| ひとこと |
| 手作りのもの |
| エンジュ | の | 村 | の広場 |
| 青木祥子 | / | あこそ | 小6 |
| 「何つくろう。」家でケーキをつくることにした。なにしろ初挑戦だからと |
| ても迷った。初心者だから難しいものは到底無理なことはわかっている。ただ |
| 、簡単なのに手がこんでいるようにみえるケーキを目標とした。結局は、スポ |
| ンジケーキにした。中身は、アップルパイによく使うりんごにしてみた。その |
| りんごはそのままいれると、とても堅くまずいので、じっくり煮た。初めてに |
| しては飾り付けも味も自分なりに満足した。父や母もほめてくれ、つくってよ |
| かったと思った。 |
| 今、図工で卒業制作のミュージックボックス(オルゴールばこ)をつくって |
| いる。つくっているというよりは木の箱に彫刻し、前々から各自学校に注文し |
| ていたオルゴールを入れるだけである。私は彫るだけでは楽しくないので、う |
| き彫りにしてみた。一回石膏版でうき彫りをしたことがあったため、とても彫 |
| りがスムーズに進んでいる。これは自分のためにつくっているものだが、やは |
| り手作りのものを作るのは、誰にあげるかはかまわず楽しいなと思った。 |
| 「買う」ということも手軽でよいが、「手作り」のほうが一人一人の思いや |
| 気持ちがこもっていていると思う。人々にとって、手作りのものを作るという |
| ことは他人に対し思いやりがある証拠でもあると思う。だから、これからも貰 |
| った人が喜んでくれそうなものをつくりたいと思う。 |