| ひとこと |
| 時間 |
| イチゴ | の | 空 | の広場 |
| まちゃみ | / | あい | 大2 |
| 東京から屋久島へ、電車と船で2日間かけて旅をした時のこと。途中下車は |
| しなかったけれど、「神戸」の町を通り過ぎた。阪神大震災から2年半。すで |
| に「神戸」の街は大震災の前の活気が戻っている。あの時の被害を考えれば、2 |
| 年半でもとどおりになるとは、まるで想像も出来なかった。普通なら、飛行機 |
| で4時間ぐらいで行けるが、学生という身分なのでお金が無い。だからこそ、 |
| 自分の目で「神戸」という街を眺めることが出来た貴重な体験だ。長い人生の中 |
| で、このくらい遠回りしても別に良いと思う。無駄に時間を使うことで、多く |
| の物を得られる気がする。 |
| 今日は1日自由に使うことの出来る日だ。普段は自分の部屋にいることが無 |
| いので、今日は1日自分の部屋で過ごすことにしよう。まずは部屋の掃除をす |
| る。いつのまにか荷物が増えていて足の踏み場も無いくらいだから、整理しな |
| いと生活していけなくなるからね。さあ、終わったところで久しぶりにゲーム |
| でもやるかな。時間を気にすること無く、気が済むまで思う存分やってやろう |
| 。あれ? 気がついたらもう夜中になっていたよ。せっかくの休みの日だった |
| のに、なんだか無駄に過ごしてしまったかな? もっと他にやりたいこともあ |
| ったのにな。でも、過ぎてしまったことを後悔してもどうしようもないから、 |
| 明日の為にも今日はもう寝ることにしよう…。私の思い通りに過ごすことの出 |
| 来た1日。 |
| 今度の期末試験で、3年生になれるかどうかが決まる。もう試験まで1週間 |
| しかない。本当は勉強に集中したいところだけど、バイトもしないと試験が終 |
| わってからお金が無くなってしまう。仕方が無い。もう授業はないわけだから |
| 、この先1週間はお昼に起きて、夕方からバイトをして、夜中に勉強すること |
| にしよう。そう決めてから1週間。着実に決めたことを守って試験の日を迎え |
| た。ちゃんと勉強することが出来たので、試験も無事に終了。結果はまだ分か |
| らないけれど、自分では納得のいく出来だと思う。能率良く時間を使ったこと |
| で、うまく3年生になれると良いけれど…。 |
| 自分の知識を増やすのに、人は本を読んだり勉強したりする。そのような作 |
| 業を行う時は、やはり時間を決めて取り掛かることが多い。能率良く時間を使 |
| わないと、勉強の能率も上がらないというわけだ。こんな時間の使い方も良い |
| けれど、人生70年と考えて、その中の3・4日を無駄に過ごしても、別に良 |
| いじゃないか。「神戸」の街が復興していく過程はニュースを見ていてなんと |
| なく把握していたけれど、実際に見ることが出来て本当に驚いた。屋久島でみ |
| た「屋久杉」とは別の感動を覚えた。これからの人生、遠回りして生きていくこ |
| とが、逆に近道になるかもしれない。 |