| ひとこと | (5月4週) |
| 勉強 |
| アジサイ | の | 空 | の広場 |
| 吉見 | / | こと | 大2 |
| 最近、勉強が嫌いな子供が急増している。以上ともいえる受験戦争や、テス |
| トの優越だけで区別する偏差値教育という本来の勉強とは違う勉強をすること |
| によって子供たちは勉強に対する興味をなくしてしまった。これを改善するに |
| は、子供たちに本来の勉強というものをきちんと教えねばならない。本来の勉 |
| 強とは自分の血と肉となるものである。 |
| まずは、勉強 |
| 学業という概念にとらわれないことである。ある雑誌の中で、著名人が、私に |
| とっての社会勉強は自分の周りの地域だった、といっている。今と違って昔は |
| 他人の子供でも悪いことをすれば、きちんと叱るし、時には叩く人が多かった |
| 。これも立派な教育ではないか。学業の勉強も重要だが、このような社会勉強 |
| も成長していく過程の中では重要なものではないか。子供たちに学校以外の勉 |
| 強に触れさせる機会が必要である。 |
| 次に、やはり勉強は自分の血や肉とならなければならないことである。その |
| ためには、子供たちのやりたいことを自由に伸ばすことが必要である。例えば |
| コンピューターに興味を持った子供いたら、情報処理関係の学問を勉強させた |
| らいいし、生物が好きな子だったら、生物分野の学問をやらせればいい。自分 |
| の好きな分野の勉強なら、嫌いにはならないだろう。子供に押し付ける勉強で |
| はなく、子供の自主性による勉強を大切にせねばならない。 |
| 日本の教育費の高さは世界トップクラスである。いくら子供の自主性を尊重 |
| しようとしても経済的な面で、全部はカバーしきれないだろう。しかし勉強は |
| 机の上でしかできないものではない。知りたい、という気持ちがあればトイレ |
| でも勉強できるはずである。十人十色という言葉がある。現在では一人十色ぐ |
| らいに多様化しつつある。様々な個性を持った子供たちの個性を潰さぬように |
| することが私たちの使命である。 |