| ひとこと | (5月4週) |
| 無題 |
| イチゴ | の | 道 | の広場 |
| FD3S | / | あしあ | 高1 |
| 鯨やイルカが芸を覚えたりするのは人間による調教によってだけではなく、 |
| その鯨やイルカが持つ知性によってでもある。また彼らは人間から与えられる |
| だけでなく、自ら人間に与えようとする。これらの現象が起こるのは、彼らの |
| 持っている知性が我々人間の持っている「攻撃性」の知性とは根本的に違うも |
| のである「受容性」の知性であるからである。だからこそ彼らは我々人間より |
| 遥か昔から地球に生き長らえてきたのだ。 |
| 人間の知性とはひたすら進歩を望むものである。しかしこれによって人間は |
| 戦争を産み、自然を破壊した。だから我々がこの知性のまま進んで行くと、将 |
| 来の地球がどうなってしまうかわからない。だから我々は他人との共存をはか |
| る「鯨の知性」をみならうべきだ。しかしここまで進歩してきてしまった人間 |
| にとってこれは非常に難しい。だからこれからはその二つの知性を混ぜ合わせ |
| た知性を身につけることが大切であろう。 |
| その方法の一つとして、我々は自分と異なるものを敵視しないで受け入れる |
| ことが大切だ。これを考えていれば相手を利用したりすることを考えたりする |
| ことは自然となくなるであろう。例えば、アメリカ移民としてアメリカ大陸に |
| 移り住んだ白人には、この考えがあったらインディアンを滅ぼそうとしなかっ |
| たであろう。 |
| もう一つの方法として、何からなにまで競争しすぎないということがある。 |
| 競争はある面で非常に大きな利点を持つ。しかし競争にはかならず勝者と敗者 |
| がいる。だから自然と「攻撃的」な知性が身につく。例えば、紀元前に文明が |
| 起こってから、いわゆる古代国家ができるまでの過程にはこの知性が多く使わ |
| れた。だから繁栄するものもいたが、滅びるものもいた。 |
| 確かに人間の持つ知性は我々に多くのものをもたらし、我々を豊かにした。 |
| しかしこのままでは我々は自らの手によって地球を滅ぼしかねない。だから我 |
| 々はもっと「鯨の知性」を見習うべきだ。そうすれば人間にとって今までとは |
| 違ったもっと多くの発展があるに違いない |