| ひとこと | (8月2週) |
| 吉川のパスは |
| アジサイ | の | 谷 | の広場 |
| 紫電改 | / | うの | 中2 |
| 宗介の学業成績は、もう少し頑張れば進学校といわれる都立高校に手が届く程 |
| 度のものだった。サッカープレイヤーとして一人前になれないことは分かって |
| いた。夏の練習に参加すれば受験勉強ができなくなる。右ウイングの自分が抜 |
| けても、実力にほとんど差のない二年生の補欠を補充すれば、チーム全体の力 |
| は落ちない。誰にも相談せずに退部を決めた宗介があくまで個人的な問題なの |
| だと自ら納得させていた。しかし、事態は彼の予想しなかった方向に広がって |
| しまった。それを知った三年生のレギュラーたちが翌日から次々に退部を申し |
| 上げるようになってしまった。 |
| このような出来事はよくある事で自分の問題だからといって誰にも相談せず |
| に勝手に決めてしまうのは良くないことである。みんなに関わるようなことは |
| 誰かに相談することが大事である。個人的な問題でも良く考えていくことが良 |
| いと思う。それと自分のことを大切にするか他の人たちを大切にするかという |
| のも関わってくる。自分と相手どちらを選ぶかはその時次第なので良く考えて |
| いくことが良い。 |