低学年で作文が上手に書ける子の指導(1) 土曜10:00の作文クラス開始 寺子屋オンラインの新しい名称と組織変更について 作文受験にはコツがある――海外帰国子女枠の中学作文受験対策説明会 フィンランドの教育がなぜ世界一になったか

記事 3275番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/7/20 
低学年で作文が上手に書ける子の指導(2)
森川林 2018/04/14 06:22 
(写真は、那須合宿所の木の切り株。30kgありました。)

 小学1、2年生のころの作文は、物事の中心を決めて詳しく書く練習をしていきます。
 これが、第一に重要なことです。
 よく遠足くの作文などを書くと、家を出発してから、また家に帰るときまでの話を延々と書く子がいます。
 それは、物事を文章として記述する練習としては意味があるので、特に直す必要はありません;
 しかし、よりよい文章力をつけるためには、その中のある一つの事柄について詳しく書くという練習をしていくといいのです。

 第二は、作文を書くための土台となる読書に力を入れていくことです。
 言葉の森の作文を目指す方向は、上手な文章を書いて小説家になるような方向ではなく、考える作文を書き高校生、大学生、社会人になっても使える文章を書くという方向です。

 だから、読書についても、物語文的な本と並行してその子の興味のある範囲で説明的な文章の書かれている本を読んでいくといいのです。

 第三は、やはり作文を書くための土台となる経験に力を入れていくことです。
 読書の好きな子の中に、読書ですべてを理解したつもりになり、知識と理屈だけで物事の理解が終わってしまう子がいます。
 学校のテストに関しては、それで十分すぎるほど十分なのですが、実際に何かを作り出すという創造力という点から見ると、知識と理屈だけの理解では役に立たないことが多いのです。

 では、創造力のために何が必要かと言うと、それは実際に手足を動かし、自分の目で見たり耳で聞いたりして、現実と関わるような経験をすることなのです。
 それは、実験や観察や調査という言葉で表せるものと似ています。

 実際にやってみることによって、それが予想どおりうまくいったり、予想に反してうまくいかなかったりするという経験をすることがその子の創造力の源になっていきます。

 ですから、小学1年生で勉強がよくできる子、作文が上手に書ける子は、読書のジャンルを広げていくことと、経験の幅を広げていくことが大事で、これらによって精神年齢が上がったときの文章を書く準備をするということになるのです。

 そして、第四に、作文は、単に先の学年の準備をするだけのものではありません。
 その時代に、その子が生きた証となるものが作文です。
 小学1年生のころに書いた作文は。その子が1年生の時でなければ書けなかったただものですから、それを書いて残しておくことがその子の一つの記念になります。
 上手に書けるから先に進むと考えるよりも、上手に書ける今の時期をそのこと自体を一つの目的として残しておくという方向で子供の作文を見ていくといいのです。

(次回は、小4から小5に切り替わるときの作文について)

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 

コメント欄

森川林 2018年4月14日 6時37分 1 
 勉強の先取りにはもちろん意味がありますが、なぜ先取りができるかというと、それは答えのある世界だからです。
 答えのある世界は、幸福や創造が乏しい世界です。
 答えのある世界で子供の時間を埋めていくと、それは灰色の男たちの世界に近づいていきます。
 だから、健康な子供は、自然にそういう世界から離れるようになるのです。


nane 2018年4月14日 6時44分  
 受験勉強で成果を上げるためには、能率が必要です。
 それは答えがはっきりしている世界だからです。
 しかし、子供の実力をつけるのは、能率ではなく時間です。
 時間をかけてああでもない、こうでもないとぐるぐる巡りをすることがその子の実力を育てます。
 だから、この二つは分けて考える必要があるのです。


コメントフォーム
低学年で作文が上手に書ける子の指導(2) 森川林 20180414 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
ねのはひ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ねのはひ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
経験と学問と創 nane
 答えのある勉強は、人工知能がカバーして 7/13
経験と学問と創 森川林
 小学生時代の勉強は、楽しくやるものです 7/13
森林プロジェク nane
 寺子屋オンラインも森林プロジェクトも、 7/12
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■低学年で作文が上手に書ける子の指導(1) 4月13日
■土曜10:00の作文クラス開始 4月11日
■寺子屋オンラインの新しい名称と組織変更について 4月11日
■作文受験にはコツがある――海外帰国子女枠の中学作文受験対策説明会 4月9日
■フィンランドの教育がなぜ世界一になったか 4月9日
■勉強のよくできる子ほど少人数クラスの学習を 4月7日
■親が関わることで子供は成長する――そして親も 4月6日
■小さいうちにいい子にしすぎないこと――いい子には二つの意味がある 4月5日
■公立中高一貫校 海外帰国子女枠の作文受験対策の説明会 4月4日
■少人数で発表しつつ実習する新しい勉強の仕方をオンラインで 4月3日
■ハイパー作文の解説例――美しい日本語【動画あり】 4月2日
■言葉の森のシステムを大幅に変更――その一部始終と今後の展望 4月2日
■作文力は文章力ではなく準備力 4月1日
■那須合宿所の木の伐採 3月31日
■答えを詰め込む勉強ではなく、問題を発見し作り出す勉強を 3月29日
■よくできる子の共通点――継続 3月28日
■できていないことを叱るのではなく、できるようにさせて誉めることが大人の役割 3月27日
■暗唱の効果と続け方 3月26日
■オンライン教育のいいところは、クラス分けが自由にできること――その先にあるもの 3月25日
■勉強の基本は手取り足取り 3月24日
■ハイパー作文クラスの勉強――入選する作文、合格する作文とは 3月24日
■小学4年生までは基本の勉強さえできていればあとは自由な時間を過ごし、受験の直前になったら詰め込みの勉強をするという勉強スタイル 3月23日
■どんな子でも作文が好きになる――好きになれば上達する 3月22日
■寺子屋オンライン保護者懇談会の資料――春からの新しい勉強 3月22日
■山菜採りに出かけよう――実行課題集より 3月21日
■作文を上達させるコツは、事前の準備と親子の対話 3月20日
■【合格速報】神奈川県立湘南高校 3月19日
■子供向けの科学の本が続々と 3月19日
■ハイパー作文クラスに続けて、ハイパー国語・算数・英語・理科・社会も 3月19日
■デジタルよりも紙、ばらばらのプリントよりも製本されたもの 3月18日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare