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答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その4)
森川林 2018/05/29 06:25 

 読書を進めるための第四の読み方が、難しい本を読むことです。これが、「難読」です。
 そして、読書の最終的な目標は、この難しい本を読むことにあると言ってもいいのです。

 本格的に難しい読書のできる時期は、18歳から20代の前半にかけてです。
 高校3年生から大学生の辺りの年齢で、古今の古典と呼ばれるような評価の確定した本を読むのです。
 例えば、学校の教科書の歴史や倫理社会などの勉強で取り上げられたような、多くの人が名前だけは知っているという本を読んでいくのです。
 この難しい本を読む力が、創造力の重要な源泉になります。

 小中学生の間でも、この難しい本を読む力の基礎をつけていく必要があります。
 それが、説明文の読書です。

 最近は、自然科学の分野で、小学生の子供たちが楽しく読めるようなふりがな付きの本が何冊も出るようになりました。
 こういう本を、小学校の低学年から読めるようにしていくことが大切です。

 しかし、それは、その子の個性に応じてですから、毎日の多読や復読とぶつからない形で、少し難しい説明文の本を読む習慣を作っていく必要があります。

 言葉の森では、読書が苦手だという子に対しては、「毎日10ページでいい」、「かいけつゾロリのような面白い本でいい」ということをよく言っています。
 しかし、それはそれでいいのですが、そこがまるで読書のゴールであるかのように、いつまでもゾロリを毎日10ページ読んでおしまいにしている子もいます。

 決して性急に行う必要はありませんが、読書は、それぞれの子供の個性と読書力に合わせて、より高度な読書に進めていく必要があります。
 それを子供の実態に即して判断できるのは、やはり身近に子供に接しているお母さんだけなのです。

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コメント欄

森川林 2018年5月29日 6時35分  
 読書の最終的な目標は、難しい本を読むことにあります。
 易しい本を10冊読むよりも、難しい本を1冊読む方が、ずっとその人の知的な財産になります。
 しかし、小中学生の子供たちに、ストレートに難しい本を読ませようとすれば、すぐに読書嫌いになります。
 だから、小学生の間は特に、面白い本が読書選びの基本になるのです。
 しかし、そこに少しずつ説明文の読書を取り入れていく必要があります。
 幸い、最近そういう楽しく読める説明文の本が少しずつ増えてきました。
 毎読、多読、復読と並行して、難読を進めていくのが、読書の進め方の基本になります。
(毎読は毎日読むという意味、難読は難しい本を読むという意味の造語です。)


nane 2018年5月29日 6時53分  
 どういう本がいい本かというと、幼児や小学生の場合は、
「理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」 http://amzn.asia/5GDP4As
「しぜんとかがくのはっけん! 366」 http://amzn.asia/94aXQUs
などが最近出た本で、楽しく読める説明文の本になると思います。
 ふりがな付きなので、小1からでも読めます。
 中高生の場合は、ちくま少年図書館の100冊のシリーズを中古で買うのがおすすめです。図書館にも全巻あるはずです。
「君たちの生きる社会」 http://amzn.asia/hE3I0FS
「まるごと好きです」 http://amzn.asia/fNDTqae
 大学生は、ヘーゲルの「精神現象学」がいちばん難しい本になると思います。
「精神の現象学」 http://amzn.asia/bmLRJ30
「ヘーゲル精神現象学の生成と構造」 http://amzn.asia/fQJCpRP
 日本の古典の中にも、まだ埋もれている良書が多数あると思います。


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