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低学年で作文が上手に書ける子の指導(1)
森川林 2018/04/13 06:43 

 小学2年生の生徒のお母さんから、質問がありました。
 その子は、とてもよくかける子で、字数も表現もほぼ完璧です。
 作文の評価ということで言えば、申し分ないものを書いています。

 そこで、お母さんは、この作文の勉強をただ自分の今の実力で書くだけではなく、もっと先に進めるためにはどうしたらよいかということを質問されたのです。

 小学校1、2年生で作文が上手に描ける子のお母さん方は、同じような質問を持っていると思います。
 あるいは、作文はもう上手に書けるので、特に何もしなくていいと考えるお母さんも多いと思います。

 国語や算数は英語であれば、勉強の仕方次第でいくらでも学年より先の学年に進めることができます。
 それは、その勉強がその子の精神的年齢の成長に関わらない知的なものだからです。

 ところが、作文は知的な面があるとともに、精神年齢的な面がかなりあります。
 小学2年生のころに書く作文は、読んでいる本の文章がそのまま頭に入っているので、その表現を生かして作文として書けるという面があります。
 ですから、達者な子は、大人が書く文章と似た文体で書くようなこともあるのです。

 しかし、その時期は小学2年生までで、小学3年生になると今度は自分の言葉を作って書くようになります。
 小学2年生までは、ほとんどの子が長い作文を書きたがりますが、小学3年生になるとそういう子供たちが逆に長く書くよりもほかのことに関心を持つようになります。
 その関心を持つ先は何かと言うと、盛り上がりのある内容を書くということと、ほかの人に読んでもらい楽しく思わせるような面白い話を書くという方向です。
 小学2年生までの作文は、自分の書きたいことをただ書くだけですが、小学3年生からは人に読んでもらうことを意識して書くという面が出てくるのです。

 そこで、言葉の森では、小学3年生から表現の工夫と題材や感想の工夫という指導を始めます。
 しかし、小学2年生でまだ他人の目にあまり関心がない時期に、そのような表現や内容の工夫という指導をしても空回りする面があるのです。

 算数や英語で、小学校低学年のうちに小学校高学年や中学生の勉強をすることは、やり方によってはいくらでもできます。
 しかし、小学校低学年で、小学校高学年の課題の作文を書くことはできません。

 例えば、小学6年生では、一般化の主題という項目でその事柄が自分にとってだけでなく人間にとってあるいは社会にとってどういう意味があるのかということを書く練習をします。
 そういう感想は、小学校低学年では書きようがありません。

 小学6年生でさえ、そういう発想が自然にできる子は50パーセント程度だと言われています。
 それは、学力の問題ではなく、精神年齢の成長度の問題です。

 ですから、小学校低学年で小学校高学年の課題の作文が書けるかというとそういうことはありません。
 年齢による差は勉強の仕方でが埋められないというのが作文の特徴なのです。

 では、小学校低学年でよく書ける子の作文指導はどうしたらよいか、ということは次回に。
(つづく)

 小学2年生の生徒のお母さんから、質問がありました。
 その子は、とてもよくかける子で、字数も表現もほぼ完璧です。
 作文の評価ということで言えば、申し分ないものを書いています。

 そこで、お母さんは、この作文の勉強をただ自分の今の実力で書くだけではなく、もっと先に進めるためにはどうしたらよいかということを質問されたのです。

 小学校1、2年生で作文が上手に描ける子のお母さん方は、同じような質問を持っていると思います。
 あるいは、作文はもう上手に書けるので、特に何もしなくていいと考えるお母さんも多いと思います。

 国語や算数は英語であれば、勉強の仕方次第でいくらでも学年より先の学年に進めることができます。
 それは、その勉強がその子の精神的年齢の成長に関わらない知的なものだからです。

 ところが、作文は知的な面があるとともに、精神年齢的な面がかなりあります。
 小学2年生のころに書く作文は、読んでいる本の文章がそのまま頭に入っているので、その表現を生かして作文として書けるという面があります。
 ですから、達者な子は、大人が書く文章と似た文体で書くようなこともあるのです。

 しかし、その時期は小学2年生までで、小学3年生になると今度は自分の言葉を作って書くようになります。
 小学2年生までは、ほとんどの子が長い作文を書きたがりますが、小学3年生になるとそういう子供たちが逆に長く書くよりもほかのことに関心を持つようになります。
 その関心を持つ先は何かと言うと、盛り上がりのある内容を書くということと、ほかの人に読んでもらい楽しく思わせるような面白い話を書くという方向です。
 小学2年生までの作文は、自分の書きたいことをただ書くだけですが、小学3年生からは人に読んでもらうことを意識して書くという面が出てくるのです。

 そこで、言葉の森では、小学3年生から表現の工夫と題材や感想の工夫という指導を始めます。
 しかし、小学2年生でまだ他人の目にあまり関心がない時期に、そのような表現や内容の工夫という指導をしても空回りする面があるのです。

 算数や英語で、小学校低学年のうちに小学校高学年や中学生の勉強をすることは、やり方によってはいくらでもできます。
 しかし、小学校低学年で、小学校高学年の課題の作文を書くことはできません。

 例えば、小学6年生では、一般化の主題という項目でその事柄が自分にとってだけでなく人間にとってあるいは社会にとってどういう意味があるのかということを書く練習をします。
 そういう感想は、小学校低学年では書きようがありません。

 小学6年生でさえ、そういう発想が自然にできる子は50パーセント程度だと言われています。
 それは、学力の問題ではなく、精神年齢の成長度の問題です。

 ですから、小学校低学年で小学校高学年の課題の作文が書けるかというとそういうことはありません。
 年齢による差は勉強の仕方でが埋められないというのが作文の特徴なのです。

 では、小学校低学年でよく書ける子の作文指導はどうしたらよいか、ということは次回に。
(つづく)

コメント欄

森川林 2018年4月13日 6時56分  
 幼児から小学2年生までの子は、素直で何でも吸収する力がありますから、勉強でも、音楽でも、スポーツでも、暗唱でも、やり方次第でどんどんできるようになります。そして、学年の先取りもできるようになります。
 しかし、作文の勉強は、精神年齢の発達と関連が深いので、先取り学習ということができません。
 では、どうしたらいいかというと、先取りよりも今の学年の作文を楽しむという勉強の仕方をするのです。
 それが、次の学年の土台になるからです。


nane 2018年4月13日 7時7分  
 小学2年生までの子は、その子が読んでいる本の文体そっくりに作文を書くことがあります。
 それだけ、吸収力や適応力があるのです。
 だから、いい本を読ませるということがまず第一で、次に、その時期の作文はまだ本当の実力ではないと考えておくことが第二です。
 学年が上がるにつれて、次第に本から離れた自分の文体で書くようになるからです。


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