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能率のよい文章の書き方――構想図、音声入力、四行詩 as/3691.html
森川林 2019/04/19 07:49 

 普通、文章を書くときは、書きたいことを頭に浮かび、それを書き出すと、書いている中で次々と書きたいことがつながり、その書きたいことが行き着く先まで書くという形になると思います

 こういう文章の書き方は、時間の余裕があるときしかできません。
 だから、中学生や高校生になると、作文を書く時間を取るのが難しくなることが多くなります。。
 書きたい気持ちはあるが、書き出すと1時間から1時間半はかかるので、つい後回しにしてしまうということが起きてくるのです。

 このような書き方を、「書きながら考える」という書き方だとすると、もうひとつの書き方は、「考えてから書く」という書き方です。
 自分の趣味で書くとか、個人的な日記を書くとかいうときは、書きながら考えるという書き方で十分です。
 しかし、試験でテーマを与えられて書くという場合は、書きながら考えるという書き方は、出来不出来の差が大きくなります。
 常に自分の実力を発揮して書くためには、考えてから書くという書き方が必要になります。

 したがって、普段の作文の勉強も、この考えてから書くという書き方に慣れておくといいのです。
 その方法が構想図を書くという方法です。

 テーマに沿って自分で考えたことを、図のようにメモしていきます。
 文章は、逐語的に一次元で進みますが、人間の考えは逐語的に行われるわけではなく、三次元で同時並行的に進みます。
 だから、図のような感じで考えたことを書いていくといいのです。

 一つのテーマに関しては、大体10分か15分あれば、考えがまとまります。
 作文の骨格は、これでもう完成です。
 構想図を書く書き方であれば、時間が取れないから書けないということはなくなります。

 その構想図を文章化する場合は、音声入力が役立ちます。
 構想図をもとに10分も話せば、1000字から1200字の作文が仕上がります。
 誤変換の部分などの微調整には、大して時間はかかりません。

 時間に追われる中学生や高校生は、作文を書く時間が取れないときは、この構想図プラス音声入力で作文を書いていくといいと思います。

 この構想図と音声入力よりも、もっと簡単な方法もあります。
 それは、自分が1200字の文章で書こうと思う内容を、四行の詩で書くという方法です。
 日本には、短歌の文化がありますから、短歌で1200字の文章の内容を表現するということもできます。
 しかし、短歌は字数の制約が多い分、作品としての完成度は増しますが、表現の自由度は低下します。

 四行詩の基準は、四行で書くことだけです。
 作品としても完成度を高めるために、その四行の中に必ず比喩か自作名言を入れるというふうにすることもできます。
 更に、川柳に似てきますが、必ず「笑い」を入れるということもできます。
 ある程度の制約を決めておいた方が、書きやすくなります。

 中学1年生の4月1週の作文課題のテーマは、「あだなはよいか悪いか」でした。
 これを600字から1200字の作文として書くことを考えると、1時間はかかるでしょうから、「大変だなあ」と思う人も多いと思います。

 しかし、これが、構想図なら10分で仕上がります。
 音声入力をすればもう10分、微調整をして完成させるのに10分で、合計30分で仕上がります。

 ところが、四行詩なら、完成まで入れて10分程度です。
 例えば、こんな詩です。(これが上手な見本というわけではありません。)

 課題は、「あだなはよいか悪いか」
「ゴリラ、ブタ、サルなどというあだなは、みんなの笑いを誘うが、本人の笑いは誘わない。
 言われた本人も笑って受け取れるようなあだながよいあだなだ。
 しかし、笑いには多少の悪意が伴うという本質がある。
 悪いあだなを自慢するぐらいの度量を育てることも人間の成長につながる。

 みんながいいあだなだけで呼び合う集団は、ちょっと変だし(笑)」

 中学生や高校生のみなさんは、時間がないから、何も書けないというよりも、構想図だけでもよいとか、四行詩でもよいとか割り切って、忙しいときの作文の勉強をこなしていくといいと思います。

 普通、文章を書くときは、書きたいことを頭に浮かび、それを書き出すと、書いている中で次々と書きたいことがつながり、その書きたいことが行き着く先まで書くという形になると思います

 こういう文章の書き方は、時間の余裕があるときしかできません。
 だから、中学生や高校生になると、作文を書く時間を取るのが難しくなることが多くなります。。
 書きたい気持ちはあるが、書き出すと1時間から1時間半はかかるので、つい後回しにしてしまうということが起きてくるのです。

 このような書き方を、「書きながら考える」という書き方だとすると、もうひとつの書き方は、「考えてから書く」という書き方です。
 自分の趣味で書くとか、個人的な日記を書くとかいうときは、書きながら考えるという書き方で十分です。
 しかし、試験でテーマを与えられて書くという場合は、書きながら考えるという書き方は、出来不出来の差が大きくなります。
 常に自分の実力を発揮して書くためには、考えてから書くという書き方が必要になります。

 したがって、普段の作文の勉強も、この考えてから書くという書き方に慣れておくといいのです。
 その方法が構想図を書くという方法です。

 テーマに沿って自分で考えたことを、図のようにメモしていきます。
 文章は、逐語的に一次元で進みますが、人間の考えは逐語的に行われるわけではなく、三次元で同時並行的に進みます。
 だから、図のような感じで考えたことを書いていくといいのです。

 一つのテーマに関しては、大体10分か15分あれば、考えがまとまります。
 作文の骨格は、これでもう完成です。
 構想図を書く書き方であれば、時間が取れないから書けないということはなくなります。

 その構想図を文章化する場合は、音声入力が役立ちます。
 構想図をもとに10分も話せば、1000字から1200字の作文が仕上がります。
 誤変換の部分などの微調整には、大して時間はかかりません。

 時間に追われる中学生や高校生は、作文を書く時間が取れないときは、この構想図プラス音声入力で作文を書いていくといいと思います。

 この構想図と音声入力よりも、もっと簡単な方法もあります。
 それは、自分が1200字の文章で書こうと思う内容を、四行の詩で書くという方法です。
 日本には、短歌の文化がありますから、短歌で1200字の文章の内容を表現するということもできます。
 しかし、短歌は字数の制約が多い分、作品としての完成度は増しますが、表現の自由度は低下します。

 四行詩の基準は、四行で書くことだけです。
 作品としても完成度を高めるために、その四行の中に必ず比喩か自作名言を入れるというふうにすることもできます。
 更に、川柳に似てきますが、必ず「笑い」を入れるということもできます。
 ある程度の制約を決めておいた方が、書きやすくなります。

 中学1年生の4月1週の作文課題のテーマは、「あだなはよいか悪いか」でした。
 これを600字から1200字の作文として書くことを考えると、1時間はかかるでしょうから、「大変だなあ」と思う人も多いと思います。

 しかし、これが、構想図なら10分で仕上がります。
 音声入力をすればもう10分、微調整をして完成させるのに10分で、合計30分で仕上がります。

 ところが、四行詩なら、完成まで入れて10分程度です。
 例えば、こんな詩です。(これが上手な見本というわけではありません。)

 課題は、「あだなはよいか悪いか」
「ゴリラ、ブタ、サルなどというあだなは、みんなの笑いを誘うが、本人の笑いは誘わない。
 言われた本人も笑って受け取れるようなあだながよいあだなだ。
 しかし、笑いには多少の悪意が伴うという本質がある。
 悪いあだなを自慢するぐらいの度量を育てることも人間の成長につながる。

 みんながいいあだなだけで呼び合う集団は、ちょっと変だし(笑)」

 中学生や高校生のみなさんは、時間がないから、何も書けないというよりも、構想図だけでもよいとか、四行詩でもよいとか割り切って、忙しいときの作文の勉強をこなしていくといいと思います。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2019年4月19日 8時1分  
 作文は、実際に書かなければ上達しません。
 しかし、書くと、すぐに1時間ぐらいはたってしまいます。
 そこで、「書きたいことはあるし、書こうと思えば書けるし、しかも傑作を書ける気がするが(笑)、時間がないから後回し」となってしまう人もいるのです。
 その時間の制約を脱する方法が、構想図と音声入力と四行詩です。


nane 2019年4月19日 8時12分  
 「読書は豊かな人間を作り、対話は役立つ人間を作り、作文は正確な人間を作る」という言葉があります。
 Reading maketh a full man, conference a ready man, and writing an exact man.(フランシス・ベーコン)

 確かに、作文を書くと、考えが正確になります。
 しかし、本当は、その正確さを土台にして創造が始まるところに作文の意義があるのです。

 寺子屋オンラインの全員対話型のクラスでは、更に他の人の書いた作文が自分の新しい考えの創造につながることがあります。

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