ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3264番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
ハイパー作文の解説例――美しい日本語【動画あり】 as/3264.html
森川林 2018/04/02 13:58 

 受験作文の解説の例を載せました。
 この解説を見てもわかるように、書く力、考える力以上に、よく出るテーマについて親子で話をして知識を増やしておくことが大事です。

 そして、決め技は、作文の後半に書く「光る表現」です。
 これも、その場で考えつくのではなく、普段の練習の中で自分なりのいい表現をストックしておくといいのです。

 今回のテーマは、小学4年生ぐらいの子からでもそれなりに考えられることなので、家庭で話をしてみるといいと思います。


====
■問題
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2017/9291020440.jpg

●解説
 人に伝えることを目的とする文章なので、敬体で書く方がよい【8】。

 第一段落は説明。
 私が、美しいと思う日本語は、「いただきます」と「ごちそうさま」という言葉です。

 第二段落は、詳しい説明。
 「いただきます」は、食事の前にする挨拶のような言葉ですが、こういう挨拶は日本以外の国にはないと聞いたことがあります。【1】「ごちそうさま」は、同じく食事が終わったときにする挨拶ですが、これも習慣になっていて、誰も深い意味など考えずに使っています。それぐらい、日本の文化の中に定着している言葉です。

 第三段落は、理由。
 私が、この二つの言葉が美しいと思う理由は【2】、この言葉の中に、食事を作ってくれた人に対する感謝の気持ちがあるととともに、食事の材料やその材料を生み出した自然に対する感謝の気持ちがあると思うからです。【3】
 私たちは、社会の中で【4】助け合って生きています。しかし、日々の生活の中では他人と競争するようなことも数多くあります。
 そういう自分の利益だけを考えがちな生活から【5】、感謝の気持ちに戻してくれるのが、この食事のときの挨拶の言葉ではないかと思います。

 第四段落は、まとめ。
 言葉は、その国の文化を反映しています。【6】
 日本の言葉は、日本の長い歴史の中で生まれてきた言葉ですから、ただ意味を伝えるだけでなく【7】、私たちの生きる姿勢も伝えていると思います。
 これからも、こういう美しい言葉を大切にし、それを外国の人にも伝えていきたいと思います。
====

 受験作文の解説の例を載せました。
 この解説を見てもわかるように、書く力、考える力以上に、よく出るテーマについて親子で話をして知識を増やしておくことが大事です。

 そして、決め技は、作文の後半に書く「光る表現」です。
 これも、その場で考えつくのではなく、普段の練習の中で自分なりのいい表現をストックしておくといいのです。

 今回のテーマは、小学4年生ぐらいの子からでもそれなりに考えられることなので、家庭で話をしてみるといいと思います。


====
■問題
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2017/9291020440.jpg

●解説
 人に伝えることを目的とする文章なので、敬体で書く方がよい【8】。

 第一段落は説明。
 私が、美しいと思う日本語は、「いただきます」と「ごちそうさま」という言葉です。

 第二段落は、詳しい説明。
 「いただきます」は、食事の前にする挨拶のような言葉ですが、こういう挨拶は日本以外の国にはないと聞いたことがあります。【1】「ごちそうさま」は、同じく食事が終わったときにする挨拶ですが、これも習慣になっていて、誰も深い意味など考えずに使っています。それぐらい、日本の文化の中に定着している言葉です。

 第三段落は、理由。
 私が、この二つの言葉が美しいと思う理由は【2】、この言葉の中に、食事を作ってくれた人に対する感謝の気持ちがあるととともに、食事の材料やその材料を生み出した自然に対する感謝の気持ちがあると思うからです。【3】
 私たちは、社会の中で【4】助け合って生きています。しかし、日々の生活の中では他人と競争するようなことも数多くあります。
 そういう自分の利益だけを考えがちな生活から【5】、感謝の気持ちに戻してくれるのが、この食事のときの挨拶の言葉ではないかと思います。

 第四段落は、まとめ。
 言葉は、その国の文化を反映しています。【6】
 日本の言葉は、日本の長い歴史の中で生まれてきた言葉ですから、ただ意味を伝えるだけでなく【7】、私たちの生きる姿勢も伝えていると思います。
 これからも、こういう美しい言葉を大切にし、それを外国の人にも伝えていきたいと思います。
====


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2018年4月2日 14時2分  
 こういう「日本語について」というようなテーマを、毎週子供がお父さんやお母さんと話していれば、考える力はかなりついてきます。
 作文力の土台となっているものは、経験と読書と対話なのです。

nane 2018年4月2日 14時9分  
 「言葉」とか「日本語」とかいうテーマは、作文小論文の試験ではかなりよく出てきます。
 だから、こういうテーマについて、1回でも書いたことがあれば、2回目以降はずっと書きやすくなります。
 1回目は道を踏み分けながら書く感じですが、2回目からは踏み鳴らされた道を歩くような感じになるからです。


森川林 2018年4月3日 3時21分  
受験作文コースの先取りをするハイパー作文4.2週の解説です。
昨日、アップロードしたときに肝心の動画を載せていなかったことにあとで気が付きました。
動画は10分程度のものです。
これまでの経験上、10分以上の話をすると、子供たちは作文を書く気がなくなり、そのまま聞き続けるモードになってしまうからです。

nane 2018年4月3日 3時28分  
 ハイパー作文の授業は、寺オン作文少人数クラスの生徒向けのものです。
 このクラスは、今年の受験生だけでなく、もっと下の学年の子もいます。
 下の学年の子でも、こういう「日本語の美しさ」などというやや抽象的なテーマについて、家庭で親子で話す機会を作るといいのです。
 こういう話に正解はありません。
 正解のない話で、お父さんやお母さんが自分の体験をもとにできるだけ具体的な話をしていくと、子供はこの抽象的なテーマを自分の身近な話のように感じていくのです。


コメントフォーム
ハイパー作文の解説例――美しい日本語【動画あり】 森川林 20180402 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
くけこさ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「くけこさ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 寺子屋オンライン(101) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習