6月のオンライン懇談会、6月の発表交流会、7月のオンライン面談の予定 人に教わるのではなく、自ら学ぶことによって真の実力がつく 親子の対話が子供を成長させる 作文は準備七分に腕三分 できなかったことを叱るのではなく、できるようにさせてから褒める

記事 3181番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/6/18 
木彫りと塑像
森川林 2018/02/13 07:21 


 木彫りは掘って削っていくことだけだが、塑像は粘土でいくらでも付け加えて調整ができる。そこで何度も手を加えてしまう。そこに、卑しさのようなものが出てくる。
 このようなことを、木彫りの彫刻家池上俊氏が、中島多加仁氏との対話の中で話していました。(「超宗教」中島多加仁著より)
 中島氏はそれに関連して、水墨画や書に見る1回限りの仕事と、西洋の油絵などの何度も上書きできる仕事との対比していました。

 同じことは、文章を書くことについても言えます。

 手書きの作文であれば、手直しをすることはあまりできません。特に、ペンで手書きの作文を書けば、うっかり間違えた場合でも大幅な手直しはできなくなります。
 そこで、文章を書くことに、一種の気合が入るのです。

 ところが、パソコンのキーボードで入力するときは、手直しが容易にできるためにかえって時間がかかってしまうことがあります。
 だから、パソコンの入力をするときも、できるだけ直さずに書くということを心がけていくといいのです。

 しかし、人間の考えるスピードは手書きやパソコン入力よりもずっと速いので、書いているうちに文章の流れが不自然になることもあります。
 ここが難しいところです。

 また、日本語の場合は特に同音異義語の変換をしなければならないために、パソコン入力では思考の流れが中断されるということもあります。

 ところが、ここに新しい入力方法として、音声入力というやり方が出てきました。

 音声入力は、考えながらゆっくり喋るようにすれば、少し慣れると誰でも楽にできるようになります。
 この音声入力の利点は、同音異義語の選択による思考の中断がないことと、言い直しや修正がしにくいことです。

 そのため、ゆっくり話していけば、同音異義語の変換と文章の修正という後戻りがないために、手書きやキーボード入力よりもずっと早く文章をテキスト化することができます。
 これが、文脈によって文字変換をするようになった深層学習の成果だと思います。

 ただし、音声入力は自分が喋ろうとする内容の全体の見取り図を持っていることが必要です。
 その見取り図は、構想図を書く過程で深めておくという形の分業ができます。

 今後の作文は、この音声入によるテキスト変換が第一で、第二に手書きOCRによるテキスト変換というものになっていくと思います。

 付け加えることのできるやり方ではなく、削ることしかできないやり方で物事を仕上げて行くのが作文のひとつのコツになるのです。

 だから、今後の作文指導は、長くたくさん書くことよりもむしろ、短く削っていかに簡潔に書くかということが重点になってくると思います。


 木彫りは掘って削っていくことだけだが、塑像は粘土でいくらでも付け加えて調整ができる。そこで何度も手を加えてしまう。そこに、卑しさのようなものが出てくる。
 このようなことを、木彫りの彫刻家池上俊氏が、中島多加仁氏との対話の中で話していました。(「超宗教」中島多加仁著より)
 中島氏はそれに関連して、水墨画や書に見る1回限りの仕事と、西洋の油絵などの何度も上書きできる仕事との対比していました。

 同じことは、文章を書くことについても言えます。

 手書きの作文であれば、手直しをすることはあまりできません。特に、ペンで手書きの作文を書けば、うっかり間違えた場合でも大幅な手直しはできなくなります。
 そこで、文章を書くことに、一種の気合が入るのです。

 ところが、パソコンのキーボードで入力するときは、手直しが容易にできるためにかえって時間がかかってしまうことがあります。
 だから、パソコンの入力をするときも、できるだけ直さずに書くということを心がけていくといいのです。

 しかし、人間の考えるスピードは手書きやパソコン入力よりもずっと速いので、書いているうちに文章の流れが不自然になることもあります。
 ここが難しいところです。

 また、日本語の場合は特に同音異義語の変換をしなければならないために、パソコン入力では思考の流れが中断されるということもあります。

 ところが、ここに新しい入力方法として、音声入力というやり方が出てきました。

 音声入力は、考えながらゆっくり喋るようにすれば、少し慣れると誰でも楽にできるようになります。
 この音声入力の利点は、同音異義語の選択による思考の中断がないことと、言い直しや修正がしにくいことです。

 そのため、ゆっくり話していけば、同音異義語の変換と文章の修正という後戻りがないために、手書きやキーボード入力よりもずっと早く文章をテキスト化することができます。
 これが、文脈によって文字変換をするようになった深層学習の成果だと思います。

 ただし、音声入力は自分が喋ろうとする内容の全体の見取り図を持っていることが必要です。
 その見取り図は、構想図を書く過程で深めておくという形の分業ができます。

 今後の作文は、この音声入によるテキスト変換が第一で、第二に手書きOCRによるテキスト変換というものになっていくと思います。

 付け加えることのできるやり方ではなく、削ることしかできないやり方で物事を仕上げて行くのが作文のひとつのコツになるのです。

 だから、今後の作文指導は、長くたくさん書くことよりもむしろ、短く削っていかに簡潔に書くかということが重点になってくると思います。

コメント欄

森川林 2018年2月13日 7時32分 1 
 文章を書くときは、消しゴムを使わないつもりで書いた方がいいものが書けます。
 いつでも消して直せると思うと、かえって書くことに時間がかかり、そしていい文章が書けないのです。
 これが、記述問題の練習をするときの一つのコツです。



nane 2018年2月13日 7時39分 1 
 推敲というのは、推す(おす)か敲く(たたく)のどちらにするかという選択から来た言葉ですが、気合いが入っているときに書く文章は、そういう選択はほとんど出てきません。
 だから、時間をかけた作文より、あっという間に書き上げた作文の方がいい文章になっていることが多いのです。



コメントフォーム
木彫りと塑像 森川林 20180213 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
となにぬ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「となにぬ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント11~20件
……前のコメント
作文は準備七分 森川林
 作文は、準備の段階で力がつきます。 6/13
できなかったこ nane
 はたから見ると、子供を教えることは簡単 6/12
できなかったこ 森川林
 長年、先生のような仕事をしていると、評 6/12
森林プロジェク nane
今回は、4、5人の分科会で話ができるよう 6/12
森林プロジェク 森川林
 森林プロジェクトの交流会を行います。 6/12
森林プロジェク 森川林
中根のテーマは、「寺オン作文コースの概要 6/12
寺オン作文コー nane
 ちょっと専門的な話になりますが(でもな 6/12
寺オン作文コー 森川林
 作文も、勉強も、やらされて点数をつけら 6/12
問う勉強、答え nane
 高度経済成長時代は、上げ潮の時代でした 6/11
問う勉強、答え 森川林
 子供たちは、誰でも一人ひとり個性的です 6/11
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■誰でも暗唱ができるようになる方法――成長期の子供の日本語力育成に有効 6月18日
■6月のオンライン懇談会、6月の発表交流会、7月のオンライン面談の予定 6月15日
■人に教わるのではなく、自ら学ぶことによって真の実力がつく 6月15日
■親子の対話が子供を成長させる 6月14日
■作文は準備七分に腕三分 6月13日
■できなかったことを叱るのではなく、できるようにさせてから褒める 6月12日
■森林プロジェクトの交流会6月13日(水)20:30 6月12日
■寺オン作文コースの発表から 6月12日
■問う勉強、答える勉強――百点を取るより面白い勉強とは 6月11日
■「いつでも読書」――小6の生徒の作文から 6月10日
■成績はよくなったが、頭は悪くなった 6月10日
■考える勉強の習慣がつく発表学習コース 6月8日
■直すのが難しいが効果の薄い漢字、直すのが易しいが効果の高い読書 6月7日
■作文が更に楽しく書ける寺オン作文コース 6月6日
■寺子屋オンライン「発表学習コース」の子供たちの作品から 6月6日
■作文を上手にすることと作文力を上達させることとは違う 6月5日
■那須高原 言葉の森合宿所 読書作文キャンプ2018のお知らせ 6月4日
■受験作文は、構成の示してある模範解答で練習すれば誰でも書けるようになる 6月3日
■「ちゃんと勉強しなさいよ」と言うと、ちゃんと勉強しなくなる 6月2日
■寺子屋オンライン通信2018年6月号 6月2日
■那須の読書作文キャンプの下見 6月1日
■ブラック勉強とホワイト勉強 5月30日
■創造的で個性的な学力が将来の人間形成につながる 5月29日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その4) 5月29日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その3) 5月28日
■音声入力講座――1200字の作文を10分で書く――時間の取れない中高生のために 5月27日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その2) 5月26日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その1) 5月25日
■寺子屋オンライン通信2018年5月 5月24日
■親が本当に子供に伝えるべき教育 5月24日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare