「子供のころに正式な作文指導を受けたことがないので、文章を書くことに自信がない。」
「ちょっとしたメールや手紙、社内向けの文章を書くのも苦労する。」
言葉の森では、そんな社会人の方向けの講座を開設し、すでに100名近くの方に受講していただいています。
子供のうちから、作文を書くことによって、思考力、表現力をつけていくことは大切です。これまで、言葉の森で学んだ生徒の多くは、卒業後、さまざまな分野で活躍しています。
思考力、表現力をつけるのは、大人になってからでは遅いなどということはありません。さまざまな経験を積み、広い視野で物事を考えられる大人だからこそ、文章を書くことで改めて見えてくるものがあるはずです。
しかし、そのためには、ただ自由に思いを綴ればよいというわけではなく、文章を論理的に組み立てていく必要があります。
「社会人のための文章講座」で身につく力は、まずは構成力です。この講座では、三つのパターンを習得します。この三つのパターンを覚えておくと、社内のプレゼンなどにも活用できます。
毎回の課題は多岐にわたり、さまざまな分野の物事について考えるきっかけが与えられます。それぞれのテーマを抽象的に捉えるとともに、具体的な例を見つける作業によって、幅広い思考力が身につきます。
さらに、伝えたいことをわかりやすく、効果的に書き表すためには表現力を磨くことも欠かせません。この講座では、表現力を高めるための提案もさせていただきます。
もちろん、基本的な表記や、意外と知られていない書き方の決まりなどについての講義もあります。
「社会人のための文章講座」は、文章を書くことに自信がある方も、ない方も、自分のペースで勉強を進められますし、それぞれのレベルに合わせた指導があるという点で、安心して受講していただける講座内容になっています。
文章を書くことが苦にならなくなることはもちろん、考えの幅を広げ、発想力を高められるようになることがこの講座の目的です。
■受講者の声
考える力、書く力は、一生涯役に立つ貴重な能力です。この講座で、社会人としてのみならず一人の人間として輝くための力を身につけてください。
毎月1回、6ヶ月に及ぶ講座でしたが、社員の出席率も高く、とにかく楽しく受講できました。
この講座では、作文の課題だけではなく、段落ごとの書き方が指定されます。型を説明してもらうことで、書きたい内容に集中でき、決められた流れにそって書くことで、知らず知らずのうちに、読む人が「おっ!」と目を止めるような、ライバルを差別化できる文章が書けるようになります。
我が社では、プレゼン教育にも力を入れていますが、導入部分で聞き手をぐっと引き込むコツや、シメを印象的にするテクニックなど、プレゼンにも応用可能だと思いました。
また、読点の打ち方や同音異義語の使い分けなど、日本語の基本を改めて確認できた点もよかったです。なかなかこのような話を聞くチャンスはないので、今回聞かなかったら、一生曖昧なまま、いい加減な言葉を使っていた気がします。
返却された作文には、赤ペンでコメントや花丸が書かれていてモチベーションがアップしました。何歳になっても褒められるのは嬉しいものです。この講座を受けた社員も文章を書くことに自信をつけてくれたようです。
充実した内容の講座をありがとうございました。
(A社 S様)
在宅で仕事をしているスタッフが多いため、個別の電話指導という形で受講させていただきました。子育て中のスタッフも受講しやすかったようです。
毎回の課題には、懇切丁寧な解説がついており、さらに、電話でくわしい説明を聞くことができるため、普段文章を書き慣れていない人にとっても取り組みやすい講座だと思います。添削も、受講者の文章を尊重した、良いところを認める内容なので、受講したスタッフから、この講座を受けることによって、書くことが苦にならなくなった、書くことに自信がついたという声が多く聞かれました。
社会人として必要な考える力、表現する力は、単なるビジネス文書の書き方講座では身につきません。さまざまなテーマについてじっくり考え、構成を意識しながら書く練習ができるこの講座は、それらの力を鍛えるとても良い機会になると思います。
(O社 G様)
貿易業の基本的な連絡手段は「文書」。紙、電子メール、オンラインチャットなど手段はさまざまですが、「会話」ではなく「ライティング」が重要。でも理系の私はこれが大の苦手。本で勉強したりもしましたが、自分で「何かしまりがない、パンチに欠ける」と思うことが多く、この「ビジネスマン向けの文章講座」を受講して文章力を向上させることにしました。
最初に気づいたのは不適切な漢字づかいや文章構成に問題があること。漢字の癖は最初の数回で矯正されたけれど、読んでわかり易い文章にするには適度な段落構成が必要だとわかりました。中級では、この構成を毎回指定されます。四苦八苦し、最初は数時間かけて書き上げるも、「完結しないな」と感じられる文章しか書けず、先生の添削がたっぷり入ることに……。何度か繰り返すと正しくないところがわかるようになり、最終回(第6回)は上手くまとまったとの講評をいただきました。
業務から離れた内容で文章を書くことは必要ですが、条件設定や添削指導も的確でなければ短期間での向上は得られません。その点、今回の講座は「文章講座」と言いながら実務を行うスキル向上にも直結すると言えるでしょう。唯一の欠点は、受講後他人の文章のチョットしたアラが見えてしまうことでしょうか? 是非一度ご体験ください。今まで見えなかったものが見えるかもしれません。
(T社 T様)
■お問い合わせは
お問い合わせ、お申込みは、こちらのページからお願いします。
▼
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=sya201911
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
文章を書く勉強は、学校ではほとんど教えてくれません。
それは、その勉強が必要ないからではなく、教える時間が取れないからです。
しかし、社会人になると、仕事の中で文章を書く機会は次々と出てきます。
そのときに、書き方の基本を知っておくと大いに役立ちます。
言葉の森の作文指導は、構成を重視した書き方なので、社会人の文章練習に最適なのです。
言葉の森の前身は、大学生のための文章教室でした。
だから、もともと社会人が書くような構成のしっかりした文章を教えていました。
それを噛み砕いて、小学生のための表現を重視した作文教室を開いたのです。
だから、低学年のうちは題材と表現を重視し、学年が上がるにつれて構成と主題を重視する指導になるのです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。社会人文章講座(0)
池上彰さんと佐藤優さんが語っていた教育改革についての話です。
====
池上 「文科省がアクティブ・ラーニングを「主体的・対話的で深い学び」というふうに「改題」したこともすでに述べましたが、そこに今回の改革が想定する三つの視点が集約されています。
「主体的な学び」とは、学ぶことに興味、関心を持ち、見通しを持って粘り強く取り組み、学習活動を振り返りつつ次につなげていくこと。
「対話的な学び」は、教師が一方的に教えるだけではなく、生徒が先生や他の生徒、あるいは地域の人たちなどとの対話や協働などを通じて理解を深め、思考力を高めていくこと。
そして「深い学び」は、習得・活用・発見という学びの過程の中で、問題を見出して解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりする力を養うこと──。
大まかに言うと、そのように説明されています。
佐藤 そうした新しい学び方を本格的に採用しようという考えの根底にあるのは、特に高校の授業が知識伝達型にとどまっていることに対する危機感です。
卒業後の大学での勉強や社会に出てからの生活に役立つものになっていないではないか、と。
『教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ (中公新書ラクレ)』
(改行を一部変えています。)
====
これを見ると教育改革の中にある問題意識は、言葉の森がオンラインクラスで行ってきたものとほとんど同じです。
ところが、このアクティブラーニングという考え方が総論では理解されていても、自分の子供の教育となるとなかなかその具体的な必要性がわからないという問題があります。
そのため、文部科学省は大学入試という受験勉強の最後の出口のところを改革することによって、小中高の授業内容を変えていこうと考えているのです。
ところが、アクティブラーニングのような学力は、小論文や面接という形では評価できるものの、学校教育の定期的なテストという形で評価できる性格のものではありません。
そこで、子供も保護者も、どうしてもすぐに点数の出るような、したがって自分と他の人との差がはっきりするようなものに目が向けられてしまうのです。
しかし、それにもかかわらず、創造発表クラスで毎回創造的な発表をする生徒がいます。
その発表のために長い時間をかけて準備していると思いますが、その準備が具体的にどういうところで成績に表れるかと言えば当面はどこにも表れません。
しかし、子供たちの発表を見てみると、そういう自由で創造的な発表する子供たちの将来は単に勉強ができること以上に確実なもののように思えるのです。
自分から主体的に学び発表し自分らしい感想を言えるような子は、社会のどの分野に行っても自分らしい創造を行い、社会に貢献する仕事ができると思います。
それが点数としては評価されないだけで、見る人が見ればその可能性は自ずから分かるものです。
将来の入試は、今後ペーパーテストのようなものから小論文・面接のようなものに変わっていくと思います。
そのような試験では、一夜漬けのようなものは効きません。
その子の本当の実力が、人間どうしの対話の中で自然に出てきます。
そういう学力を育てることが、これから最も必要になるのです。
そこで、今考えているのは、創造発表クラスに理科実験や自由研究やものづくりのテキストを指定して、自分で自由研究を見つけるのが難しい場合はそのテキストから研究テーマを選ぶというような形にし、より参加しやすい形にすることです。
この創造発表クラスの勉強は、勉強とは言っても、本気で取り組めば遊び以上に楽しいものになると思います。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
アクティブラーニングで求められているものは、主体性、対話、創造ですが、従来の教育観で考える人は、これも○×のつく点数として評価しようとします。
そして、点数がうまくつかないから、それはとりあえず後回しにして、点数が出るものに力を入れようということになってしまうのです。
アクティブラーニングが目指しているものは、言葉の森が今創造発表クラスで行っているものとほぼ同じで、創造発表クラスの授業の方が一歩先に進んでいます。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。教育改革(0) アクティブ・ラーニング(0)
11.3週の授業の資料を資料室に入れました。
11.3週は、自主学習クラスの人は実力テストを行います。
テスト範囲は、「実力テスト単元11月」のページを参考にしてください。
https://www.mori7.net/teraon/tanngenn_test.php
また、自主学習クラスの人は、11.3週の授業の後半で保護者懇談会を行う予定です。
時間の都合のつかない場合は、他のクラスの保護者懇談会に参加していただいても結構です。
保護者懇談会の予定は、鳥の村のカレンダーに入っています。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。生徒父母連絡(78)
多くの人は、国語のテストが返却されてもそれを見直すようなことはあまりせず、当たったとか外れたとかいう感覚でとらえています。
これが、数学や英語のテストであれば、間違えたとかできなかったとかいう受け止め方になりますが、国語の場合は単に外れたというような受け止め方になるのです。
ところで、読書をよくしている子は、誰でも普通に国語ができるようになるので、国語の勉強の必要性というものをあまり感じていません。
逆に、学習塾に行っても、国語だけはできるようにはなりません。
塾でも、学校でも、国語の成績を上げる方法は教えていないのです。
これは、国語を教える先生が、理詰めに解く国語というものを重視していないからです。
言葉の森の読解問題は、解いたあとが重要です。
間違えたところは、その理由を考え、どうすれば正しい答えを導けるのかを考えるのです。
理詰めに厳密に考えることによって、読む力とともに解く力がついてきます。
そして、読解力がつきます。
国語の勉強法は、問題集を解いたりドリルで練習したりするものではありません。
ただ、難しい文章をしっかり読むことです。
その勉強法として読解検定の百点を目指すということがあります。
だから、点数が悪かったら、それは国語の成績がこれから上がるチャンスがあるということなのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
普通、テストというと点数がいいことがよいことですが、この読解検定は点数が悪いことがいいことなのです。
それは、間違えたところの間違えた理由を考えることによって厳密に読む訓練ができるからです。
テストを受けたあと、間違えたところの見直しは必ずお母さんがやってください。
一般的な解説を読んで理解できるのは、その問題がほとんどできていた子だけです。
子供がどう考えてその答えを選んだのかを聞き、それがなぜ×だったのかを説明するにはかなり時間がかかります。
一斉授業の中でその説明をしても、わかった気がするだけなので、基本は個別指導になるからです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。読解力・読解検定(0)
■締め切りと団体受検
読解検定の締切は11月15日です。
本日、これまでに申し込みのあった方に、問題を発送します。
今回の
読解検定は、団体受検もできるようにしました。
問題は郵送で送りますので、ネットにつながるパソコンはその団体で1台だけあれば十分です。
理詰めに解く読解問題というのを経験する機会はあまりないと思うので、学習塾などを経営されている方は、ぜひ今回の団体受検を利用してみてください。
また、個人受検をされる方が、通っている近所の学習塾などに団体受検を紹介していただいても結構です。
11月は無料キャンペーン中ですから、読解問題の練習をするいい機会になると思います。
■質問と回答
前回、小3の読解問題について質問がありました。
ほとんどの子が間違えていた問題でしたので、引用させていただきます。
====
【質問】
B:ラマルクは、よく使うところは発達すると述べた→〇
本文には、”生物の種が変化するという説を述べました”と書いてありますが、Bの文は書かれていません。”例えば、キリンは、高いところに生えている葉を食べるために、首を長く伸ばしているうちに、今のようなキリンになったと言うのです。”と書かれているだけです。この文からBが〇というのは無理があるかなと思い、×と考えました。
【回答】
確かに、これは最も間違いやすい問題の例です。
違う言葉で書かれているが、内容的に間違っていないので○という選択肢なのです。
1.ラマルクは……生物の種が変化するという説を述べた。
2.例えば、キリンは首を伸ばしているうちに今のようになった。
↓
○よく使うところは発達する。(とは言っていないが、間違いとは言えないので○)
ということです。
しかし、小3では、ちょっと難しすぎたかもしれません。
====
■理詰めの読解力をつける
普通の国語読解問題は、合っているものに○をつけるという問題です。
日本語を日常的に使う人であれば、言葉の意味を誤解することはあまりありませんから、合っているものに○をつけるという試験では大体の人が正解します。
しかし、入試問題に出てくるような難しい読解問題はそうではありません。
合っているものに○をつけるのではなく、間違っていないものに×をつけないという考え方で進めていくのです。
子供たちがよく間違える問題は共通しています。
第一は、同じ言葉は使ってあるが必ずしもそういうことは言っていないという×の選択肢です。
第二は、違う言葉を使ってあるが内容的には同じことを言っているので×ではないという選択肢です。
第三は、子供がよく理解できない難しい言葉が使われているという×の選択肢です。子供は、自分のよく知らない言葉が使われているとその選択肢を選んでしまうのです。
多くの子は、この3種類の問題で間違えます。
読解検定は、解き方のコツを身につける勉強ですが、それは同時に文章を深く読むことにつながっています。
だから、読解検定で100点を取ろうと思い深く読むことによって深く読む力がついてきます。
これまで、読解検定を受けたあとに、自分の間違えた問題が納得できずに先生によく質問してくる子がいました。
そういう子たちは、例外なく国語の成績が上がりました。
80点だからいいとか、90点だからいいとかいうのでは力はつきません。
100点が取れて当然で、取れなかった理由はなぜかと考えることによって初めて高度な読解力がつくのです。
※前回の読解検定で、ご家族で受検された場合、コード・パスワードがブラウザに残っていたために、ご家族の間で評価が二重になってしまったところがありました。
次回は、ここは改良しておきます。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
11月の読解検定の締切は15日です。
締切を過ぎてもウェブから問題をプリントすればできますが、問題の郵送があった方が便利だと思います。
今回は団体受検も受け付けていますので、森林プロジェクトの教室や学習塾などでもぜひご参加ください。
普通の試験は結果が出たらそれで終わりですが、この読解検定は結果が出たあとに本当の勉強が始まります。
×になったところの理由を自分で考えて、初めて読解力がつくのです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。読解力・読解検定(0)