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オンラインという言葉はやがて死語になる――それに取って代わるものは何か as/4286.html
森川林 2021/07/24 12:26 


●動画:https://youtu.be/Ttar7jWfw3Y

 言葉の森が、Online作文教室言葉の森という名前でホームページを作っていたのは、40年ほど前のことです。
 私は当時、オンラインの可能性を、単なる時間や空間の制約からの自由というところよりも、ロングテールとコミュニケーションの広がりの可能性ということで考えていました。
 しかし、そのオンラインという考えが普及するのは、かなり時間がかかりました。

 2020年のコロナ騒動で、オンライン化がさまざまな分野で取り組まれるようになりました。
 教育の分野でも、オンライン化が進みましたが、そのほとんどは、従来のリアル教育をただオンラインで流すだけのリアルのコピーとしてのオンラインでした。

 リアルでできることを単にオンラインにしただけのオンライン化は、今後はすたれていきます。
 リアルではできないオンライン化が、今後生き残るオンラインです。

 アマゾンが、インターネットの書店として登場したころの評価は、「やはり、本は(実際の書店で)手にとって見てみないと」というものでした。
 しかし、そのアマゾンがリアルの書店を超えたのは、購入できる冊数の多さとともに、その図書の評価や関連図書のおすすめなどリアルではできない機能があることがわかってきたためでした。

 同じことが、これからのオンライン教育についても言えます。
 今のオンライン教育のレベルは、「やはり、勉強は(実際の教室で)直接先生に教えてもらわないと」というものです。
 それは、現在行われているオンライン教育のほとんどが、リアル教育のコピーでしかないからです。

 そのようなオンラインは、「通うのが大変だし、オンラインの方が便利だから」という程度のオンラインで、リアルを補完する形のオンラインです。
 リアルを補完するとは言っても、このようなオンライン化は、これからあらゆる分野で広がっていきます。
 やがて、わざわざオンラインと言わなくても、普通はオンラインで、特別なときだけオフライン(リアル)ということになってくると、オンラインという言葉は死語になっていきます。

 今、言葉の森は、オンライン教育とかオンラインスクールとかいう言葉を全面に出してホームページを作っていますが、近い将来、わざわざオンラインという言葉を使うことが古くさくなる時代が来ます。
 そのときに、大事なのは、オンラインそのものではなく、オンラインで追求しようとしていたものです。
 それが、最初に述べたロングテールの活用とコミュニケーションの広がりなのです。

 言葉の森のオンライン教育は、オンライン5人クラスという形で進めています。
 なぜ5人かというと、それは、参加生徒全員の、発表と、対話と、自主学習と、個別指導と、創造教育が成り立つ人数だからです。

 今はまだ言葉の森のオンラインの通年学習を行っている生徒は、わずか200名ほどです。
 これでは、ロングテールの活用は不十分にしかできません。
 本当は、同じぐらいの学年の、同じぐらいのレベルの、同じような関心のある生徒が5人ほど集まって、ひとつのクラスで学習を進めていくというのが、ロングテールの活用です。

 そういうクラス運営が可能になれば、そのクラスは、小学生や中学生のころだけでなく、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、親しい学友の集まりという形で存続していくでしょう。

 人間が成長するのは、教材や先生によってよりも、むしろ友達によってです。
 自主学習を通した親しい勉強友達作りが、オンライン5人クラスの目指す大きなテーマです。
 そのようなオンラインクラスを実現するためには、オンラインの参加生徒が、数百人ではなく、数千人や数万人になっていく必要があります。

 このように考えると、今使っているオンライン5人クラスという言葉の中で重要なものは、オンラインという概念ではなく、5人という概念だということがわかります。
 5人のクラスであれば、生徒どうしが互いの人柄がわかり、親しくなることができます。
 親しくなるということは、そのクラスに安心して参加でき、そこで自分らしさを自由に発揮できるということです。

 また、講師が、生徒一人ひとりの学習状況を把握できるので、いつでも保護者とコミュニケーションを取ることができます。
 これが、今後のリアルを超えたオンライン教育の可能性なのです。

 そこで、言葉の森では、この5という概念を、新しいわかりやすい言葉で表したいと思っています。
 5レンジャーとか(笑)
 というのは冗談ですが、教育の新しいプラットフォームを、このロングテールを生かした5人以内のクラスということでこれから実現していきたいと思います。


●動画:https://youtu.be/Ttar7jWfw3Y

 言葉の森が、Online作文教室言葉の森という名前でホームページを作っていたのは、40年ほど前のことです。
 私は当時、オンラインの可能性を、単なる時間や空間の制約からの自由というところよりも、ロングテールとコミュニケーションの広がりの可能性ということで考えていました。
 しかし、そのオンラインという考えが普及するのは、かなり時間がかかりました。

 2020年のコロナ騒動で、オンライン化がさまざまな分野で取り組まれるようになりました。
 教育の分野でも、オンライン化が進みましたが、そのほとんどは、従来のリアル教育をただオンラインで流すだけのリアルのコピーとしてのオンラインでした。

 リアルでできることを単にオンラインにしただけのオンライン化は、今後はすたれていきます。
 リアルではできないオンライン化が、今後生き残るオンラインです。

 アマゾンが、インターネットの書店として登場したころの評価は、「やはり、本は(実際の書店で)手にとって見てみないと」というものでした。
 しかし、そのアマゾンがリアルの書店を超えたのは、購入できる冊数の多さとともに、その図書の評価や関連図書のおすすめなどリアルではできない機能があることがわかってきたためでした。

 同じことが、これからのオンライン教育についても言えます。
 今のオンライン教育のレベルは、「やはり、勉強は(実際の教室で)直接先生に教えてもらわないと」というものです。
 それは、現在行われているオンライン教育のほとんどが、リアル教育のコピーでしかないからです。

 そのようなオンラインは、「通うのが大変だし、オンラインの方が便利だから」という程度のオンラインで、リアルを補完する形のオンラインです。
 リアルを補完するとは言っても、このようなオンライン化は、これからあらゆる分野で広がっていきます。
 やがて、わざわざオンラインと言わなくても、普通はオンラインで、特別なときだけオフライン(リアル)ということになってくると、オンラインという言葉は死語になっていきます。

 今、言葉の森は、オンライン教育とかオンラインスクールとかいう言葉を全面に出してホームページを作っていますが、近い将来、わざわざオンラインという言葉を使うことが古くさくなる時代が来ます。
 そのときに、大事なのは、オンラインそのものではなく、オンラインで追求しようとしていたものです。
 それが、最初に述べたロングテールの活用とコミュニケーションの広がりなのです。

 言葉の森のオンライン教育は、オンライン5人クラスという形で進めています。
 なぜ5人かというと、それは、参加生徒全員の、発表と、対話と、自主学習と、個別指導と、創造教育が成り立つ人数だからです。

 今はまだ言葉の森のオンラインの通年学習を行っている生徒は、わずか200名ほどです。
 これでは、ロングテールの活用は不十分にしかできません。
 本当は、同じぐらいの学年の、同じぐらいのレベルの、同じような関心のある生徒が5人ほど集まって、ひとつのクラスで学習を進めていくというのが、ロングテールの活用です。

 そういうクラス運営が可能になれば、そのクラスは、小学生や中学生のころだけでなく、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、親しい学友の集まりという形で存続していくでしょう。

 人間が成長するのは、教材や先生によってよりも、むしろ友達によってです。
 自主学習を通した親しい勉強友達作りが、オンライン5人クラスの目指す大きなテーマです。
 そのようなオンラインクラスを実現するためには、オンラインの参加生徒が、数百人ではなく、数千人や数万人になっていく必要があります。

 このように考えると、今使っているオンライン5人クラスという言葉の中で重要なものは、オンラインという概念ではなく、5人という概念だということがわかります。
 5人のクラスであれば、生徒どうしが互いの人柄がわかり、親しくなることができます。
 親しくなるということは、そのクラスに安心して参加でき、そこで自分らしさを自由に発揮できるということです。

 また、講師が、生徒一人ひとりの学習状況を把握できるので、いつでも保護者とコミュニケーションを取ることができます。
 これが、今後のリアルを超えたオンライン教育の可能性なのです。

 そこで、言葉の森では、この5という概念を、新しいわかりやすい言葉で表したいと思っています。
 5レンジャーとか(笑)
 というのは冗談ですが、教育の新しいプラットフォームを、このロングテールを生かした5人以内のクラスということでこれから実現していきたいと思います。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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森川林 2021年7月24日 14時44分  
 大事なのは、オンラインそのものではなく、オンラインで目指していたものです。

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オンラインという言葉はやがて死語になる――それに取って代わるものは何か 森川林 20210724 に対するコメント

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