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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:★藤原道長は
 藤原道長(ふじわらのみちなが)は五番目の子だったので、父の位(くらい)である摂政(せっしょう)や関白(かんぱく)を継ぐ(つ )ことができるとはだれも思っていませんでした。しかし、子供(こども)のころから負けず嫌い(ま  ぎら )で、気が強く、また胆(きも)のすわったところのある道長は、のちに強運(きょううん)も手伝っ(てつだ )て、事実(じじつ)上、天皇(てんのう)以上(いじょう)の権力(けんりょく)を持つ(も )摂政(せっしょう)・関白(かんぱく)の位(くらい)につき、全盛(ぜんせい)をきわめました。そして、ほこらしげに「この世(  よ)をばわが世(よ)とぞ思う望月(もちづき)のかけたることもなしと思えば」(この世(  よ)は私(わたし)の世(よ)だと思うよ。今日の満月(まんげつ)のように欠け(か )ているところがないと思えば)という歌をよみました。権力(けんりょく)をほしいままにした道長は、莫大(ばくだい)な財産(ざいさん)を持っ(も )ていたので、それを生かし、貴族(きぞく)の文化(ぶんか)、平安(へいあん)文化(ぶんか)をささえました。漢詩(かんし)や和歌(わか)、絵巻物(えまきもの)、そしてかな文字による文学は、この時代(じだい)に大きく発展(はってん)しました。紫式部(むらさきしきぶ)の「源氏物語(げんじものがたり)」や清少納言(せいしょうなごん)の「枕草子(まくらのそうし)」などもこの時代(じだい)の作品(さくひん)です。

   さて、子供(こども)のころの道長はどんなふうだったのでしょう。兄たちとともに父の前に呼ば(よ )れた時のことです。父兼家(かねいえ)は、できのよい公任(きんとう)という自分のいとこの息子(むすこ)を引き合いに出し、「お前たちは、公任(きんとう)のかげもふめんぞ」と叱咤(しった)激励(げきれい)しました。兄たちは、うなだれて聞いていましたが、道長だけは、「あいつの影(かげ)なんか、たのまれてもふむもんか。私(わたし)だったら、顔をふんづけてやる」と言ったそうです。なんという負けん気(ま  き)の強い性格(せいかく)でしょう。 

   また、道長は十七歳(さい)の時、仕え(つか )ていた天皇(てんのう)の発案(はつあん)で肝試し(きもだめ)をしました。雨のふりしきる真っ暗(ま くら)な夜、怖い(こわ )話を聞いた後、天皇(てんのう)は、そこにいた三人にそれぞれ違う(ちが )場所(ばしょ)に一人でいってくるように言いました。他(た)の二人はおそるおそる出かけたと思ったら、すぐに「ぶきみな声が聞こえた」とか「怪物(かいぶつ)が出た」などと叫び(さけ )ながら舞い戻っ(ま もど )てきました。道長はと言うと、指示(しじ)された大極殿(だいごくでん)という場所(ばしょ)に一人で行き、証拠(しょうこ)として柱(はしら)の木を小刀でけずりとってきたのです。まさか、一人で行けるまいと思った天皇(てんのう)が翌日(よくじつ)調べ(しら )させてみると、削り取っ(けず と )た木片(もくへん)はぴたりと柱(はしら)のえぐれた部分(ぶぶん)に合いました。天皇(てんのう)はその勇気(ゆうき)におどろきました。 

   このように、積極(せっきょく)的(てき)で怖い(こわ )もの知らずの道長は、人生を前向き(まえむ )に生きるすべを幼い(おさな )ころから知っていたかのようです。だからこそ、強運(きょううん)を呼び込む(よ こ )ことができたのでしょう。父の後を継い(つ )だ一番上の兄道隆(みちたか)は、関白(かんぱく)になったものの伝染病(でんせんびょう)で亡くなっ(な   )てしまいました。その兄の後を継い(つ )だ次(つぎ)の兄道兼(みちかね)もまた同じ伝染病(でんせんびょう)で、関白(かんぱく)になってたった一週間で命(いのち)を落とし(お  )ました。時の天皇(てんのう)はそのあとの関白(かんぱく)を決める(き  )のに迷っ(まよ )ていました。すると、天皇(てんのう)の母が、自分の弟でもある道長を強く推薦(すいせん)しました。

   出世(しゅっせ)する道は長いと思っていた道長でしたが、三十歳(さい)のころには政府(せいふ)の第一人者(だいいちにんしゃ)となっていました。「望月(もちづき)」の歌は道長が五十三歳(さい)のころに詠ん(よ )だものです。

 

   言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(φ)

問(とい)5 読解(どっかい)マラソン集(しゅう)3番「藤原道長(ふじわらのみちなが)は」を読んで次(つぎ)の問題(もんだい)に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。 
A 「この世(  よ)をばわが世(よ)とぞ思う……」という歌は、道長の自信(じしん)を表し(あらわ )ている
B 道長は、いとこや兄弟たちといつもけんかをしていた
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択:

問(とい)6 読解(どっかい)マラソン集(しゅう)3番「藤原道長(ふじわらのみちなが)は」を読んで次(つぎ)の問題(もんだい)に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。 
A 肝(きも)試し(だめ )のとき、道長以外(いがい)の二人は、こわがって表(おもて)にも行かなかった
B 道長は、政府(せいふ)の第一人者(だいいちにんしゃ)になっていた
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択: