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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:○免疫の連携プレー
 私(わたし)たちの身(み)の周り(まわ )には、細菌(さいきん)、かび、寄生虫(きせいちゅう)など、病気(びょうき)の元になるものがたくさんあります。しかし、私(わたし)たちは病気(びょうき)の元に出会ったからといって、すぐに病気(びょうき)にかかってしまうわけではありません。なぜなら、体の中には、病気(びょうき)の元になる病原(びょうげん)体から体を守る(まも )システムが備わっ(そな  )ているからです。このシステムのことを免疫(めんえき)システムといいます。

   体の中には、免疫(めんえき)細胞(さいぼう)という細胞(さいぼう)が何種類(しゅるい)もあり、病原(びょうげん)体が体の中に入ってくると、それを攻撃(こうげき)してとりのぞく働き(はたら )をします。これにはいろいろな方法(ほうほう)があります。まず、病原(びょうげん)体を丸ごと食べてしまう方法(ほうほう)です。血液(けつえき)の中には、赤血球(せっけっきゅう)と白血球(はっけっきゅう)がありますが、免疫(めんえき)を担当(たんとう)しているのは白血球(はっけっきゅう)です。白血球(はっけっきゅう)の仲間(なかま)の好中球(こうちゅうきゅう)は、食いしん坊(く   ぼう)な細胞(さいぼう)で、体の中に入った細菌(さいきん)などを食べて消化(しょうか)してしまいます。しかし、好中球(こうちゅうきゅう)だけでは病原(びょうげん)体を退治(たいじ)できない場合があります。

   風邪(かぜ)で熱(ねつ)を出したときなど、わきの下や首筋(くびすじ)がはれて、さわるとぐりぐりを感じる(かん  )場合があります。これはリンパ節(せつ)がはれている状態(じょうたい)です。このリンパ節(せつ)は、体のあちこちに約(やく)六百個(こ)もあります。免疫(めんえき)システムの主役(しゅやく)は、このリンパ節(せつ)と、リンパ節(せつ)どうしをむすぶリンパ管(かん)です。リンパ管(かん)の中にはリンパと呼ば(よ )れる黄色っぽい透明(とうめい)な液体(えきたい)が流れ(なが )ています。その中には免疫(めんえき)細胞(さいぼう)のリンパ球(きゅう)が入っていて、病原(びょうげん)体が入ってくると、リンパ節(せつ)のところで待ち受け(ま う )て戦い(たたか )を始め(はじ )ます。

   では、リンパ球(きゅう)はどのように病原(びょうげん)体と戦う(たたか )のでしょう。まず、ヘルパーT細胞(さいぼう)が、自分の体に本来あるはずのないものが入って来たことに気づきます。そして、攻撃(こうげき)を始め(はじ )なさいという命令(めいれい)をB細胞(さいぼう)に出します。B細胞(さいぼう)は、抗体(こうたい)という武器(ぶき)をあやつることができる細胞(さいぼう)です。B細胞(さいぼう)が作り出した抗体(こうたい)は、効率(こうりつ)よく病原(びょうげん)体を攻撃(こうげき)することができます。抗体(こうたい)に攻撃(こうげき)されて弱った病原(びょうげん)体は、マクロファージが食べてしまいます。みごとな連携(れんけい)プレーです。

   そのほか、ナチュラル・キラー細胞(さいぼう)(NK細胞(さいぼう))も、病原(びょうげん)体を攻撃(こうげき)することができます。T細胞(さいぼう)やB細胞(さいぼう)が見逃す(みのが )ような病原(びょうげん)体でも、「何か変(へん)だな」と思えば攻撃(こうげき)します。また、T細胞(さいぼう)やB細胞(さいぼう)は、攻撃(こうげき)を始める(はじ  )のにある程度(  ていど)時間がかかりますが、その間も、ナチュラル・キラー細胞(さいぼう)はずっと攻撃(こうげき)をし続け(つづ )てくれます。体を守る(まも )ために、免疫(めんえき)システムは、二重三重(にじゅうさんじゅう)に防御(ぼうぎょ)をしていることがわかります。

   それぞれの細胞(さいぼう)の連携(れんけい)プレーによって、病原(びょうげん)体がほぼ全滅(ぜんめつ)すると、T細胞(さいぼう)の仲間(なかま)が攻撃(こうげき)をやめるように全体(ぜんたい)に命令(めいれい)を出します。この命令(めいれい)が出ると、戦い(たたか )は終了(しゅうりょう)です。

   おどろいたことに、T細胞(さいぼう)もB細胞(さいぼう)も、一度(いちど)出会ったことのある敵(てき)は決して(けっ  )忘れ(わす )ません。同じ敵(てき)が二度目(どめ)に体に入ってきたときは、一度目(どめ)よりもずっとすばやく攻撃(こうげき)をしかけることができます。たとえば、はしかの病原(びょうげん)体に初めて(はじ  )出会ったとき、B細胞(さいぼう)は、抗体(こうたい)を作るのに時間がかかるので、その間に熱(ねつ)が出たり病気(びょうき)のさまざまな症状(しょうじょう)が出たりします。しかし二度目(どめ)からは、B細胞(さいぼう)がはしかの病原(びょうげん)体を覚え(おぼ )ているので、すぐに抗体(こうたい)を作り、病原(びょうげん)体を退治(たいじ)することができます。抗体(こうたい)によって、あっという間に病原(びょうげん)体を後退(こうたい)させてしまうのです。ですから、二度目(どめ)からは、はしかの病原(びょうげん)体が体に入っても熱(ねつ)が出るようなことはありません。このことを「はしかの免疫(めんえき)がある」と言います。

   免疫(めんえき)は、明るい気持ち(きも )でいると強くなることが知られています。免疫(めんえき)さえあれば、細菌(さいきん)や寄生虫(きせいちゅう)に囲ま(かこ )れていても元気に暮らし(く  )ていくことができます。試し(ため )に、カビだらけでにこにこ笑っ(わら )ている自分の姿(すがた)を想像(そうぞう)してみてください。何だか楽しくなってくるでしょう。 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(κ)

問(とい)1 読解(どっかい)マラソン集(しゅう)9番「免疫(めんえき)の連携(れんけい)プレー」を読んで次(つぎ)の問題(もんだい)に答えましょう。 
 次(つぎ)の文を読んで、○だったら1を、×だったら2を選び(えら )、その数字を書きなさい。 
■好(こう)中球(きゅう)は、病原(びょうげん)体を丸ごと食べてしまう。 
1 ○    2 × 

解答選択:

問(とい)2 読解(どっかい)マラソン集(しゅう)9番「免疫(めんえき)の連携(れんけい)プレー」を読んで次(つぎ)の問題(もんだい)に答えましょう。 
 次(つぎ)の文を読んで、○だったら1を、×だったら2を選び(えら )、その数字を書きなさい。 
■B細胞(さいぼう)は、いつでも抗体(こうたい)を作るのに時間がかかってしまう。 
1 ○    2 × 

解答選択: