未ログイン ログイン
読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
※最初にログインをしてください。言葉の森の団体コードは、aaa001です。
※番号を選択し「確認」ボタンを押して送信してください。

題名:○ヘモグロビンと葉緑素
 ホラー映画(えいが)や推理(すいり)ドラマでは、「したたる真っ赤(ま か)な血(ち)」の映像(えいぞう)に、怖い(こわ )場面(ばめん)が想像(そうぞう)されて、ドキドキしたり、時には「きゃーっ」と叫ん(さけ )でチャンネルを変え(か )てしまうことがあります。赤いペンキがたれていても、私(わたし)たちは血(ち)を連想(れんそう)してしまいます。では、血(ち)の色はなぜ赤いのでしょうか。

   じつは、血(ち)の色は必ずしも(かなら   )赤とは限ら(かぎ )ないのです。ふだんあまり血(ち)まで見ることはありませんが、エビやタコ、イカなどは青い血(ち)を持っ(も )ています。人間や多くの動物(どうぶつ)の血(ち)の色は確か(たし )に赤ですが、この赤い色は、意外(いがい)なものに関係(かんけい)があります。それは、鉄(てつ)です。では、どうして、鉄(てつ)と血(ち)が関係(かんけい)あるのでしょうか。

   人間の血液(けつえき)は、赤血球(せっけっきゅう)という赤い色のつぶと血漿(けっしょう)という黄色の液体(えきたい)でできています。赤血球(せっけっきゅう)は、丸いお団子(だんご)の真ん中(ま なか)をへこませてつぶしたような形をしていて、大きさは髪の毛(かみ け)の太さの十分の一ほどです。この赤血球(せっけっきゅう)が、私(わたし)たちの体の中で酸素(さんそ)を運ぶ(はこ )大切な役目(やくめ)を果たし(は  )ているのです。

   赤血球(せっけっきゅう)の中には、ヘモグロビンという赤い色素(しきそ)がいっぱいに詰まっ(つ  )ています。これが、血(ち)の赤い色の正体です。ヘモグロビンは、ヘムとグロビンが合体してできています。グロビンが透明(とうめい)なのに対して( たい  )、ヘムは赤い色をしています。そして、このヘムの真ん中(ま なか)に鉄(てつ)が含ま(ふく )れているためにヘムが赤い色をしているのです。

   ちなみに、青い血(ち)のエビやタコでは、鉄(てつ)は含ま(ふく )れていません。エビやタコの血(ち)の中には、鉄(てつ)の代わり(か  )に銅(どう)が含ま(ふく )れています。銅(どう)というのは、十円玉を作っている金属(きんぞく)です。銅(どう)は、そのままではやや赤い色をしていますが、血(ち)の中では青い色の素(もと)になるのです。

   細胞(さいぼう)が活動(かつどう)するには酸素(さんそ)が必要(ひつよう)で、活動(かつどう)するといらない二酸化炭素(にさんかたんそ)ができます。ヘモグロビンと血液(けつえき)は、このいらない二酸化炭素(にさんかたんそ)を代わり(か  )に受け取り(う と )、また肺(はい)へともどっていきます。そして、また肺(はい)で、二酸化炭素(にさんかたんそ)と酸素(さんそ)を交換(こうかん)して運ん(はこ )でくるのです。

   ところで、この働き者(はたら もの)のヘモグロビンですが、意外(いがい)なことに、とても似(に)たものが植物(しょくぶつ)の中にあるのです。それは、植物(しょくぶつ)の葉(は)の中にある葉緑素(ようりょくそ)です。葉緑素(ようりょくそ)は、葉(は)が緑色(みどりいろ)に見えている素(もと)になっているものですが、こちらもとても働き者(はたら もの)です。太陽(たいよう)の光を浴びる(あ  )と、葉緑素(ようりょくそ)は、私(わたし)たちが捨て(す )ている二酸化炭素(にさんかたんそ)と水を使っ(つか )て、デンプンという養分(ようぶん)と酸素(さんそ)を作り出します。地球(ちきゅう)上に酸素(さんそ)がいっぱいあるのは、植物(しょくぶつ)の葉緑素(ようりょくそ)のおかげなのです。

   そして、不思議(ふしぎ)なことに、この葉緑素(ようりょくそ)と私(わたし)たちの血(ち)の中にあるヘモグロビンのヘムは、構造(こうぞう)がとてもよく似(に)ているのです。葉緑素(ようりょくそ)は、ヘムの中の鉄(てつ)の代わり(か  )に、真ん中(ま なか)にマグネシウムという金属(きんぞく)を持っ(も )ています。ヘモグロビンと葉緑素(ようりょくそ)は、どちらも動物(どうぶつ)と植物(しょくぶつ)が生きていくのに大切なものですが、それがこのように似(に)ているということは、もしかすると動物(どうぶつ)も植物(しょくぶつ)も、みんな仲間(なかま)なのだということなのかもしれません。

   私(わたし)たちが赤い血(ち)の代わり(か  )に、葉緑素(ようりょくそ)でも生きていけるようになったら、太陽(たいよう)の光に当たるだけで、食事(しょくじ)をしなくても済む(す )ようになるでしょう。そうしたら、太陽(たいよう)でお腹( なか)いっぱい、めでたいようなどということになるかもしれません。しかし、いろいろなおいしい料理(りょうり)を食べる楽しみはなくなってしまいます。また、ホラー映画(えいが)で血(ち)がたれていても、

  「だあれ、こんなところに青汁(じる)こぼしたの。」 

  の一言で終わっ(お  )てしまいます。ドラキュラも、緑色(みどりいろ)の液体(えきたい)を飲み干し(の ほ )て、こう言うようになるかもしれません。 

  「まずい! もう一杯(いっぱい)。」 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(τ)

問(とい)5 読解(どっかい)マラソン集(しゅう)11番「ヘモグロビンと葉緑素(ようりょくそ)」を読んで次(つぎ)の問題(もんだい)に答えましょう。 
 次(つぎ)の文を読んで、○だったら1を、×だったら2を選び(えら )、その数字を書きなさい。 
■赤血球(せっけっきゅう)の中には、銅(どう)と鉄(てつ)が含ま(ふく )れている。 
1 ○    2 × 

解答選択:

問(とい)6 読解(どっかい)マラソン集(しゅう)11番「ヘモグロビンと葉緑素(ようりょくそ)」を読んで次(つぎ)の問題(もんだい)に答えましょう。 
 次(つぎ)の文を読んで、○だったら1を、×だったら2を選び(えら )、その数字を書きなさい。 
■植物(しょくぶつ)の葉緑素(ようりょくそ)もヘモグロビンと似(に)ているので、赤血球(せっけっきゅう)として使える(つか  )。 
1 ○    2 × 

解答選択: