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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:○吾一はそとへ
 吾一(ごいち)はそとへ遊びに行きたかったが、あいにく、おっかさんもいないので、買ってきたものを、置き(お )っぱなしにして行くわけにはいかなかった。こんなにしていると、焼きイモ(や   )がつめたくなってしまう。彼(かれ)はさめないようにと思って、袋(ふくろ)のままふところに入れて、あっためていた。しかし、おとっつぁんも、おっかさんも、なかなか帰ってこなかった。

   と、えりとえりの合わせ目から、なんともいえない香ばしい(こう   )においが、ほど合いのあったかさを持って、ぽうっとのぼってくる。吾一(ごいち)は大いに誘惑(ゆうわく)を感じたが、思いきって、両方のえりをぴしんとかき合わせて、顔を横のほうに向けていた。それでも、あごの下のほうから、香ばしい(こう   )においがあがってきたが、彼(かれ)は目をつぶって、がまんをしていた。すると、今度は焼きイモ(や   )のぬくもりで、おなかがだんだんあったかくなってきた。あったかになってくると、腹(はら)がときどきガマのように、グーと、うなりだした。

   そのころ、吾一(ごいち)はおやつをたべていなかったから、わけても腹(はら)がすいていた。お小づかいをもらわないわけではないけれども、小づかいはなるたけ貯金(ちょきん)するようにと、学校の先生から言われて以来(いらい)、それを実行しているのである。しかし、三時ごろになると、毎日おなかがすいてたまらなかった。けれども、そこを我慢(がまん)して、小づかいをつかわないようにしなくてはいけないのだと思って、こらえているのである。しかも、これをたべたところで、貯金(ちょきん)は少しもへるわけではない。あごの下からは、あい変わら(  か  )ず香ばしい(こう   )においが鼻を突い(つ )てきた。焼きイモ(や   )のにおいというものは、特別(とくべつ)、鼻を刺激(しげき)する。

  「おだちんに、一つぐらい、いいだろう。」

   とうとう、こらえられなくなって、吾一(ごいち)は袋(ふくろ)の中に手を突っこん(つ   )だ。

   きょうのは丸やきなので、わけてもうまかった。彼(かれ)は夢中(むちゅう)で一つたいらげてしまった。一つたべると、前よりかえって食欲(しょくよく)が増し(ま )てくる。と、ひとりでに手がふところの中にはいって、また一つ取り出した。さっきの焼きイモ(や   )屋での不愉快(ふゆかい)なことなんか、もうすっかり忘れ(わす )てしまっていた。

   そして、一つ、二つとたべているうちに、一銭(せん)ぐらいの焼きイモ(や   )は、いつのまにかなくなって、ふところの中は、新聞がみの袋(ふくろ)だけになってしまった。

   ぺしゃんこになっている袋(ふくろ)が、指のさきにさわった時、吾一(ごいち)は言いようのない寂し(さび )さにおそわれた。彼(かれ)は泣き(な )だしたいような気もちになった。そして、ふところの新聞がみの袋(ふくろ)を引っぱり出して、はしのほうを、わけもなく、ちぎっていた。

 

  (山本有三 「路傍(ろぼう)の石」)

問1 読解(どっかい)マラソン集1番「吾(ご)一はそとへ」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。 
A 吾(ご)一は、体が寒かったので、焼きいも(や   )をふところに入れてあたためていた
B 吾(ご)一は、もらった小づかいはできるだけ貯金(ちょきん)するようにしていた
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択:

問2 読解(どっかい)マラソン集1番「吾(ご)一はそとへ」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。 
A 吾(ご)一は、二つあった焼きいも(や   )をいつのまにか全部食べてしまった
B 吾(ご)一は、おやつを食べていなかったので、特に(とく )おなかがすいていた
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択: