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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:○まず尚行が
 まず尚行(なおゆき)がピッチャーになり、真一がバッターボックスに入った。キャッチャーは、高志(たかし)、史(し)郎(ろう)たちが後ろをまもった。

  「しっかり打ってくれよ。じゃないと、たいくつしちゃうからな」

   史郎(しろう)が大きな声で言った。真一はむねがどきどきだ。なんとかうまく打って、史郎(しろう)をびっくりさせてやりたいと思った。

   尚行(なおゆき)は、スローボールを投げた。だが、真一がふりまわすバットは、ぜんぜんタイミングが合わない。

  「もっと前にきてよ」と、真一は注文をつけた。

   ピッチャーは、さっきよりもっと注意深く、下手からゆるやかにほうった。するとバットは、ボールをかすめて、からぶりした。

  「いいぞ、もうちょい!」

   だれかが声をかけた。真一は、背中(せなか)がぞくぞくっとした。つぎにふったバットで、ボールは、てんてんと前にころがった。

  「やったあ」と、真一はさけび、バットをほうりだして車いすをこいだ。史郎(しろう)がグローブにボールをおさめて、ゆっくりとホームに返球した。キャッチャーが、がっちりつかんで「アウトー!」と、さけんだ。

   真一は、やっと一るいに達し(たっ )ただけだったが、またからだがぞくぞくっとした。

   こんどは、真一は守備(しゅび)にまわった。グローブをはめて、かまえてはみたものの、とても打球をとるのはむりだとわかった。だから魚あみ専門(せんもん)にした。

   真一のところにとんでくる球は、車いすにぶつかってはねかえる。すると、車いすがさっと近づいて、あみでボールをすくいとる。まるでバッタでも追いかけているようだ。みんなは、それがおかしくて笑っ(わら )た。

   ひとときがたって、みんな引きあげることになった。真一の新しいユニフォームには、すこし土のよごれがついた。真一は、とても満足(まんぞく)していた。何といっても友だちといっしょにやる野球は、親子ふたりの野球とはぜんぜんちがったべつの満足(まんぞく)感があった。尚行(なおゆき)や史郎(しろう)たちのほうも、いつもの野球とはちょっとちがう感じだった。でもこれはこれでおもしろいと思った。

   家に帰ると、洋子がおやつを用意してまちかまえていた。テーブルには、クッキーやチョコレート菓子(かし)がならび、ガラス皿にくだものがもられている。みんなは、はじめ目を見合わせて、悪いからとえんりょしようとした。

  「なに言ってるの、せっかく用意したのに食べてくれなくちゃ、おばさん悲しいわよ」

  「じゃあ、いただきまーす」

   洋子は、みんなのコップにジュースをつぎながら、

  「どうもありがとうね、きょうのシンちゃん、ピカピカかがやいているわ」と言った。

  「ぼく、大きいの打ったんだからね」と、真一はじまんげに言った。

  「おばさん、ほんとにシンちゃんうまいんだよ」

   尚行(なおゆき)が言うと、史郎(しろう)もクッキーを口にほおばりながら、

  「ほんとだよ、ぼくもびっくりしちゃった。車いすで野球ができるなんてすげえや」

  と言った。真一は、自分専用(せんよう)の白いカップに顔を近づけて、ふとい曲がったストローでうまそうにジュースを飲んだ。

 

  (山県喬(たかし)「声援(せいえん)がきこえる」)

問5 読解(どっかい)マラソン集3番「まず尚行(なおゆき)が」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。 
A 真一は、ときどき友達と車いすで野球をしていた
B 真一は、打つよりも守る方が得意(とくい)だった
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択:

問6 読解(どっかい)マラソン集3番「まず尚行(なおゆき)が」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。 
A 車いすの野球は、バットのかわりに魚あみを使うこともあった
B 真一は、一回しか打つチャンスがなかったがとても満足(まんぞく)していた
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択: