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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:○カキが、わらっている
 「カキが、わらっている。」

   花子は、そう思って木のえだに足をかけた。カキの実の皮がさけて、そこが黒くなり、ちょうど、口をあけてわらっているように見えるからだ。鳥がつついたので、そうなったのか、霜(しも)かなにかのかげんでそうなったのか、わからない。そんなことはどうでもいい。あのわらっているカキの実が、あまいんだ。学校から帰って、カキの木にのぼって、もいで食べるのが花子のこのごろのたのしみだ。

   きのうの雨で、カキの木はだはぬるぬるしていたが、木のぼりじょうずな花子には、たいして苦にはならない。去年、えだにつかまったまま、それがおれて、どしんと落ちたことをふと思いだしたが、そんなこともへいちゃらだ。

   「そら。」手をのばして、わらったカキの実をもいだ。大わらいをしているカキを見つけては、ズボンのポケットに入れる。どろぼうポケットといって、ふくろみたいに大きい。それが、左と右についているから、たいていのものはまにあう。

   大きいのを五つずつもいで、ポケットに入れた。「まだまだ入るのだが、まあ、このくらいにしてきょうはやめとこう。あしたのおたのしみー」

   花子は、カキのえだをつたわって、おもやの屋根にのりうつる。屋根がわらがわれるとしかられるので、ネコみたいにはってあがり、むな木の上にまたがった。

   そうして、大きな口をして、わらっているカキの実にかぶりついた。花子の口も、なかなか大きい。食べながら下を見ると、家の前の道で、七つか八つの女の子が、花子のほうを見あげている。

   女の子は、緑色とべに色の水玉もようの服をきていた。水玉のふちを黒でかこんでいる。だから、ちょっとステンド・グラスみたいな感じだ。

   花子は、あまいしるをたのしみながら、女の子の服地のもようを見ていた。

   カキの実を、二つ食べてしまい、三つめを手にしたとき、女の子は、まだ、そこをうごかないでいる。

   「あの子、カキをほしいんだな。」と思った。見たこともない女の子だけれど、花子は、屋根の上から声をかけた。

  「これ、落としてあげるから、うけなさいよ。」

   女の子は、なんのへんじもない。聞こえないようでもある。そこで、花子は、もういちど大きな声でさけんだ。

  「ほら、これ、落としてあげる。うまくうけなさいよ。」

   そうして、右手でソフトボールのたまをなげるような、モーションをしてみせた。女の子は、べつに両手をあげて、うけとるようなかっこうもしない。

   「こわいんだな。あんな小さな女の子に、ここからなげたのじゃ、すこしむりかな。」

   花子は、またネコになって、そっと屋根をはいおりて、カキの木をつたわり、そこからするすると地面におりてきたが、カキの実はうまくつぶれなかった。

 

  (石森延男(のぶお)「カキ」)

問3 読解マラソン集3番「正三と石を投げた少年とは」の長文を読んで、○と×の組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。
A 正三は、何でも自分のものにしないと気がすまない、自己中心的な性格で、いつもけんかばかりしている。
B 正三は、自分より強そうな相手にはっきりと意見が言えたのでうれしかった。
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択:

問4 読解マラソン集3番「正三と石を投げた少年とは」の長文を読んで、○と×の組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。
A 相手は、自分もひばりの子を飼いたいと思っていた。
B 正三は、自分のひばりの子である、と最初から相手に言おうと決めていた。
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択: