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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:★正三と石を投げた少年とは
 正三と石を投げた少年とは、とうとう顔をつき合わせるところまできてしまった。

  「おい。」

   さきに声をかけたのは、相手の少年だ。

  「いま、なんていった。」

   すごい顔をしている。

   正三は、はじめ自分と同じ年くらいと思ったが、近くで見ると、相手はどうも五年生か六年生くらいの大きさだ。色が黒くて、とても意地の悪そうなやつだ。

  (これは、やっかいなことになったぞ。)

   正三は、ほんとういうと、すこしこわくなってきた。けんかをやれば、むこうのほうが強いにきまっている。それに正三は、これまでけんかというものをしたことがないのだ。

  (なぐられるかもしれんな。)

   だが、正三はやせがまんをはった。

  「石を投げるなといったんだ。」

  「なに?」

   相手の目がきらりと光った。

  「なんだと。よけいなお世話だ。」

   その声を聞いたとたん、正三の目には相手がきゅうにおそろしいおとなのように見えてきた。

  (あぶない。早く逃げろ(に  )!)

   正三の中で、そういう声が聞こえる。

   そいつは、じりじりと正三に近づいて来た。正三はいまにもくるりとうしろを向いて走りだしたかったが、やっとがんばってそこにつっ立った。

  「あれは、ぼくのひばりだ。」

   正三は、自分でも思いがけないことをいったのである。

  「なに? おまえのひばりだと。」

  「そうだ。あれは、ぼくが飼っ(か )ているひばりの子だ。らんぼうなことはしないでくれたまえ。」

   相手は、おどろいて正三の顔を見た。

  「おまえのひばりだと?」

   相手の少年は、あきれたようにいった。

  「うん。あれは、ぼくのひばりなんだ。」

   断固(だんこ)としてそういうと正三は、ゆっくりとしばふのほうを見て、どうやらひばりの子はそのあいだに麦畑にぶじに帰ったことをたしかめると、さっさと家のほうへ引き返した。

   敵(てき)は正三のあとを追っかけて来るかと思ったが、「ちぇっ。でたらめいってやがる。」といっただけで、向こうへ行ってしまった。

   正三はほっとした。

  (ああ、よかった。あぶないところだったな。)

   それから、とっさの時に、どうしてあんなことをいいだしたのだろうかと思うと、なんだかおかしくなってきた。

   ふしぎなもので、こちらがへんなことをいったものだから、いまにもなぐりそうに勢い(いきお )こんでいた相手のほうでは、はぐらかされて手出しができなくなったのだ。

  「ああ、愉快(ゆかい)、愉快(ゆかい)。」

   正三はしだいに得意(とくい)な気持ちになって、ひとりごとをいった。

  「なつめは、学校の帰りにときどき、いじめっ子に会うといってるが、あいつがそうかもしれないな。一ぱつ、くらわしてやればよかったな。」

 

  (庄野(しょうの)潤(じゅん)三「ひばりの子」)

問5 読解(どっかい)マラソン集3番「正三と石を投げた少年とは」の長文を読んで、次の問いに答えなさい。 
 「やせがまん」をはった正三の目に、相手はどのようにうつりましたか? 
 正しいものを一つ選び(えら )なさい。
1 おそろしいおとな 
2 5年生か6年生 
3 同級生 

解答選択:

問6 読解(どっかい)マラソン集4番「誰(だれ)だって失敗(しっぱい)なんか」の長文を読んで、次の問いに答えなさい。 
 本文の内容(ないよう)に合うものはどれでしょう。一つ選ん(えら )で番号で答えなさい。 
1 とても優秀(ゆうしゅう)なアルバイトの子は、全く失敗(しっぱい)をしなかった。  
2 とても優秀(ゆうしゅう)なアルバイトの子は、小さなミスでも指摘(してき)されると、一日中落ち込ん(お こ )でいた。 
3 作者は、アルバイトをやとうのは好き(す )ではない。 

解答選択: