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読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
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題名:★犬と人間の歴史をふりかえってみると
 犬と人間の歴史をふりかえってみると、哺乳類(ほにゅうるい)という共通点はあっても、先祖はまるで違う(ちが )別の動物だということが分かります。

   だが、人間にとっていちばん身近にいて親しい動物は犬です。それも昨日今日のつき合いではない。数万年も昔から、人間と犬はごく身近に暮らしてきた仲です。

   まず考えられることは、そばにいればお互い( たが )に得になることがあったということでした。

   人間の祖先が木の上から下りて、地上で生活するようになってから、最も警戒(けいかい)しなければならなかったのは、大きな猛獣(もうじゅう)たちでした。

   その猛獣(もうじゅう)たちは、時代や場所によっても違い(ちが )ますが、たとえば、ライオン、サーベルタイガー、トラ、クマ、サイ、イノシシなどに人間の住まいが襲わ(おそ )れたら、ひとたまりもありません。

   一方、犬たちにとっても、これらの猛獣(もうじゅう)は最も警戒(けいかい)する敵だったのです。そこに数万年も前に人間と犬が接近した問題を解く鍵(かぎ)があるようです。

   森の中で生活している類人猿(るいじんえん)たちの食物は、植物が主食です。木の葉や果実、木の実などです。動物性の食物は昆虫(こんちゅう)ぐらいなものです。だが、地上に下りた人間の祖先は、肉食獣(じゅう)と同じように狩猟(しゅりょう)をする必要がありました。彼ら(かれ )は大きな草食獣(じゅう)を倒す(たお )ためには、鋭い(するど )牙(きば)や爪(つめ)のかわりに石で武器を作ることにしました。

   石の剣(けん)は槍(やり)の先に結ばれて、草食獣(じゅう)たちには投げ槍(やり)になって飛びました。投げる槍(やり)に勢いをつけ、命中率を高くする「アトラトル」という道具を、弓矢を発明する前に発明していたのです。

   当時の狩猟(しゅりょう)法は投げ槍(やり)で獲物(えもの)を倒し(たお )たり、落とし穴に追い込む(お こ )と、上から石を投げたりして殺しました。

   捕え(とら )た動物は食べるだけではなく、生活のために利用できるものはなんでも利用していました。シベリア地方には、二万年近い昔に作られた人間の家が残っています。それは数十頭のマンモスの骨を解体して作ったものです。骨を積みあげて、その上にはマンモスの皮をはいでかぶせたものです。いまでも、シベリアにはトナカイを従えて遊牧しているエスキモー民族の部族がおりますが、その人たちが宿泊(しゅくはく)するときに建てるテントの幌(ほろ)は、トナカイの皮で出来たものです。この家は石器時代の名残りといえるでしょう。

   このように石器時代の人間は、動物を捕え(とら )たら解体しましたから、その住居のあとには、残りものを捨てる場所がありました。

   トラやライオンなら、獲物(えもの)の大半は食べ尽くせ(つ  )ますが、人間はそうはいきません。利用できるものは利用した後でも、骨や噛み(か )きれない硬い(かた )筋などが残ります。そういう廃物(はいぶつ)を捨てておくと、それが犬にとっては魅力(みりょく)のある食物になったのです。

   犬たちはむろん自分たちの猟(りょう)はしますが、不猟(ふりょう)のときは人間の住まいのそばの捨てたものを狙う(ねら )ことも覚えたのでした。

   犬にとって、人間に近づきすぎるのは危険です。人間は犬も狙う(ねら )からです。犬は食料にもなるし、毛皮は利用価値が十分にあります。だが、あるときから人間は、犬がそばにいると便利なことに気づきました。

   それは犬は猛獣(もうじゅう)が近づくことをいち早く知るからです。犬は自分の仲間たちに、危険を知らせるための遠吠え(とおぼ )をしますが、それはそのまま人間への合図になりました。とくに視力がまったく役にたたなくなる夜間に、犬が近くにいることは、心強いことでした。

   また、人間は犬が天候の異変に敏感(びんかん)に反応することも分かったのです。とくに大雨になるようなときは大急ぎで自分の巣に帰っていくので分かりました。

   それは犬は人間よりもはるかに鋭い(するど )嗅覚(きゅうかく)と聴覚(ちょうかく)を持っていたから、遠くからの匂い(にお )や物音に敏感(びんかん)だったからです。

   このように犬がそばにいるほうが便利だということが分かってから、人間は犬が住居の近くに来て、捨てたものを餌(えさ)として食べてもその犬を捕えよ(とら  )うとはしなくなったのでした。

 

  (沼田(ぬまた)陽一「もし犬が話せたら人間に何を伝えるか」)

問5 読解マラソン集3番「犬と人間の歴史をふりかえってみると」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。
A 地上に降りた人間の祖先は、肉食をする必要に迫られた。
B 類人猿たちの食物は植物が主なので、肉食獣の犬とは仲がよかった。
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択:

問6 読解マラソン集3番「犬と人間の歴史をふりかえってみると」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。
A 犬は、えさをくれる人間を次第に主人だと思うようになっていった。
B 人間と犬が近くにいることは、両者にとって利益だった。
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択: