未ログイン ログイン
読解検定
 難しい文章を読み取る力をつける
 ドルくんの 読解検定  編集
※最初にログインをしてください。言葉の森の団体コードは、aaa001です。
※番号を選択し「確認」ボタンを押して送信してください。

題名:○「ウサギの耳は
 「ウサギの耳はなぜ長い。カヤの実、シイの実食べたから。」

   こんな歌を子どものころ、聞いたことがある。絵本には、長い耳を後ろに倒し(たお )、フルスピードで走っているウサギが描か(えが )れていたのを覚えている。

   耳がひっかかるようなヤブなどをくぐり抜ける(   ぬ  )ときは別として、広い原っぱなどを走るときには、ウサギはぴんと耳を上の方に立てているのが本当である。耳を後ろに倒し(たお )ていた方が絵としては、走っている姿としていいかもしれないし、耳に当たる空気の抵抗(ていこう)も少なく、スピードも出るわけである。

   なぜ耳をたてて走るかというと、ウサギにとっては、あの長い大きい耳に風をできるだけたくさん当てて走る必要があるのだ。

   人間でも、ウマでも、けんめいに走ると汗(あせ)をかく。暑い季節ではなおさらである。この汗(あせ)が蒸発することによって体熱を奪い(うば )、体を冷やすことは、ご存知のとおりである。普通(ふつう)、一グラムの水の温度を一度上昇(じょうしょう)させるために必要な熱量は一カロリーであるが、一ccの汗(あせ)を蒸発させるためには約五四○カロリーを要する。

   ウサギには汗せん(かん  )が絶対にない、というわけではないが、汗せん(かん  )の機能が悪く、昔からウサギは汗(あせ)をかかない動物といわれていた。

   キツネなどに追いかけられると、ノウサギは時速七○キロ以上のスピードで逃げる(に  )から、体内で急激に発生した熱は、血液によって風当たりの良い長い耳に運ばれて冷やされる。このためには、耳を後ろに倒し(たお )ていたのでは冷却(れいきゃく)の効果が上がらないので、やはり風当たりを良くするためには、ぴんと上に立てて走らなければならないのである。

   オートバイのエンジンには、ギザギザがあって、空気に当たる面積を広くしている。これと同じようにウサギの耳は空冷式の大切な器官であるから、長くて大きくなっている。

   ちなみに、ノウサギの体表面積に占める(し  )耳の表面積の割合は、獣(けもの)の中で最も大きく、最も効率のよい空冷装置をもっているのである。私たちでも、うっかり熱い物に触れ(ふ )、指先をやけどしそうになると、あわててその指先を自分の耳にもっていく。人間でも、耳は空気に触れる(ふ  )表面積が大きいので、いつも冷たいからである。

   ウサギの仲間はナキウサギ科とウサギ科の二つに分けられる。ナキウサギは、わが国では北海道の大雪山にみられ、ヒマラヤから北方に分布し、一四種類に分類される。ウサギ科はアフリカ、ヨーロッパ、アジア、アメリカなどに分布し、五二種類ある。

   われわれ人類の祖先はサルの仲間であり、サルの祖先はモグラの仲間である。このような哺乳類(ほにゅうるい)が地球上に初めて現れたころは、竜(りゅう)のような大きなトカゲが地上をわがもの顔に横行していたから、体の小さい哺乳類(ほにゅうるい)の祖先は地下にもぐってつつましやかに暮らしていた。

   モグラの仲間からネズミに進化したのは約一億年前といわれている。ウサギの祖先もネズミに近い間柄(あいだがら)であるから、はじめはモグラのように地下にすんでいた。今日でも進化の遅れ(おく )ているウサギの仲間は必ず地下、岩穴などに巣を作る。

 

  (林壽朗(じゅろう)「ウサギ 大きな耳は効率のよい空冷装置」)

問5 読解マラソン集3番「ウサギの耳は」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。
A ウサギは、フルスピードで走るときは耳を後ろに倒す
B ウサギは、長い大きい耳に風を当てることによって汗を発散する
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択:

問6 読解マラソン集3番「ウサギの耳は」を読んで次の問題に答えましょう。
 ○と×との組み合わせが合っているものの数字を書きなさい。
A ウサギの耳の表面積は、動物の中で最も大きい
B ウサギの祖先はモグラのようなものだったので、進化したウサギほど地下に巣を作る
1 A○ B○   2 A○ B×   3 A× B○   4 A× B×

解答選択: