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記述の森の記述検定
★10月の問題だけができるようになっています。
 読む力、書く力、考える力を育てる
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題名:★だれにすがるわけにも(感)
 【1】だれにすがるわけにもいかない。だれかにしかられたいと思っても、しかってもらうわけにはいかない。先輩(せんぱい)も、同僚(どうりょう)もいない。親もいなければ、きょうだいもいない。しかも、生きるか死ぬかというときです。【2】全部自分で引き受けるしかない。自分の判断に基づく行動のほか何にもない、こういう状態が自由です。だから、自由というのはこわい。ぞっとするほどおそろしい。
 【3】われわれは、つね日ごろは、先輩(せんぱい)なり、後輩(こうはい)なり、友だちなり、親があり、先生があり、そのほかいろいろあります。しかし、ほんとうの自由というのは、全部取り払っ(と はら )て、自分一人きり、それが全責任を負う。【4】自分の判断に全部をまかせる。この状態が自由です。人間というものは、本質的には自由の続きですが、さいわい、そんなこわいことばかりでなしに、あれこれとたよるべきものがある。しかし、ほんとうの自由というものは、そういうものだということを、はっきり知っていないと、こまるのです。【5】ぼくは自由ということばをきょうはだいぶしゃべりましたが、めったに口にしません。こわいことばですから。ぼくは自分の文章に、自由ということばをそんなに無造作に書きません。自由なんてことばを聞くと、どきっとします。
 【6】しかし、ぼくのように自由を受け取っている人は、そんなに大勢いないでしょう。それどころか、自由と聞けば、とたんにダンスのステップでも踏み出し(ふ だ )かねないかっこうをする人が多くて、まったく閉口(へいこう)です。
 【7】ことばだけを口先でしゃべりまくって、何か事が済ん(す )でいるみたいなところに、教育の普及(ふきゅう)国でありながら、日本はひどく変なところ、ひどく不幸なところがあると思います。【8】くりかえしになりますが、自由ということは、たった一人の人間、たった一人の自分というものの責任においてはじめて可能になるということです。
 【9】では、たった一人の自分だけでいいか、ということになると、そうはいきません。次は、たった一人の人間が、別のたった一人の人間とどう結びつくかという問題です。【0】ほんとうに、自分というものをしっかり握っ(にぎ )て──オウムのように何だかわけのわからぬことを口ばしって疑い(うたが )も持たないような人間でなくて、うっかりすると、人ごみにまぎれこんでしまいがちな自分というものに、いつも目をくばって、自分で自分を監督(かんとく)する。めいめいの人間が自分にブレーキをかけることを忘れ(わす )ない。そんな社会を文明社会といいます。めいめいがそれぞれ、ブレーキを持って、まさかのときは、自分でブレーキをかけることを忘れ(わす )ない。こういう人間の集まっている所が文明社会です。そういう、ひとりひとりが自分をしっかり握っ(にぎ )て、行くえ不明にならないように、自分が自分を監督(かんとく)する。こういう人間と、もう一人のそういう人間との結びつき、これが社会というものの根本です。

(臼井(うすい)吉見(よしみ)の文章による)

問1:  ~字
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問2:  ~字
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問3:  ~字
文字数:0字



問4:  ~字
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