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記述の森の記述検定
★10月の問題だけができるようになっています。
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 記述の森の記述検定  編集
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題名:★(感)私たちはヒトという
 【1】私(わたし)たちはヒトという動物である。この動物は何故か(なぜ )やたら自分だけが他の動物と違う(ちが )と思いたがる。いわく、理性(りせい)をもつのはヒトだけだ、他の動物は本能(ほんのう)のおもむくままに生きているに過ぎ(す )ない、いわく、言語をもつのはヒトだけだ、【2】他の動物の声は情動(じょうどう)のおもむくままに発せられているに過ぎ(す )ない、いわく、自分のしていることがわかるのはヒトだけだ、他の動物はそんなことを意識(いしき)していない、うんぬん。こういうヒトだけに与え(あた )られた特権(とっけん)のおかげで、ヒトは全地球を支配(しはい)するに至っ(いた )た、ヒトは偉い(えら )、と。
 【3】本当にこんなに自信満々でいいのだろうか。
 ヒトは確か(たし )に他の動物とはいろいろな点で異なっ(こと  )ている。四足動物なのに二本脚(あし)で歩く。体に比べ(くら )て妙(みょう)に頭が大きい。ほ乳類( にゅうるい)の一種なのに、体毛が極めて薄い(うす )。体に似合わ(にあ )ない巨大(きょだい)な巣を作る。【4】動物界の中では確か(たし )に変わり種かもしれない。しかし、だからといってヒトは偉い(えら )ということにはなるまい。動物界を探せ(さが )ば、変わり種なんぞ、それこそゴマンといる。
 なぜヒトは自分たちだけが他の動物と隔絶(かくぜつ)した存在(そんざい)だと思いたがるのだろう。
 【5】私(わたし)が小学生だったとき、クラスに双子(ふたご)の転校生がやってきた。一卵性双生児(いちらんせいそうせいじ)で、とてもよく似(に)ている。いつも同じ服を着ており、どうにも区別がつかない。担任(たんにん)の先生も、座っ(すわ )ている席で区別していただけだ。向こうがその気になれば、だますのはいとも簡単(かんたん)である。【6】ところが、一ヶ月(かげつ)もすると、二人の微妙(びみょう)な違い(ちが )がわかるようになり、そのうちに、一瞬(いっしゅん)で見分けられるようになった。別にホクロのありなしとか、そんな特徴(とくちょう)で覚えたわけではない。毎日一緒(いっしょ)に遊んでいるうちに、なんとなくわかってきたのである。【7】いったんそうなってしまうと、今度は二人を見分けられない人の方が不思議に思えるようになった。
 同じような経験(けいけん)はたぶん誰(だれ)にもあるのではないだろうか。慣れ(な )た目でみると、どんな小さな違い(ちが )でも大きくみえる。【8】逆(ぎゃく)に見慣れ(みな )ないものはどんなに大きな違い(ちが )があっても区別のつかないことがある。
 ヒトが自分たちだけが隔絶(かくぜつ)した存在(そんざい)だと考えたがるのは、結局これと同じことではなかろうか。自分たちは自分たちの仲間の微妙(びみょう)な違い(ちが )がわかる。【9】そういう目でみれば、サルや類人猿(るいじんえん)は、ヒトとはとんでもなく違っ(ちが )ている。逆に(ぎゃく )他の動物相互(そうご)間の違い(ちが )はほとんど見過ごさ(みす  )れてしまう。チンパンジーとゴリラの区別のつかない人は多い。きっとチンパンジーからみれば、逆(ぎゃく)にチンパンジーだけが他の動物たちと隔絶(かくぜつ)して見えるに違い(ちが )ない。
 【0】そういう問題じゃない、ヒトは賢い(かしこ )のだ、というかもしれない。ヒトが自分たちは偉い(えら )、と自慢(じまん)するとき、決まって引き合いに出すのがこの「頭の良さ」である。だがこれとて怪しい(あや  )ものだ。たとえばもし知能(ちのう)検査(けんさ)の項目(こうもく)に、問題に答えるまでの時間があったとしたら、ヒトは絶対(ぜったい)にチンパンジーには勝てない。チンパンジーの反応(はんのう)時間はヒトに比べる(くら  )と圧倒的(あっとうてき)に速いのである。ヒトにはほとんど区別のつかない二枚(まい)の写真の微妙(びみょう)な違い(ちが )を、ハトはすぐに見つけることができる。何をもって「頭が良い」とするかによって、順位は当然変わってくる。ヒトは自分たちに都合の良い項目(こうもく)を「頭の良い」の指標に選ぶからこそ、一番でいられるのだ。
 ミツバチは生まれたときから自分の仕事を知っている。働きバチは生まれてからの日齢(にちれい)に応じ(おう )て巣の掃除(そうじ)や幼虫(ようちゅう)の世話や食物調達などの仕事を次々とこなしていく。ヒトはといえば、いい年にもなって、いまだに自分の仕事が見つけられずにブラブラしている輩(やから)もいる。生まれてから大量の情報(じょうほう)を吸収(きゅうしゅう)して、学習に学習を重ねてやっと半人前になれる動物と、何もしなくても自然にその種としての行動を始める動物と、どちらが賢い(かしこ )生き方なのか、判断(はんだん)は難しい(むずか  )。
(藤田(ふじた)和生の文章による)

問1:  ~字
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問2:  ~字
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問3:  ~字
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問4:  ~字
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