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記述の森の記述検定
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題名:★狐のつかい(感)
狐(きつね)のつかい

 【1】山のなかに、猿(さる)や鹿(しか)や狼(おおかみ)や狐(きつね)などが、いっしょにすんでおりました。
 みんなはひとつのあんどんをもっていました。紙ではった四角な小さいあんどんでありました。
 夜がくると、みんなはこのあんどんに灯(あかり)をともしたのでありました。
 【2】あるひの夕方、みんなはあんどんの油(あぶら)がもうなくなっていることに気がつきました。
 そこでだれかが、村の油屋(あぶらや)まで油(あぶら)を買いにゆかねばなりません。さてだれがいったものでしょう。
 【3】みんなは村にゆくことがすきではありませんでした。村にはみんなのきらいな猟師(りょうし)と犬がいたからであります。
「それではわたしがいきましょう」
とそのときいったものがありました。狐(きつね)です【4】。狐(きつね)は人間の子どもにばけることができたからでありました。
 そこで、狐(きつね)のつかいときまりました。やれやれとんだことになりました。
 【5】さて狐(きつね)は、うまく人間の子どもにばけて、しりきれぞうりを、ひたひたとひきずりながら、村へゆきました。そして、しゅびよく油(あぶら)を一合かいました。
 かえりに狐(きつね)が、月夜のなたねばたけのなかを歩いていますと、たいへんよいにおいがします。【6】気がついてみれば、それは買ってきた油(あぶら)のにおいでありました。
「すこしぐらいは、よいだろう。」
といって、狐(きつね)はぺろりと油(あぶら)をなめました。これはまたなんというおいしいものでしょう。
 狐(きつね)はしばらくすると、またがまんができなくなりました。
【7】「すこしぐらいはよいだろう。わたしの舌(した)は大きくない。」
といって、またぺろりとなめました。
 しばらくしてまたぺろり。
 狐(きつね)の舌(した)は小さいので、ぺろりとなめてもわずかなことです。【8】しかし、ぺろりぺろりがなんどもかさなれば、一合の油(あぶら)もなくなってしまいます。
 こうして、山につくまでに、狐(きつね)は油(あぶら)をすっかりなめてしまい、もってかえったのは、からのとくりだけでした。
 【9】待っ(ま )ていた鹿(しか)や猿(さる)や狼(おおかみ)は、からのとくりをみてためいきをつきました。これでは、こんやはあんどんがともりません。みんなは、がっかりして思いました、
「さてさて。狐(きつね)をつかいにやるのじゃなかった。」
と。【0】

「新美(にいみ)南吉(なんきち)童話(どうわ)作品(さくひん)集(しゅう)」

問1:  ~字
文字数(もじすう):0字



問2:  ~字
文字数:0字



問3:  ~字
文字数:0字



問4:  ~字
文字数:0字