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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



 【1】みよ子(  こ)ちゃんは、このあいだから、こっそりおもいつづけていることがあります。
――いっちゃおうかな……と、夜(よる)になるとおもいます。でも、ちょっとはずかしくって、いえないのです。けれど、きょうは星(ほし)のとくべつにきれいな夜(よる)でした。【2】そこで、みよ子(  こ)ちゃんは、とうとう、おねだりしたのです。
――ね、おとうさん、おねがい。
 ほほう……と、おとうさんは、めずらしそうにふりむきました。
――あれ、とって。
 みよ子(  こ)ちゃんは、空(そら)にたくさんある星(ほし)をゆびさしました。
 【3】あははは。おとうさんはわらって、
――あれは、だめ、星(ほし)だもの。
 みよ子(  こ)ちゃんのかおはクシャンとゆがんで、べそをかきました。どうして星(ほし)ならだめなのかしら。
 おにいちゃんなんか、あんな高い(たか )ところをとんでるトンボでも、ひょいとつかまえてくるのに……。
【4】――あれはね、とってもとおいところにあってとても大きい(おお  )んだ。
 けれどもみよ子(  こ)ちゃんには、おとうさんのせつめいなぞ耳(みみ)にはいりません。おもいつづけていたことを、やっといったのに、あははは、とわらわれちゃったんですからね。
 【5】みよ子(  こ)ちゃんはだまって家(いえ)をでていって、うしろの丘(おか)にのぼりました。空(そら)の星(ほし)に、いっそうちかくなった気(き)のするところです。そして、そこにしゃがんでなきはじめました。
 エーンエンエンエン
 【6】大きな(おお  )なみだが、ポタンポタンとおっこちて、土(つち)にすいこまれてゆきます。すると、そのへんでへんな音(おと)がするのです。
 コボン、コボ、コボ、ポコン
 みよ子(  こ)ちゃんはきみがわるくなって、なきやみました。【7】そしてたちあがったとたん、ポウン……と、足もと(あし  )の土(つち)がはねのけられて、みょうないきものがかおをだしました。
――えへへ、ぼく、モグラだよ。
 モグラなんて、しりません。
 【8】けれどモグラのほうは、いっこうにへいきでつづけました。
――みよ子(  こ)ちゃんが、あんまりなみだをおとすんで、ぼくの家(いえ)のまえの道(みち)ね、そこの天井(てんじょう)がゆるんじまうんでね。
――あら、ごめんなさい。
――みよ子(  こ)ちゃんはあやまりました。
【9】――だって、わたし、そんなところにおうちや道(みち)があるなんて、気がつか(き   )なかったんだもの。
 するとモグラは、みじかい手(て)をふって、いやいや、べつにあやまってもらわないでも……。そこでふたりは、はなしはじめました。【0】そしてみよ子(  こ)ちゃんが星(ほし)のことをいうと、モグラは、なあんだ、といったかおつきでいうのです。
――ようがす。
 それからくるりとまわれ右(みぎ)、五分(ふん)もしないうちに、また穴(あな)からかおをだすと、
――これですよ、かけらしかとれませんでしたがね。
 ひょいとさしだしたのは、土(つち)のかたまりです。こんな土(つち)なんて、と、みよ子(  こ)ちゃんがうけとらないでいると、モグラはいうのです。
――だってこの地球(ちきゅう)も、星(ほし)の一つなんですよ。空(そら)のむこうからみれば、あおく光っ(ひか )て、くるくるまわってるんです。
 へええ、そうなの、と、みよ子(  こ)ちゃんはおもいました。

「ぽけっとにいっぱい」『星(ほし)をもらった子(こ)』より(今江(いまえ) 祥智(よしとも))フォア文庫(ぶんこ)