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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



 【1】人は生まれながらにもっている性格があるね。
 しかし、その人の経験と努力で、ある程度変えることができる。
 また、人は生まれながらにもっている資質というものがある。【2】こちらのほうはうっかりしていると気づかないもので、自分の資質がどういうものなのかなかなかわからない。
 この資質は、ちょうどその人だけの泉(いずみ)のようなもので、だれでもがすぐれた資質をもっているのに、一生かかっても掘り(ほ )当てられない人がいる。(中略)
 【3】若い(わか )君たちは、自分のすばらしい泉(いずみ)がどこにあるのか、さがしている時期だ。大いにいろいろのことをやって、さがしたらいい。
 【4】そして、ちょうど釣り(つ )をしているときのように、コツンと当たりがあったら、そこに君がかくれているのだからじっくりやってみたらいい。すぐにあきてしまわないで、持続することも大切なんだ。しんぼう、しんぼうってわけ。
 【5】高校とか大学とかに入るというのももちろん一つの標的だろう。自分で決めた標的なら、みごと的の中心をねらいどおり射抜く(いぬ )べきだ。
 しかし、高校や大学の入試という標的だけでは、だれもがねらう的だし、青春のすべてをかけるには、ちょっとさびしい気もする。【6】ケンカの相手としても、月並み(つきな )でもあるね。
 君だけにしかない、君自身の青春の標的。標的は夢のあるビッグのほうがいい。若い(わか )君には無限の可能性があるのだから。
 【7】しかし、それは君の資質にあったものでなければならないだろうね。といっても、まだ資質の泉(いずみ)を模索(もさく)中なのだから、君の好きなことでいい。なにかが好きということは、そこに資質の鉱脈があるのだから。
 【8】たとえば、勉強がどうしても嫌い(きら )でスポーツが好きな人は、スポーツに君自身の標的をかかげて、二度とこない青春のあいだにやりぬく目標を決め、ライフルの標準をピタリと合わせたらいい。【9】君自身で決めた目標がなかったら、自分にどのようにツッパッたらいいかわからないってもんだ。
 自分のかかげた標的にむかって、一流のツッパリ方をしてみようじゃないか。
 【0】青春のうちにこれだけはやった! その自信が君を大きく変えてゆく。
 さてそこで、標的をかかげるにあたって、君は生活を選ぶか人生を選ぶかだ。
 生活と人生は同じようで、実は大いにちがうんだね。多くのオトナは生活のほうを選んでしまう。大学を出て就職(しゅうしょく)してマイホームをつくり、子どもを育てる。もちろんこうした生活は大切なことだ。しかし、その生活のために、せっかく掘り(ほ )当てた自分の泉(いずみ)を涸らし(か  )てしまう人が多いんだね。
 人生を選ぶというのは、自分の資質に合ったことをして、たとえ貧しくても生活ができ、おのずと社会に役立つ生き方になっていることなんだね。生きている意義が実感でき、他人のではない自分自身のこれが生き方だと、自信をもっていえる生活。
 そういう人生を選ぶと、この地球上の一角に、君自身の爪(つめ)あとをつけたことになる。
 それには、これまでふれたように、社会を高みから見おろすのではなく、ひとの苦しみやいたみのわかる低い視線(しせん)が必要だろう。感動を大切にすることも重要だ。また「知」のたのしみを知ることや広い視野(しや)で地球社会を見ることも。(中略)
 いまアメリカでは高校生の間に、「ジェントルマンズC」という合言葉があるそうだ。本当のジェントルマンは、オールAの成績をとろうとしてガリ勉するものではなく、テニスをしたり、マイコンに夢中になったり、ヨットで遊んだり、女の子とドライブを楽しんだり……勉強もそのうちの一つという考え方なんだね。学校の成績はCでも、広い視野(しや)でさわやかに行動できる人のほうが、物事を大きく把握(はあく)し、国際人として実力を発揮(はっき)できるってわけ。
 君もひとむかし前のガリ勉の野暮ったい(やぼ   )ジェントルマンではなく「ジェントルマンズC」の精神で青春をすごそうじゃないか。
 君らしいさわやかな青春の標的。
 輝かしい(かがや   )標的をもたないオトナなんてメじゃないってわけだ。
 そして、君の資質にあった好きな職業を選ぼう。生活のためにいやいや働いたのでは、君自身の人生を生きることができず、君の人生という大きなケンカに負けてしまうからね。
 (佐江(さえ)衆一(しゅういち)「けんかの仕方教えます」)