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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
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【長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。】
 地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)の七割(わり)は海(うみ)です。陸(りく)の地形(ちけい)は簡単(かんたん)に見ることができますが、海(うみ)の中の地形(ちけい)は見ることができません。長い(なが )間(あいだ)、海底(かいてい)の地形(ちけい)はなぞにつつまれていました。しかし、二十世紀(せいき)になって、深い(ふか )海(うみ)の中を調べる(しら  )技術(ぎじゅつ)が発達(はったつ)しました。たとえば、海(うみ)の底(そこ)に音波(おんぱ)をぶつけて、はねかえってくる時間(じかん)のちがいから、海(うみ)の深(ふか)さを測る(はか )方法(ほうほう)が考え出さ(かんが だ )れたのです。こうして、しだいに海底(かいてい)の姿(すがた)がわかってきました。
 海底(かいてい)の地形(ちけい)図(ず)を見ると、陸地(りくち)以上(いじょう)に大きな山や谷(たに)がたくさんあることに驚かさ(おどろ  )れます。陸上(りくじょう)の山脈(さんみゃく)とはまったくくらべものにならないほど、長い(なが )山脈(さんみゃく)が続い(つづ )ていたり、深い(ふか )谷(たに)が何(なん)本もきざまれている場所(ばしょ)もあります。海底(かいてい)は、山あり谷(たに)ありなのです。なぜ、海(うみ)の底(そこ)はこのような地形(ちけい)になっているのでしょう。
 地球(ちきゅう)の中心(ちゅうしん)からは、いつも熱い(あつ )マグマが上昇(じょうしょう)しています。マグマは、地殻(ちかく)を引き裂い(ひ さ )て新しい(あたら  )海底(かいてい)を作り(つく )ます。海(うみ)の山脈(さんみゃく)、つまり海嶺(かいれい)は、新しい(あたら  )海底(かいてい)が生まれ出ている現場(げんば)です。また海(うみ)の谷(たに)、つまり海溝(かいこう)は、海底(かいてい)が地球(ちきゅう)の中心(ちゅうしん)に沈み(しず )こんでいる場所(ばしょ)です。海嶺(かいれい)も海溝(かいこう)も、たいへん地震(じしん)の起き(お )やすい場所(ばしょ)です。
 地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)は、十枚(まい)以上(いじょう)の板(いた)に分かれ(わ  )ており、それぞれが異なっ(こと  )た方向(ほうこう)にゆっくりと動い(うご )ています。そのスピードは、一年に数(すう)センチメートルほどです。海底(かいてい)も陸地(りくち)も、このプレートと呼ば(よ )れる板(いた)の上に乗っ(の )て少し(すこ )ずつ動き(うご )ます。これをプレートテクトニクス理論(りろん)と言い(い )ます。舌(した)をかみそうな名前(なまえ)なので、テクトウ(適当(てきとう))に読み(よ )たくなってしまいます。
 プレートが他(た)のプレートとぶつかる場所(ばしょ)はどうなっているのでしょう。そこでは片方(かたほう)のプレートが新しく(あたら  )生まれ出ており、もう片方(かたほう)のプレートがその下に沈み(しず )こんでいます。海底(かいてい)の山や谷(たに)は、プレートが動く(うご )ときに大きな力がかかってできる傷(きず)のようなものです。まさに地球(ちきゅう)は生きているということがわかります。
 陸地(りくち)が動い(うご )ているのではないかということを最初(さいしょ)に考え(かんが )たのは、二十世紀(せいき)の初め(はじ )のウェゲナーという人でした。彼(かれ)は、世界(せかい)地図(ちず)を見ているとき、陸地(りくち)をはさみで切り取っ(き と )てジグソーパズルのように合わせ(あ  )てみると、ぴったり合う(あ )ことに気がついたのです。アフリカ大陸(たいりく)の西(にし)と南米(なんべい)大陸(たいりく)の東(ひがし)の海岸線(かいがんせん)など、驚く(おどろ )ほどうまく重なり(かさ  )ます。このふとした思いつき(おも   )から、考え出さ(かんが だ )れたのが大陸(たいりく)移動(いどう)説(せつ)です。大昔(おおむかし)の地球(ちきゅう)にはパンゲア大陸(たいりく)と呼ば(よ )れる一つの巨大(きょだい)な大陸(たいりく)があり、これがいくつかに分かれ(わ  )て移動(いどう)し、現在(げんざい)のようなたくさんの大陸(たいりく)になったという考え方(かんが かた)でした。
 しかしウェゲナーは、なぜ大陸(たいりく)が分かれ(わ  )て動い(うご )ていったのかということまでは、うまく説明(せつめい)できませんでした。そのため、当時(とうじ)の学者(がくしゃ)たちは大陸(たいりく)移動(いどう)説(せつ)に疑問(ぎもん)をいだいていました。また、自分(じぶん)たちの生活(せいかつ)の基盤(きばん)である大地(だいち)が動く(うご )という考え(かんが )は、人々の反発(はんぱつ)を買い(か )ました。ウェゲナーは化石(かせき)調査(ちょうさ)などを行ない(おこ  )、その証拠(しょうこ)を示そ(しめ )うとしましたが、グリーンランドを探検(たんけん)中に遭難(そうなん)してしまいました。
 ウェゲナーの死後(しご)、いったんほろび去っ(さ )たかに見えた大陸(たいりく)移動(いどう)説(せつ)は、プレートテクトニクス理論(りろん)とともに復活(ふっかつ)することになります。世界(せかい)地図(ちず)を見てふとひらめいた考え(かんが )が、数(すう)十年の時(とき)を経(へ)て真実(しんじつ)であるとわかったのです。
 ウェゲナーが今(いま)も生きていれば、きっとうれしゲナー顔(かお)をしたでしょう。自分(じぶん)の正しかったことが証明(しょうめい)されて、ウェゲナーはうれしなきをしたかもしれません。「ウェーン。」

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
 【1】現代(げんだい)は携帯(けいたい)電話(でんわ)という便利(べんり)なものがありますが、昔(むかし)は情報(じょうほう)ひとつ運ぶ(はこ )のも大変(たいへん)でした。【2】手紙(てがみ)にして、相手(あいて)のいるところにまでとどけなくてはなりません。もちろん荷物(にもつ)を運ぶ(はこ )トラックも鉄道(てつどう)もない時代(じだい)です。
 【3】江戸(えど)時代(じだい)、このような郵便(ゆうびん)や宅配(たくはい)便(びん)の仕事(しごと)をしていたのが飛脚(ひきゃく)でした。戦乱(せんらん)の世の中(よ なか)では、各地(かくち)に関所(せきしょ)が置か(お )れ、道(みち)を自由(じゆう)に通行(つうこう)することができませんでした。【4】しかし、江戸(えど)の平和(へいわ)な時代(じだい)になると、街道(かいどう)や宿場(しゅくば)が整備(せいび)され、人や物(もの)の移動(いどう)がスムーズになったのです。
 【5】飛脚(ひきゃく)のうちで、料金(りょうきん)がいちばん安い(やす )ものは、何(なん)日で届ける(とど  )という保証(ほしょう)がないものでした。急ぐ(いそ )ものや重い(おも )ものは値段(ねだん)が高い(たか )というところは今(いま)と同じ(おな )でした。
 【6】飛脚(ひきゃく)を頼む(たの )とき、近い(ちか )ところだと今(いま)のお金で数(すう)百円、江戸(えど)から大阪(おおさか)までの最も(もっと )速い(はや )特急(とっきゅう)便(びん)だと数(すう)十万(まん)円もかかったそうです。
 ところで、なぜ馬(うま)を使わ(つか )なかったのか、という疑問(ぎもん)がわいてきます。【7】理由(りゆう)としては、当時(とうじ)の馬(うま)は今(いま)の競走(きょうそう)馬(ば)のように速く(はや )なかったこと、遠距離(えんきょり)を走れ(はし )なかったこと、そして何より(なに  )リレーしていく馬(うま)を常に(つね )飼っ(か )ておく費用(ひよう)がかかりすぎたことなどが挙げ(あ )られています。
 【8】さて、これらの飛脚(ひきゃく)は明治(めいじ)時代(じだい)に入って、イギリスから郵便(ゆうびん)制度(せいど)が取り入れ(と い )られたことにより、その役割(やくわり)を終え(お )ました。郵便(ゆうびん)は国(くに)だけが行う(おこな )ようになり、切手(きって)をはるという仕組み(しく )もできました。【9】江戸(えど)時代(じだい)の飛脚(ひきゃく)たちが、今(いま)の高速(こうそく)情報(じょうほう)通信(つうしん)の時代(じだい)に来(き)たら、目を丸く(まる )することでしょう。もしかしたら、マラソン選手(せんしゅ)になって、オリンピックで活躍(かつやく)するかもしれません。【0】

 言葉(ことば)の森長(ちょう)文作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) α