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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
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【長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。】
 アメリカ大陸(    たいりく)では、ヨーロッパの人が移住(いじゅう)する前(まえ)から、独自(どくじ)の文明(ぶんめい)が発達(はったつ)していました。マヤ文明(ぶんめい)は、今(いま)から二千年以上(いじょう)も前(まえ)に、中央(ちゅうおう)アメリカのユカタン半島(はんとう)を中心(ちゅうしん)におこり、長い(なが )間(あいだ)栄え(さか )た、たいへん高度(こうど)な文明(ぶんめい)です。古代(こだい)マヤ人は、ジャングルの中にピラミッドを建て(た )、マヤ文字をきざんだ石碑(せきひ)を建て(た )、いくつもの王国(おうこく)を作り(つく )ました。しかし、この文明(ぶんめい)は突然(とつぜん)滅ん(ほろ )でしまったのです。マヤ文明(ぶんめい)の滅亡(めつぼう)は、人類(じんるい)の歴史(れきし)の中でも、大きな謎(なぞ)の一つです。
 誰(だれ)も読む(よ )ことができなくなっていたマヤ文字は、「ユカタン事物(じぶつ)記(き)」という本の発見(はっけん)をきっかけに、解読(かいどく)が進み(すす )ました。この本は、マヤ人にキリスト教(    きょう)を広め(ひろ )たランダ神父(しんぷ)が十六世紀(せいき)に書い(か )たもので、マヤ文字を写し(うつ )とり、説明(せつめい)文が書き(か )加え(くわ )られていました。マヤ文字は、ひらがなやアルファベットとはかなり異なっ(こと  )たものでした。人や動物(どうぶつ)の顔(かお)、記号(きごう)が組み合わさ(く あ  )れたもので、どちらかと言う(い )と漢字(かんじ)に近い(ちか )文字だと考え(かんが )られます。
 「ユカタン事物(じぶつ)記(き)」には、マヤの複雑(ふくざつ)な暦(こよみ)についても、くわしい説明(せつめい)がありました。この本のおかげで、マヤ人がどれほど精密(せいみつ)な暦(こよみ)を持っ(も )ていたかが、明らか(あき  )になりました。彼ら(かれ )は、天文学にとてもよく通じ(つう )ていました。金星(きんせい)の公転(こうてん)を正確(せいかく)に計算(けいさん)したり、日食(にっしょく)を予測(よそく)することもできたのです。さらに、後世(こうせい)の研究者(けんきゅうしゃ)たちを驚か(おどろ )せたことがありました。それは、マヤの数学(すうがく)です。彼ら(かれ )は、ゼロを発明(はつめい)していたことがわかっています。ギリシャやローマのように高度(こうど)な文明(ぶんめい)をのこした民族(みんぞく)でも、ゼロという概念(がいねん)は持っ(も )ていなかったことを考える(かんが  )と、驚く(おどろ )べきことです。ただ、ゼロという概念(がいねん)がないと、テストで零点(れいてん)を取っ(と )て叱ら(しか )れることがないのは、よいかもしれません。
 マヤ人の生活(せいかつ)を知る(し )上で、重要(じゅうよう)なのは宗教(しゅうきょう)です。彼ら(かれ )のあらゆる行動(こうどう)は、宗教(しゅうきょう)ぬきには語る(かた )ことができません。その儀式(ぎしき)の中には、今(いま)の私(わたし)たちから見ると、残酷(ざんこく)でばかげているように見えるものもあります。たとえば、いけにえの儀式(ぎしき)です。当時(とうじ)のマヤ人にとって、いけにえは、神様(かみさま)に願いごと(ねが   )をするために、なくてはならないものでした。たいていの場合(ばあい)、いけにえにされる人も、合意(ごうい)の上だったようです。「ユカタン事物(じぶつ)記(き)」を書い(か )たランダ神父(しんぷ)は、この儀式(ぎしき)をやめさせるため、裁判(さいばん)を行い(おこな )、神(かみ)の像(ぞう)をこわし、二度と(にど )くり返さ(かえ )ないことを人々にちかわせたといいます。
 マヤ文明(ぶんめい)は、なぜ突然(とつぜん)ほろんだのでしょう。それには、いくつかの説(せつ)があります。土地(とち)がやせて、農業(のうぎょう)が続け(つづ )られなくなり、豊か(ゆた )な土地(とち)を見つけるために遠く(とお )へ離れる(はな  )必要(ひつよう)があったという説(せつ)や、民衆(みんしゅう)が、王様(おうさま)や貴族(きぞく)などの階級(かいきゅう)に不満(ふまん)を持ち(も )、暴動(ぼうどう)を起し(おこ )たという説(せつ)もあります。また、大規模(きぼ)な飢饉(ききん)や伝染病(でんせんびょう)によって、おとろえていったという考え(かんが )もありますが、いずれにしてもはっきりしたことはわかっていません。
 のちに、この地域(ちいき)はスペイン人によって征服(せいふく)されましたが、スペイン人がマヤ人の領域(りょういき)にやってきたとき、マヤ人たちは、自分(じぶん)たちの過去(かこ)のことについて、何(なに)も思い出す(おも だ )ことができなかったそうです。征服(せいふく)されたあと、マヤ人たちは、もうピラミッドや石碑(せきひ)を建てる(た  )ことはなくなりましたが、マヤ文化(ぶんか)は今(いま)でも生き残っ(い のこ )ています。マヤの子孫(しそん)の中には、今(いま)も古代(こだい)マヤ人が話し(はな )ていたマヤ語(ご)を話す(はな )人々がいます。また、衣装(いしょう)に使わ(つか )れる模様(もよう)には、石碑(せきひ)に彫ら(ほ )れた模様(もよう)とよく似(に)ているものもあります。
 耳をすますと、古代(こだい)マヤ人たちの声(こえ)が聞こえ(き  )てくるようです。
「昔(むかし)はユカッタンだけど、などと言っ(い )ていないで、マヤ文明(ぶんめい)を見直す(みなお )のは、いマヤ。」

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
 【1】好き(す )なことを仕事(しごと)にしている人は幸せ(しあわ )だといわれています。しかし、「好き(す )」ということばは少し(すこ )あいまいです。【2】「嫌い(きら )ではない」から始まっ(はじ  )て「これがないと生きていけない」にいたるまで、幅広い(はばひろ )範囲(はんい)の言葉(ことば)だからです。
 【3】「好き(す )なことを見つけて、仕事(しごと)にする」というのは理想(りそう)的(てき)なことのように見えますが、人生を支え(ささ )てくれるほどの「好き(す )なこと」はそう簡単(かんたん)には見つかりません。【4】「好き(す )なこと」というのはレストランのメニューのようにたくさん並ん(なら )でいる中から選ぶ(えら )のとは違う(ちが )のです。
 【5】「好き(す )なこと」は見つけるというより、「出合う(であ )」ものなのかもしれません。「自分(じぶん)には好き(す )なことがない」という人でも、がっかりすることはありません。【6】好き(す )なことがこの世の中(よ なか)にないのではなく、まだそれに出合っ(であ )てないだけだからです。
 【7】現在(げんざい)の社会(しゃかい)では多く(おお )の職業(しょくぎょう)があります。十年前(まえ)にはなかった新しい(あたら  )仕事(しごと)も生まれています。例えば(たと  )、インターネットのウェブデザイナーという仕事(しごと)は、昔(むかし)は存在(そんざい)しませんでした。
 【8】自分(じぶん)の好き(す )なことを探し(さが )ながら生きていると、やがて、その好き(す )なことが仕事(しごと)に結びつい(むす   )て目の前(まえ)に現れ(あらわ )てくるでしょう。【9】いい「出合い(であ )」をするためには、好奇(こうき)心(しん)のアンテナをいつも張りめぐらせ(は     )ておくことが大切(たいせつ)です。【0】

 言葉(ことば)の森長(ちょう)文作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) β