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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



【1】「あ、宿題(しゅくだい)忘れ(わす )てた。」 
学校に着い(つ )て、教室(きょうしつ)に入ったぼくは、宿題(しゅくだい)を忘れ(わす )たことに気がつきました。昨日(きのう)は三丁目(ちょうめ)公園(こうえん)に遊び(あそ )に行っ(い )て遅く(おそ )まで鬼ごっこ(おに   )をしました。三月になってからずいぶん日が延び(の )たので六時(じ)まで遊ん(あそ )でいいことになりました。【2】家(いえ)に帰っ(かえ )たらやろうと思っ(おも )ていたのに、すっかり忘れ(わす )てしまったのです。
 先生が来(く)る前(まえ)に終わら(お  )せてしまおうと大急ぎ(おおいそ )でランドセルから宿題(しゅくだい)のプリントを出しました。ぼくがプリントをやろうとすると、 
「中田君(くん)。もしかしたら、それ、宿題(しゅくだい)?」 
と、ダイちゃんが、小林先生の真似(まね)をしてやってきました。【3】小林先生というのは、ぼくたちの担任(たんにん)の先生です。まるでお笑い( わら )芸人(げいにん)みたいな面白い(おもしろ )先生です。
 ダイちゃんが先生の真似(まね)をしたので、周り(まわ )にいたみんながげらげら笑い(わら )ました。ぼくたちは調子(ちょうし)に乗っ(の )て次々(つぎつぎ)と先生の真似(まね)をしました。【4】突然(とつぜん)、ゆきちゃんが、
「三年生になったら、どの先生が担任(たんにん)になるのかな。」 
と言い(い )ました。ぼくは、いすから滑り落ち(すべ お )そうになりました。 
「小林先生じゃないの?」 
と、思わず(おも  )叫ん(さけ )でしまいました。【5】みんなは、ちょっとあきれた顔(かお)で、
「知ら(し )ないの? 三年になったら先生変わる(か  )って、お母さん( かあ  )が言っ(い )てたよ。」 
と、口々に言い(い )ました。ぼくは全然(ぜんぜん)知り(し )ませんでした。考え(かんが )たこともありませんでした。ずっと先生と一緒(いっしょ)のような気持ち(きも )でいたのです。
 【6】先生の机(つくえ)の後ろ(うし )に貼っ(は )てあるポケモンカレンダーを見ました。春休み(はるやす )まであと何(なん)日あるのか知り(し )たくて、ぼくは数え(かぞ )始め(はじ )ました。 
「一、ニ、三、四、五、六、七、八、九、十。あと十回(かい)!」 
あと十回(かい)学校に来(き)たら小林先生とお別れ(わか )なのだと思う(おも )と、急(きゅう)に寂しく(さび  )なってきました。【7】どうして大事(だいじ)なことを言っ(い )てくれないのかとお母さん( かあ  )に文句(もんく)を言い(い )たくなってきました。今日(きょう)の夜(よる)、絶対(ぜったい)に言っ(い )てやるぞと思い(おも )ました。 
 ぼくがテレビを見ていると、買い物(か もの)袋(ぶくろ)をぶら下げたお母さん( かあ  )が仕事(しごと)から帰っ(かえ )てきました。 
【8】「もう春(はる)だね。まだ明るい(あか  )もんね。春(はる)になると、なんだかうきうきしちゃうね。」 
なんて嬉し(うれ )そうに言い(い )ます。ぼくはお母さん( かあ  )の顔(かお)を見ないで、
「三年になったら小林先生じゃなくなるんだって。」 
と不機嫌(ふきげん)そうに言い(い )ました。【9】お母さん( かあ  )は買い物(か もの)袋(ぶくろ)を置い(お )てぼくの横(よこ)に座り(すわ )ました。 
「そうだね。お母さん( かあ  )も小林先生のファンだったから寂しい(さび  )よ。ずっと小林先生だったらいいのにね。でも、そんないじけた顔(かお)をしていると、小林先生も元気(げんき)がなくなっちゃうよ。」 
と言っ(い )て、ぼくの背中(せなか)をぽんとたたきました。【0】小林先生は楽しい(たの  )ことが大好き(だいす )です。寂しい(さび  )けれど、最後(さいご)まで元気(げんき)な顔(かお)でいようとぼくは思い(おも )ました。

(言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)