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音読検定
 楽しくできる音読で、読む力、考える力が育つ。
 音読検定
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2026/9/22

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 奈津なつ幼いおさな ころからとても利発りはつで、本を読むよ ことや文を書くか ことが大好きだいす な女の子でした。ひとたび本を読みよ 始めるはじ  と、友達ともだち遊びあそ 誘っさそ ても全くまった 応じおう ません。なぜなら、友達ともだち遊ぶあそ より本を読むよ ほうがずっと楽しいたの  のです。一さつの本を読みよ 終わるお  と、もう一度  いちどはじめからなん繰り返しく かえ 味わうあじ  ように読むよ のです。まるで本の世界せかい入り込んはい こ でしまったかのように熱中ねっちゅうしてしまうのでした。
 そんな奈津なつは、学校でも大変たいへん熱心ねっしん勉強べんきょう取り組みと く ました。あまりに熱心ねっしんなので、先生も驚いおどろ てしまうほどです。学ぶことが楽しくたの  仕方しかたがないのです。すなが水を吸うす ように勉強べんきょう理解りかいしていくのですから、成績せいせき大変たいへん優秀ゆうしゅうでした。
 ところがある日、思いがけないおも     ことが起こりお  ました。女の子はいえ手伝いてつだ 針仕事はりしごとをしたほうが役に立つやく た のだから、学校はやめるようにと、お母さん かあ  言うい のです。
 そのころは、学校へ通うかよ ことは恵まれめぐ  家庭かていの子だけが持つも 特権とっけんでした。普通ふつう家庭かていでは、家計かけいの足しにするために働くはたら ことが、学校で勉強べんきょうすることよりも優先ゆうせんされていました。東京とうきょう限っかぎ てみても、女の子の半数はんすう以上いじょうが小学校に通えかよ なかったのです。学校へ行けい ない子たちは、いえお母さん かあ  手伝いてつだ をしたり、小さなおとうといもうと世話せわをして働きはたら ました。
 奈津なつは、その時代じだいの女の子たちと同じおな ように、学校をやめました。しかし、勉強べんきょうに対する たい  熱いあつ 思いおも 一向にいっこう 冷めさ ません。冷めるさ  どころか、ますます大きく、強くつよ なってくるのでした。本が読みよ たくてたまらない奈津なつは、こっそりとくら入り込みはい こ 暗がりくら  の中、小まどから差し込むさ こ ひかりをたよりに、本を読みふけるよ    ようになりました。
 いまから百二十年ほどまえ明治めいじ時代じだいはなしです。奈津なつはのちに樋口ひぐち一葉いちようという名前なまえ作家さっかになり、「たけくらべ」「にごりえ」といった名作めいさく残しのこ ました。

 言葉ことばの森長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい(ω)