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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
※最初にログインをしてください。言葉の森の団体コードは、aaa001です。
※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



【1】「ドタッ、バタッ」
 という音が聞こえ、私(わたし)は一体何が出てくるのだろうと、嬉しい(うれ  )よりも怖く(こわ )なってしまった。
 これまでで一番印象に残っているプレゼントは、七歳(さい)の誕生(たんじょう)日のときのことだ。なにしろ、品物でも食べ物でもなく、生き物を贈ら(おく )れたのだから。
 【2】両親が買ってきたのは、アメリカンショートヘアーの子猫(こねこ)だった。私(わたし)を驚か(おどろ )せようと直前まで隠し(かく )ていたようだが、ハウスの中で元気よく動き回る音が、廊下(ろうか)の向こうから響い(ひび )てきていた。
 【3】まだ小さかった私(わたし)にとって、それは未知の存在(そんざい)に対する恐怖(きょうふ)となり、父が運んでくるころにはその不安は頂点(ちょうてん)に達していた。喜ぶとばかり思っていた父は、私(わたし)が今にも泣きそうな顔になっているのを見て、困っ(こま )てしまったと言っていた。
 【4】ハウスから出てきた子猫(こねこ)は、想像よりはるかに小さかった。まるで新しい住みかを確かめるかのように、まん丸の瞳(ひとみ)で周囲をきょろきょろと見回している。よちよちとテーブルを歩き回っては、こてんと転んだりする。【5】そのかわいらしい姿(すがた)を見て、私(わたし)は「この子の面倒(めんどう)は私(わたし)が見てあげなきゃ」と決意した。
 「ロビン」という名前も、私(わたし)が悩み(なや )に悩ん(なや )でつけたものだ。しかし、そんなロビンとの暮らし(く  )は波乱(はらん)の連続で、私(わたし)は生き物を飼うことの大変さを知った。【6】食事やトイレのしつけはもちろんのこと、壁紙(かべがみ)をボロボロにされたり、お風呂(ふろ)に入れるたびに大騒ぎ(おおさわ )になったり、脱走(だっそう)したまま二日間も帰ってこず、心配で倒れ(たお )そうになったこともある。
 さらに、抱っこ(だ  )してやろうと手を伸ばせ(の  )ば、するりと逃げ出し(に だ )てしまうのだ。【7】いつでも手にとれるぬいぐるみとは違う(ちが )のだと痛感(つうかん)させられる。それでいて、自分がお腹( なか)が空いたときには体をこすりつけて露骨(ろこつ)に甘え(あま )てくるのだから、なんとも憎らしい(にく   )。
 学校でも飼育係をした経験があるが、その仕事は気が向いたときにエサをやったり、先生の指示があったときに水槽(すいそう)を洗っ(あら )たりする程度だった。
 【8】ロビンはもうすっかり、大切な家族の一員である。だが今にして思えば、あの七歳(さい)の誕生(たんじょう)日に両親からプレゼントされたのは、もっと大きな価値(かち)のあるものだったのかもしれない。
 【9】つまり、生き物を世話することでたくさんの思い出や教訓を得る、という機会だ。こうした自分の人生に生きてくるものこそ、人間にとって本当にありがたいプレゼントなのではないかと思った。【0】

(言葉の森長文作成委員会 ι)