未ログイン ログイン
音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
※最初にログインをしてください。言葉の森の団体コードは、aaa001です。
※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



 【1】「泣きながらごはん食べると、おいしくない」。小さいとき、どこかでそんな歌を聞いた。 
 歌の内容(ないよう)は、もうすっかり忘れ(わす )てしまったのだが、そのワンフレーズだけはよく覚えている。きっとその当時から、「それはそうだなあ」と実感し、納得(なっとく)していたのだろう。 
 【2】両親にしかられたり、友達とけんかをしたり、先生にお説教をされたりしたあとに食べるご飯は、確か(たし )においしくない。悲しいとかくやしいとか、そんな重苦しいものがお腹( なか)にズウンとつまっているようで、食欲(しょくよく)すらわいてこないこともある。
 【3】もしかしたら、どんなに嫌(いや)な気分でいても、ご飯を食べているうちに忘れ(わす )ていって、満腹(まんぷく)になったらケロッとしてしまう明るい性格(せいかく)の人もいるのかもしれないが、大多数の人はそうではないだろう。【4】つまり「おいしい」とか「まずい」というのは、食べ物そのものより、自分の心の持ちようで変わるものなのかもしれない。 
 そういえば、こんなこともあった。前、沖縄(おきなわ)へ旅行をして、海辺でゴーヤチャンプルーを食べたときのことだ。【5】新鮮(しんせん)な感じがして、とてもおいしかった。それをもう一度味わいたくて、帰ってから母にゴーヤチャンプルーを作ってほしいと頼ん(たの )だ。 
 しかし、いざそれが我が家(わ や)の食卓(しょくたく)に乗り、一口食べてみたら、なぜかそれほどおいしくは感じられなかった。【6】いや、はっきり言うと変な味だと思ってしまった。
 せっかく作ってくれた母に悪かったので、全部食べたが、「こんな味だったっけ?」と首をかしげたくなったものだ。 
 【7】今思うと、沖縄(おきなわ)の海で思いきり泳ぎ、お腹( なか)を空かせて、美しい海を眺め(なが )ながら食べた、という雰囲気(ふんいき)が、おいしさを倍増(ばいぞう)させたのだろう。
 やはり、よい気分で食べるご飯はおいしい。楽しい気持ちでいると、不思議とお腹( なか)も空く。 
 【8】この間の給食のとき、友達が面白い話を連発して、大笑いをした。まるでお腹( なか)がよじれるようで、絶対(ぜったい)に吹き出し(ふ だ )てしまうから、牛乳(ぎゅうにゅう)を飲むことができなかったほどだ。 
 ただし、そのとき食べたものの肝心(かんじん)の味がどうだったかということは、実はあまり覚えていない。【9】というより、友達とのおしゃべりが面白すぎて、何を食べたかも思い出せないのである。 
 「笑いながらごはん食べても、おいしいとは限ら(かぎ )ない」。ふと、そんな言葉が頭に浮かん(う  )だ。でも、笑いながらごはんを食べれば、お腹( なか)も心も満腹(まんぷく)になる。これからも、そんな楽しい食事をしていきたい。【0】

(言葉の森長文作成委員会 ι)