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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



 【1】机の横にコピーに使った紙が積んである。裏の白いところを生かしてメモ用紙にしているのだ。何か用事を思い出すと、さっとメモをとる。計算用紙のかわりにもなるし、作文の構成用紙のかわりにもなる。【2】折りたたんで暗唱用紙のかわりにすることもできる。一枚の薄い(うす )紙が、いろいろな形で役に立つ。この紙にひとまとまりの文字を載せる(の  )と、文章の書かれた紙となる。手紙やレポートは、だれかに自分の考えを伝える道具だ。【3】その道具をいちばんの土台で支えているのが、この紙とペンである。私は、この紙のように、さまざまな情報を載せる(の  )ことのできる教養の大きな受け皿になりたい。
 そのためには第一に、白紙のように、何でも素直に受け入れる心を持つことだ。【4】日本の昔話に「わらしべ長者」がある。一本のわらにアブをつけて持っていた男が、そのわらしべをミカンと交換(こうかん)する。やがて、そのミカンを反物と交換(こうかん)し、反物を馬と交換(こうかん)し、馬と交換(こうかん)に家をもらう、という話だ。自分自身の教養を高めるためには、このように何でも素直に受け入れる心が欠かせない。【5】世の中には、相反する意見や情報も多い。それらを先入観なく受け止める心の広さが必要なのだ。
 第二の方法は、逆に、素直に受け入れたものの中から、自分に必要なものを選択(せんたく)する勇気だ。【6】日露(ろ)戦争は、日本の命運を決める戦争だったが、この戦争を遂行(すいこう)した日本のリーダーたちが共通して持っていたものは、困難な選択(せんたく)を敢えて(あ  )する勇気だった。日本が立ち上がることによって初めて東アジアはロシアの支配をはねのけ自立することができた。【7】また、日本の勝利は世界の有色人種の自覚を促し(うなが )、その後の世界史の流れを変えた。何でも受け入れる素直な心は、選択(せんたく)し決断する勇気と組み合わされることによって初めて価値あるものとなる。
 確かに、自分の得意な特定の専門分野を持つことも必要だ。【8】それは、紙で言えば、自由に書き込める(か こ  )白紙ではなく既に(すで )印刷された紙だろう。情報が印刷された紙には、それなりの価値がある。しかし、それは、その特定の目的以外に使うことができない。【9】新聞紙の場合は、印刷されていても、弁当の包み紙に使うこともできるが、それは本来の用途(ようと)とは言えない。私たちに必要なのは、たくさんの古新聞ではなく、たくさんの白紙だ。机の横に積まれたメモ用紙を生かして、自分らしい広い教養を育てていきたい。【0】

(言葉の森長文作成委員会 Σ)