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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
※最初にログインをしてください。言葉の森の団体コードは、aaa001です。
※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



【長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。】
【1】「エリ、バドミントンやるぞ。降り(お )てこい。」
 今週も父の声が響き(ひび )ます。毎週日曜日の朝、私(わたし)は父とバドミントン、テニス、キャッチボールなどをします。【2】家の前の広場でやるのですが、本当は少し恥ずかしい(は    )気もします。父は、声が大きいので近所中に聞こえるし、隣(となり)のおばあちゃんが必ず(かなら )窓(まど)から顔を出してこう言うのです。
「親子で仲(なか)がいいねえ。」
 【3】父とのスポーツは、まるで特訓(とっくん)のようです。父は、テニス漫画(まんが)に出てくる鬼(おに)コーチのように私(わたし)をしごきます。だから、冬でも汗だく(あせ  )になります。
 【4】「エリ、これおいしいぞ。もっと食べろ。」
夕飯(ゆうはん)の時は、自分のお皿から私(わたし)のお皿におかずを移し(うつ )ます。自分の好物(こうぶつ)は、私(わたし)も好き(す )だろうと思い込ん(おも こ )でいるのです。
 【5】父は出張(しゅっちょう)に行くと、必ず(かなら )おみやげを買ってきます。それは、私(わたし)から見ると大体変(へん)なものです。その地方の名産(めいさん)やお菓子( かし)ではなく、だいぶ前にはやった小物や、学校に持っていけないような変わっ(か  )た文房具(ぶんぼうぐ)、もう遊ばない小さい子用のおもちゃなどです。
 【6】父は、会社でとてもむずかしい仕事をしている経理(けいり)の専門(せんもん)家なのですが、うちにいるときは、とてもそんなふうには見えません。【7】昨日(きのう)も
「えっ、今夜はキムチ鍋(なべ)。そりゃ、きむちいい(気持ちいい)。」
などと受けないダジャレを言って、母にジロリとにらまれました。
 【8】テレビのドラマで見るような格好いい(かっこう  )父親とは違う(ちが )けれど、私(わたし)はそんな父が大好き(だいす )です。いろいろ好き(す )勝手にやっているように見えますが、本当は日曜日の特訓(とっくん)も、体育が苦手な私(わたし)のためにやってくれているのです。
 【9】私(わたし)は、今度の父の日に、秘密(ひみつ)のプレゼントを用意しています。それは自然(しぜん)教室の陶芸(とうげい)コーナーで作った湯のみです。H・Eと父のイニシャルを入れ、大きなハートで囲み(かこ )ました。父がどんな顔をするかとても楽しみです。【0】

(言葉の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員会 φ)
蛙(かえる)の子は蛙(かえる)

 【1】カエルの卵(たまご)がふ化すると、オタマジャクシになる。オタマジャクシの時は、尾(お)があって、カエルの子どもとは思えない。ナマズの子みたいだ。それが大きくなるにつれ、尾(お)がとれ足がはえて、けっきょくはカエルになる。【2】そこから、なにごとも子は親に似る(に )ものだ、というんだ。体のことではなくて、人間のなかみとか、心が似る(に )という。あまりいい意味のことわざではなくて、わるい意味に使われるよ。
 たとえば、「あいつのお父さんはなまけ者で、ぐうたらしていたが、蛙(かえる)の子は蛙(かえる)だ。【3】あいつもやっぱりぐうたらな人間だ」というように使われる。でもことわざの意味をとりちがえて、ほめことばとして使う人もいる。「息子さんは○○大学に入学されたんですか。さすがはあなたのお子さんだ。蛙(かえる)の子は蛙(かえる)ですね」これは、けっしてほめたことにはなっていない。まちがった使い方だ。
 【4】おなじような意味のことわざに、「瓜(うり)のつるには茄子(なすび)はならぬ」がある。平凡(へいぼん)な親からは、すぐれた子どもはうまれない、という意味だよ。また、「蝮(まむし)の子は蝮(まむし)」というのがある。【5】これは、親が悪人ならその子はやっぱり悪人だ、ということになる。
 このことわざでは、カエルをすぐれたものとしてはあつかっていない。けれどむかしの日本人は、カエルを神様の使いとしてうやまっていたんだ。【6】群馬(ぐんま)県では「ヒキガエルは神様のお使いである」といい、千葉県では「オオガマガエルは天神さまのお使いだから、殺し(ころ )てはならない」といったんだ。また福島県・東京都・福井(ふくい)県・和歌山県などでは、「アマガエルは神様のお使い」なので、つかまえてはいけないとか、殺し(ころ )てはいけない、とされていた。【7】熊本(くまもと)県玉名郡(ぐん)では、「アマガエルは仏(ほとけ)様を背負っ(せお )ているので、殺し(ころ )てはいけない」といわれ大切にされていたんだよ。これは、カエルたちは田んぼに多くすんでいるから、田の神の使いとされていたからだ。
 【8】「蛙(かえる)の面(つら)に水」ということわざは、どんなことをされても平気なようす。また人からきつく忠告(ちゅうこく)されても、知らん顔して聞こうとしないことをいうんだ。
 【9】「蛙(かえる)も歌のなかま」というのもある。カエルはあまりいい声ではないが、さかんにカエルの歌をうたっている。鳥も虫も、歌をうたう。そのように、カエルから人間まで、生きものはみんな歌がすきである、という意味だ。ほんとにそうだよ。【0】だから、小さな生きものとも仲よく(なか  )した方がいいんだ。ことわざの中にも、こんなすばらしいものもあるんだ。

 「常識(じょうしき)のことわざ探偵(たんてい)団(だん)」(国松(くにまつ)俊英(としひで)著(ちょ) フォア文庫)より