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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
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【長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。】
 カバは、昼間はほとんど、水の中にいます。水の中で、昼寝(ひるね)をしたり、のんびりしたりして、じっとしていることが多いのです。
 それで、いつも水の中にいると思われるのですが、カバは、太陽がしずむころになると、水からでて、陸(りく)にあがります。そして夜中に、えさの草を食べ、朝になって太陽がのぼると、また、川の水の中に、はいります。
 カバの皮膚(ひふ)は、ほかの動物よりも、うすくできているので、昼間、陸(りく)にいると、からだの中の水分がでていってしまいます。そのままほうっておくと、からだがかわいてしまって、死んでしまいますから、なるべく水の中にいるようにしているのです。
 また、カバは、体重が二千五百キロから四千キログラムもあるので、水の中のほうが、からだがかるくなり、らくなのです。
 カバの目や耳、鼻は、顔の上のほうにあります。そのため、水の中にいても、目や、耳、鼻のあなだけを、水面からだすことができます。
 ですから、水の中にいても鼻で呼吸(こきゅう)できますし、あやしいものが近づけば、そのけはいを感じることができます。きけんを感じると、カバは、さっともぐります。
 水の中にもぐるときは、鼻や耳のあなをとじます。

(久道(ひさみち)健三(けんぞう)「科学なぜどうして」)
 【1】お茶わん一ぱいでお米は何粒(つぶ)ありますか? 約(やく)三〇〇〇粒(つぶ)(〇・五合)だそうです。私(わたし)が子供(こども)のころ、そのなかにときどきすこし黒い小さな斑点(はんてん)がついた粒(つぶ)が混じっ(ま  )ていました。気がつくと気持ちが悪いので、はしでつまみ出したこともありましたが、たいていは気にしないで食べていました。【2】親が「とりのぞかないと、おなかが痛く(いた )なるよ」と注意をしたことはなかったからです。いつのまにか、そんな黒い斑点(はんてん)粒(りゅう)はなくなり、真っ白のごはんになりました。
 【3】斑点(はんてん)粒(りゅう)が混じっ(ま  )ていると、見た目に悪いので、農薬を使って黒い斑点(はんてん)粒(りゅう)がでないようにしているのです。お茶わんに四粒(つぶ)(〇・一%以上(いじょう))あると、二等米に格下げ(かくさ )になり、値(ね)が下がってしまうのです。農薬を使わざるをえません。
 【4】お米にいたずらして斑点(はんてん)粒(りゅう)を作るのはカメムシです。ヘクサムシ、ヘコキムシとも呼ば(よ )れ、触れる(ふ  )と悪臭(あくしゅう)を出して身を守ろうとする、小さな平べったい五角形の虫です。
 【5】夏がすぎ稲(いね)が穂(ほ)を出すころ、カメムシは一部の田に飛ん(と )できて穂(ほ)の乳(ちち)を吸う(す )ので、被害(ひがい)にあった一部の田んぼの一部の粒(つぶ)が斑点(はんてん)粒(りゅう)になります。一〇アール(=一反)の田には約(やく)二三〇〇万粒(つぶ)のモミがあるので、この〇・一%は二万三〇〇〇粒(つぶ)になります。【6】これ以下(いか)にするには、計算上カメムシを六〇匹(ぴき)未満(みまん)にする必要(ひつよう)があるので農薬がまかれるのです。
 害虫(がいちゅう)と聞くと、稲(いね)を病気にしたり、収穫(しゅうかく)量(りょう)を減らし(へ  )たりする「悪い虫」と思いがちです。しかしカメムシはそんなことはしません。収穫(しゅうかく)量(りょう)も減らさ(へ  )ず、人間の健康(けんこう)をそこねない程度(ていど)のいたずらです。【7】それさえ人間は許せ(ゆる )なくなり、カメムシを害虫(がいちゅう)の仲間(なかま)に入れてしまったのです。
 いまから三〇年ほど前、都市住民(じゅうみん)は、カメムシのいたずらをも許せ(ゆる )ない自分になっていることに気づかぬまま、農薬のこわさに気づき、「反農薬」を訴え(うった )、農薬を使う農業を否定(ひてい)しました。【8】お百姓(ひゃくしょう)さんも使いたくて使っているわけではないので、無(む)農薬で作ってくれる人が、ごく少数ながらあらわれました。すると農薬を使っている多くのお百姓(ひゃくしょう)さんが、こんどは「悪い人」に見えてくるのです。【9】農薬を使わざるをえない現実(げんじつ)は知っていても、反農薬の世論(せろん)に押さ(お )れた農業関係(かんけい)者は、決められたとおりに農薬をまくことを省略(しょうりゃく)する「省(しょう)農薬」や、濃度(のうど)をうすくすることを意味する「低(てい)農薬」にしているので不安(ふあん)に思わなくてよいと反論(はんろん)しました。【0】
(中略(ちゅうりゃく))
 悪循環(あくじゅんかん)を断ち切る(た き )ため、福岡(ふくおか)県農業改良(かいりょう)普及(ふきゅう)所に勤務(きんむ)していた宇根(うね)豊(ゆたか)さんは「「虫見板(むしみばん)」を使い、田のなかにいる虫に改めて(あらた  )関心(かんしん)を持ってもらう試み(こころ )を開始しました。株(かぶ)をたたき、虫見板の上に落ちてくる虫を、害虫(がいちゅう)、益虫(えきちゅう)、ただの虫に見分ける能力(のうりょく)をまずつけてもらいます。つぎに害虫(がいちゅう)が繁殖(はんしょく)し、被害(ひがい)をあたえようとするタイミングを学んでもらい、そのときに農薬をまくように指導(しどう)していったのです。それまでよりは時間はかかるけれど、田のなかの自然(しぜん)に関心(かんしん)を持ち、つきあえる能力(のうりょく)を養っ(やしな )ていくのは楽しいものです。そのうえこわい農薬の使用量(りょう)が減り(へ )、健康(けんこう)にもよいし、経済(けいざい)的(てき)にも助かります。防除(ぼうじょ)暦(れき)にしたがうと一三回まくところが、二〜四回になった人もいます。これだけの効果(こうか)があると、運動は大きくなり、福岡(ふくおか)県から佐賀(さが)県へも広がりました。

(森住明弘(あきひろ)『環境(かんきょう)とつきあう50話』)