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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
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 【1】カブトムシやクワガタの生活する雑木林(ぞうきばやし)では、ミヤマカミキリ、ノコギリカミキリなどの大型(おおがた)の種(しゅ)から、サビカミキリの仲間(なかま)の小さな種(しゅ)まで、さまざまなカミキリムシが生活しています。【2】細い枯れ枝(か えだ)の一部に小さな孔(あな)があいていたり、木のかじりくずがもりあがってでていれば、たいていは、カミキリムシがいるか、でたあとと見てよいでしょう。
 このような枯れ木(か き)は、樹皮(じゅひ)があっても中は完全(かんぜん)に食いあらされ、かんたんに折れ(お )てしまいます。【3】カミキリムシの幼虫(ようちゅう)は、樹(き)の皮の部分だけのこして、中を食べてトンネル状(じょう)にしてしまいます。その一部に白いイモムシが入っているので、ちょうど、鉄砲(てっぽう)の中に弾(たま)をこめたように見えるので、鉄砲虫(てっぽうむし)ともよばれます。
 【4】このような食べ方をしますから、ヒトがだいじに育てている樹木(じゅもく)についたとなると、やはり害虫(がいちゅう)にされてしまいます。たとえば、シロスジカミキリの幼虫(ようちゅう)はイチジクの樹(き)をよく食べます。子どもがイチジクの実をとりに樹(き)に登ると、枝(えだ)の中が、がらんどうで折れ(お )てしまうことがあり、やはり嫌わ(きら )れる資格(しかく)は、じゅうぶんにあります。
 【5】キボシカミキリ、クワカミキリ、トラフカミキリなどは、クワにつくので養蚕(ようさん)家は嫌い(きら )ます。クロカミキリ、マツノマダラカミキリはマツにつきますから、一時、マツの立ち枯れ(た が )の原因(げんいん)として大さわぎされました。【6】このような状態(じょうたい)は、森林の害虫(がいちゅう)とよばれてもしかたのない面もありますが、そうではない見方もできます。
 前に枯れ木(か き)に多いといいました。枯れ(か )た木が、そのまま林の中にごろごろしていると、後から新しい木の芽(き め)がでるのをじゃますることになります。【7】枯れ木(か き)はなるべく早く分解(ぶんかい)して、新しい木を生やしたほうが、森林にとってはぐあいのよいことです。枯れ木(か き)を食べる昆虫(こんちゅう)は、この枯れ木(か き)や倒木(とうぼく)の分解(ぶんかい)を早める働き(はたら )をします。ようするに森林の中のそうじ屋になるのです。
 【8】この点では、けっしてわるい虫ではありません。林の樹木(じゅもく)の若返り(わかがえ )、つまり森林の若(わか)さを保つ(たも )働き(はたら )をしています。同時に、この幼虫(ようちゅう)たち、あるいは成虫(せいちゅう)も、トリや小さなケモノの食べ物にもなりますから、森林の自然(しぜん)の一部としてのぞくことはできません。
 【9】マツの害虫(がいちゅう)と考えられているマツノマダラカミキリについても、おもしろいことがわかっています。たしかに、このカミキリムシの幼虫(ようちゅう)はマツの材(ざい)部を食べあらします。この点は害虫(がいちゅう)とよばれてもしかたのないことです。【0】ところが、生きている樹木(じゅもく)についた幼虫(ようちゅう)は、中心の材(ざい)部を食べても、樹皮(じゅひ)と材(ざい)部のあいだにある、水や養分(ようぶん)の通る管(かん)のあるところは、あまり食べないものです。
 というのは、ここを早く食べてしまうと、樹(き)が弱るのも早くなって、自分の食べ物をだめにしてしまう危険(きけん)性(せい)があるからです。ようするに、なるべく樹(き)自体は長生きさせながら、あまり植物の成長(せいちょう)に関係(かんけい)しない場所を食べているのです。ですから、マツの中でカミキリが少しばかり食べても、それほど急に、樹(き)がだめになることはありません。

 (「いい虫わるい虫」奥井一満() 日本少年文庫より)