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音読検定
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 音読検定

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2026/9/22

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 煙突えんとつの上のほうが、ぜんぶ燃えも あがっていました。しんにしてあったぼう燃えも ているのです。つよい風にあおられたほのおが、いまにも屋根にうつりそうに長いしたをのばしていました。かあさんは、長いぼうをひっつかむと、ゴーゴーと燃えも あがる火をむちゅうでたたきつづけ、ほのおをあげている木ぎれが、かあさんのまわりにどんどんおちていきました。
 ローラはどうしていいかわかりませんでした。自分もぼうをひっつかみましたが、かあさんにそばへよってはいけないととめられました。火は、ものすごいいきおいで、ゴーゴー音をたてて燃えも ています。いまにも家が燃えも つくすかもしれないのに、ローラにはどうすることもできないのです。
 ローラは家にかけこんでいきました。燃えも ている木や石炭が、煙突えんとつからおちてきて、炉辺ろへんにころがりでています。家のなかはけむりでいっぱいでした。まっかに焼けや た大きな木ぎれが、ゆかにころがりでてきました。メアリイのスカートのすぐそばです。メアリイは動くこともできません。すっかりおびえきっているのです。
 ローラは、考えるひまもないほど、こわさでいっぱいでした。いきなり重いゆり椅子いすをひっつかむと、力のかぎりひっぱりました。椅子いすは、メアリイとキャリーをのせたまま、ゆかをすべるようにあとへさがりました。ローラが、燃えも ている木ぎれをひっつかんで暖炉だんろにほうりこむのと同時に、かあさんが家へはいってきました。
「えらい、えらい、ローラ。火のついたものがゆかにおちたとき、ほっといてはいけないといったのをよくおぼえていて」
かあさんはそういうと、バケツをとって、手早く、でも静かしず に、暖炉だんろの火に水をかけました。水蒸気すいじょうきがもうもうとあがります。
「手にやけどをした?」かあさんはローラの手をしらべましたが、ローラは燃えも ている木ぎれをおおいそぎで投げこんだので、やけどはしていませんでした。
 ローラは、もう大きいから泣いな たりはしないので、ほんとに泣いな ているわけではありませんでした。ただ、両ほうの目からひとつぶずつなみだがこぼれ、のどがきゅっとつまっているだけで、それは泣いな ているのとはちがいます。ローラはかあさんにしがみついて、ぴったり顔をくっつけてかくしてしまいました。かあさんが、火事でけがをしなかったのが、ローラはうれしくてたまらないのです。
泣かな ないのよ、ローラ」かあさんはローラの頭をなでながらいいます。「こわかったかい?」
「ええ」ローラはいいます。「メアリイとキャリーが焼けや ちまうんじゃないかと思ってこわかったの。家が焼けや てしまって、住む所がなくなるんじゃないかと思って。あたしーあたし、いまのほうがこわい」
 メアリイもやっと口がきけるようになっていました。そして、かあさんに、ローラが椅子いすをひっぱって、火が燃えも うつらないようにしたのだと話しました。ローラはまだ小さく、メアリイとキャリーがすわったままでは、ただでさえ大きくて重い椅子いすがどんなに重かったろうにと、かあさんはびっくりしました。いったいどうやってローラがそれを動かせたのか、信じしん られないとかあさんはいいます。
「ローラ、おまえはとても勇気ゆうきがあったんだね」かあさんはいいました。でも、ローラは、ほんとうは、とてもこわかったのです。

(ローラ・インガルス・ワイルダー「大草原の小さな家」)