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音読の丘
 音読で、読む力、書く力が育つ。
 オンドリくんの 音読の丘
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※音読の丘は、家庭での音読の練習用として使ってください。
1.音読する文章が2つある場合は、最初の方の文章を音読してください。
2.はじめに、音声入力を始めるのボタンを押してください。
3.音読が終わったら音声入力を止めるのボタンを押してください。
4.音声入力を止めたあと、結果を送信するのボタンを押してください。



 むかし、からからにかわいた砂漠(さばく)で、ある男が、十頭のラクダを水飲み場につれていこうとしていました。
 しばらくあるいたところで、男は一頭のラクダの背(せ)にのり、あとなん頭いるか、かぞえてみました。ラクダは九頭しかいませんでした。男はあわててラクダの背(せ)からおりると、いなくなった一頭をさがしに、いまきた道をてくてくあるいてもどりました。
 けれども、どこにも姿(すがた)が見えません。きっといなくなってしまったんだ。男は、そう思ってさがすのをやめ、大急ぎでラクダたちのところへもどりました。
 がっかりして、もどってきてみると、これは、またどうしたことでしょう。ラクダはちゃんと十頭いるではありませんか。大よろこびで、男は、そのうちの一頭の背なか(せ  )にのりました。
 ところが、しばらくすると、もういちど、数をかぞえてみたくなりました。九頭しかいない!男は、とほうにくれて、ラクダの背(せ)からおりると、またいなくなった一頭をさがしにいきました。どこにもいません。
 男は、群れ(む )のところにとんでかえって、数をかぞえてみました。すると、おどろいたことに、十頭ぜんぶそこにいて、ぶらぶらあたりをあるきまわっています。
 男は、これは砂漠(さばく)の暑さのせいだと、もんくをいいながら、こんどは、いちばんうしろのラクダにのりました。そして、三度めの正直とばかりに、もういちど、のこりのラクダをかぞえました。さっぱりわけがわからない。また一頭たりなくなっている! 男は、悪魔(あくま)をののしりながら、ラクダからとびおりました。そして、のろのろと群れ(む )のあいだをあるきながら、一頭ずつかぞえていきました。ちゃあんと十頭います。
「わかったよ、わかったよ、この根性(こんじょう)まがりの悪魔(あくま)め。」
と、男は吐き(は )すてるようにいいました。
「のって一頭をなくすくらいなら、十頭つれてあるくほうがましさ!」

(ユネスコ文化センター編(へん)「アジアの笑いばなし(わら    )」)

 国家試験(しけん)を目前にひかえた三人の受験生(じゅけんせい)が、結果(けっか)をうらなってもらいに、ある占師(うらないし)のところへいきました。
 すると、占師(うらないし)は、なにもいわず、ただだまって指を一本立ててみせました。
 結果(けっか)が発表されてみると、三人のうちひとりだけが合格(ごうかく)しており、おかげで、この占師(うらないし)の評判(ひょうばん)はぐんとあがりました。
 占師(うらないし)のわかい弟子は、どうしてそれがわかったのか知りたがりました。
「成功(せいこう)の秘訣(ひけつ)は、ものをいわぬことじゃ。」
と、占師(うらないし)はいいました。そして、それをきいた弟子がぽかんとしているのを見て、こうつけくわえました。
「いいかね、おまえは、わしが指を一本だしたのを見ておったろう。それは、三人のうちひとりだけが合格(ごうかく)するという意味にも取れる。事実、そうなった。だが、もし、ふたり合格(ごうかく)しておったとしても、わしの見立ては、やっぱりただしい。指一本は、ひとりおちるという意味にとれるからな。三人ともとおっていたとしても、指一本は、三人そろっていちどに合格(ごうかく)という意味にとれる。その反対もおなじこと。どんなばあいも、わしはただしいんじゃ。」

(ユネスコ文化センター編(へん)「アジアの笑いばなし(わら    )」)