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級:★   山:ha   年:★   月:04   週:2  苗:ha
氏名:
題名:
本文:



題名:里山を歩いていると(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】里山を歩いていると何人ものハイカーとすれちがいます。それぞれの人は何かの楽しみを求めて里山を訪れ(おとず )ているのです。遠い故郷(こきょう)のかわりに、ダイエットのため、おいしい空気を吸う(す )ため、写真をとったりスケッチをするため、バードウォッチングのため、つりのため、などさまざまでしょう。【2】それぞれの目的を気持ちよく、楽しく達成させてくれるのが里山の景観であり、それを構成する野生生物を中心とした自然です。
 奥(おく)武蔵(むさし)の里山を訪れ(おとず )たときのことです。秋の終わりで道ばたの草もほとんど枯れ(か )ていました。【3】せまい谷間に農家が点々とあり、だんだん畑がきれいに整備されています。雑木林やスギ林もきれいに手入れされています。たいへん美しい景観です。しかし、村のあちこちに立てられた看板(かんばん)が目ざわりです。【4】看板(かんばん)には、「駐車(ちゅうしゃ)禁止」とか「ゴミを捨てる(す  )な」とか、「私有地(しゆうち)につき立ち入り禁止」とか、「山野草の花をつむな」とか、そして「山野草の採集は窃盗(せっとう)罪」とまで書いてあります。何か殺伐と(さつばつ )しています。里山をきれいに維持(いじ)している村の人びとにとって、ハイカーのマナーの悪さは目にあまるのでしょう。
(中略)
 【5】今、美しく維持(いじ)されている里山は、必要なてまひまをすべて山里の人びとの善意(ぜんい)に負っています。たまに訪れる(おとず  )私(わたし)のようなハイカーが里山を楽しむとき、山里の人びとの善意(ぜんい)にただあまえているだけです。また、里山には治山、治水という機能があります。【6】山が荒れ(あ )て土砂(どしゃ)を川に流しこみ、中流や下流に水害をおこさせないようにするはたらきです。おいしい水を川へゆっくり供給(きょうきゅう)するという機能もあります。
 私(わたし)は、里山を私有(しゆう)財産という枠組み(わくぐ )のなかだけで考えていたのでは守れないと思います。【7】都市に暮らす(く  )人びとが、大切な里山を維持(いじ)してもらえるように山里の人びとに対して相応の負担(ふたん)をするべきではないかと考えています。それは金銭的な補助(ほじょ)もあるでしょうが、人手が不足している里山で下草刈り(くさか )などの世話をするボランティア活動であってもいいと思います。【8】里山は人間によってつくら∵れ、維持(いじ)されてきた自然だということを考えると、都市の人びとがここを訪れ(おとず )て仕事をする後者のほうがよいと思いますが。これに行政側が資金的な援助(えんじょ)をすればよいのです。
 【9】早春になると里山のウグイスは町までおりてきます。このころには立派(りっぱ)に「ホーホケキョッ」とさえずることができるようになっています。すこし前まで東京の町でもウグイスのさえずりをたくさんきくことができました。【0】最近では都会のウグイスが少なくなってきたような気がします。都会の緑が少なくなってきたことが原因でしょう。それに、緑があっても、かなりとびとびになってしまったことも関係します。ウグイスはしげみを好む野鳥だからです。鳥ですから空をとべますが、体をむきだしにするのは不安なのでしょう。これでは都会にやってくることはできません。
 雑木林に生活する野生動物たちのなかには一生をそこで終えるものもいますが、一時期だけ訪れる(おとず  )ものもいます。一日の間にある雑木林から別の雑木林へと移動しながら食べ物を食べるサルのような動物もいます。里山と平地を行ったり来たりするウグイスのような動物もたくさんいます。開発が進む里山では、新しい道路がつくられ、野生動物たちが訪れる(おとず  )林が分断されることが多くなりました。このため、里山の野生動物の交通事故がめだってふえているようです。「シカに注意」とか、「タヌキに注意」といった道路標識を見かけることが多くなっています。これまたとうぜんですが、シカやタヌキにはこの道路標識は読めません。人間の側の注意と配慮(はいりょ)がもっと必要です。野生動物たちにとっていちばんいいのは緑のコリドー(回廊(かいろう))です。野生動物の体をかくしてくれる緑の廊下(ろうか)です。緑のコリドーとは人間が立ち入らないことにします。野生動物たちは安心して緑のコリドーを伝わって移動できます。工事費が多少高くついても、道路の一部を地面より下のトンネルなどにして緑のコリドーをつくる工夫が必要でしょう。

 (山岡(やまおか)寛人(ひろと)『自然保護は何を保護するのか』

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ハギ の苗 小6年 4~6月
目標:構成を考え感想に重点を置いて書く
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ○ 題名の工夫題名の工夫 <<構成>>「○○な○○」「○○の○○」のように工夫
構成 ◎ 中心を決めるいちばん 中心 一番 <<構成>>いちばん……なのは
構成 【】★ 要約/感想文要約 <<構成>>要約を200字ぐらいでまとめる
構成 【】★ 書き出しの工夫/作文書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 【】★ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
題材 ○ その人らしい会話「 」 <<題材>>人柄や気持ちがあらわれている会話
主題 ○ たぶんたぶん 多分 <<主題>>ほかの人の気持ちを推測する
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
題材 ◎ 前の話聞いた話前 聞 調べ <<題材>>前の話、聞いた話、調べた話
題材 ○ もし…だったらもし だったら <<題材>>想像したことを書く
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
表現 ○ 現在形 ところどころに説明や描写を入れる
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
表現 ◎ ことわざの引用ことわざ 言葉 諺 <<表現>>主題につながることわざを引用する
主題 【】★ 一般化の主題人 人間 一般化 <<主題>>…は人間にとって…である
構成 ◎ 書き出しの結び/作文書き出しの結び <<構成>>書き出しのキーワードを使って結ぶ
表現 ○ 絵をかく そのときのようすを絵でかく

字数 ★ 600字以上
表記 ★ 引用はただし書きでほかの人の文章を引用するときは明示
表記 ○ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ★ 一文百字以内一つの文が百字をこえないように


課題のヒント

 美しく維持(いじ)されている里山は、そこに住む人たちの手間ひまによって支えられています。みなさんも山や海などに遊びに行ったとき、「ゴミはもちかえりましょう」とか「とっていいのは写真だけ、のこしていいのは足あとだけ」などという看板(かんばん)が立てられているのを見たことがあるでしょう。こういう看板(かんばん)が立っているということは、ゴミを山のなかに捨て(すて)ていったり、きれいな花を根こそぎとっていったりする人がたくさんいるからなのでしょうね。

 野生動物の住まいを分断しない緑のコリドーというのは、人間と自然のこれからの関係を作っていくうえでとても大切な考えです。山の中の道路を走っていると、「タヌキに注意」とか「シカに注意」とか「ライオンに注意」などという標識が出てくることがあるでしょう。タヌキのポン太君が向こうの山のポン子ちゃんに会いにくときに、自動車道路を横切らなくてもすむような配慮(はいりょ)を人間がしてあげることが必要なのですね。

 ことわざは、自然を汚さ(よごさ)ないようにということで「立つ鳥あとを濁さ(にごさ)ず」、自然のものは自然の中で生かしていくことが大切だという意味で「やはり野におけれんげ草」などが使えそう。 ( n )
「ゴミを捨てる(すてる)な」などの立て札は、里山だけではなく、川などにも立っていると思います。実は、川は山から海へ街の中まで来るということで、緑のコリドーならぬ、「青いコリドー」と言えるかもしれませんね。せっかくのコリドーですが、青くなくて黒くにごっていたり、自然の力がこわれて、魚や鳥がいなくなっているところもあると思います。学校や町によっては、年に1回川のごみを拾うという活動をやっているところがあるかもしれません。そのようなところを実例にしてもいいでしょう。 ( t )
 第一段落(いちだんらく) 要約
 本文中から大切なところを選び、文末を常体に変え、文と文がうまくつながるように直して書きましょう。たとえば~里山をきれいに維持(いじ)している村の人びとにとって、ハイカーのマナーの悪さは目にあまる。里山には治山、治水という機能がある。都市に暮らす(くらす)人びとが、大切な里山を維持(いじ)してもらえるように相応の負担(ふたん)をするべきではないか。開発が進む里山では、新しい道路がつくられ、野生動物たちが訪れる(おとずれる)林が分断されることが多くなり、野生動物の交通事故がめだってふえている。野生動物たちのために、緑のコリドー(回廊(かいろう))をつくる工夫が必要だ。
 第二段落(だんらく) 体験実例
 家族で、あるいは校外学習で里山を訪れ(おとずれ)た体験のほか、町の中で野生動物に出くわした体験があったら書いてみましょう。アライグマの一家やタヌキなどを、住宅(じゅうたく)地の道路などで見かけて驚い(おどろい)たことはありませんか。食糧(しょくりょう)不足のせいか、そういった野生動物が食べ物を求めて人家近くに暮らし(くらし)ていることがあります。また、もともと身近な小鳥として親しまれているスズメは、近年数がとても少なくなったそうです。みなさんの家の近くでも、スズメの数は減っているでしょうか。
 第三段落(だんらく) 前の話聞いた話
 野生動物と人が出くわした話では、クマが人里に下りてきたリ、人を襲っ(おそっ)たりしてて問題になった事件がありましたね。開発が進んだために里山がなくなり、クマたちが飢え(うえ)てしまったことなどが原因と考えられます。聞いた話は、お父さんやお母さんから、子供(こども)の頃(ころ)里山で遊んだ話や、身近にいた野生動物の話などを聞いてみましょう。第二・三段落(だんらく)で、たとえかユーモア表現を工夫して書きましょう。
 第四段落(だんらく) 一般(いっぱん)化の主題
「里山は人間にとって…」「自然保護は人間にとって…」などの言葉で、大きくとらえた感想を書いて感想文をしめくくりましょう。
 ( s )