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級:★   山:he   年:★   月:03   週:2  苗:he
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題名:端的にいって、私たちは(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】端的(たんてき)にいって、私(わたし)たちは、お話を文学――文学のうちでも、文字によらず、声によって伝達される文学――と考えています。口承文学ということばもありますが、そういうかたいことばをさけるとすれば、文学作品を、語り手が、おもに声によって表現し、それを聞き手ともども楽しむことだといってもよいでしょう。【2】ですから、たとえば交差点の正しい渡り(わた )方を教えるためのお話、あるいは、幼稚園(ようちえん)などでよくやるような、集団生活のルールを教えたり、衛生上のしつけをするために聞かせるお話など、何かを教える方便としてのお話は、ここでは一応のぞいて考えます。母親や教師が、自分の見聞きしたこと感じ考えたことを話すのも同じです。【3】これらの話は、子どもにたいへん喜ばれますし、子どもとの気持ちの交流という点からいうと非常に貴重(きちょう)ですが、内容や表現が吟味(ぎんみ)され、個人的なつながりをもっている人だけでなく、もっと一般(いっぱん)に通用する文学的な価値(かち)をもつ場合を除い(のぞ )て、ここでいうお話には含め(ふく )ません。
 【4】したがって、ここで扱う(あつか )お話は、話そのものに文学的な価値(かち)があることを前提とします。この文学的価値(かち)ということは、たいへんむつかしい問題で、論じ(ろん )だせばきりがありませんが、ここでは、ひとまず、文学的に価値(かち)のある作品とは、「私(わたし)たちの心を楽しませ、人間についての私(わたし)たちの理解を助けてくれるもの」と、表現しておきましょう。【5】そして、この「心を楽しませる」ことの中には、内容だけでなく、その表現の形式からくる美しさが、私(わたし)たちの心を楽しませることが含ま(ふく )れていることを、とくに指摘(してき)しておきたいと思います。
 【6】さて、ではそういう作品をどこに求めるかということになりますと、具体的には昔話と創作(そうさく)(主として子ども向きの短編)ということになります。そして、語るという点からいえば、このうち、とくに昔話が重要になってきます。【7】昔話は、なんといっても本来語りつたえられてきたものなので、語って聞かせる話のそなえていなければならない基本的な条件を満たしているからです。【8】また、昔話は、一般(いっぱん)大衆(たいしゅう)の文学でしたから、とり扱う(あつか )テーマは、普遍(ふへん)的、根源(こんげん)的ですし、その表現形式は、簡潔(かんけつ)でそぼくな心の持ち主にもよ∵くわかるようになっています。つまり、今日の子どもの興味や心理や理解能力によく合うのです。【9】昔話が、今日では、もっぱら子どものための文学になっているのはこのためでしょう。
 昔話の中には、単に語ることから生じた表現の形式や民衆(みんしゅう)の文学であることからくる内容の普遍(ふへん)性ということだけでなく、何かもっと大きな力がかくされているような気がしてなりません。【0】昔話は、文学のもとの形といってよいものですから、そこには、人間が物語を生み出し、それを支えてきた心の動きや力のもとが内蔵(ないぞう)されています。昔話のもつこのふしぎな力の本質を解き明かすことは、私(わたし)にはとうていできませんが、子どもの時代に、少しも昔話にふれることなく育ったら、文学を味わい楽しむために必要な、何か非常に大切な要素が欠けおちてしまうのではないか、とだけはいうことができます。
 語り手としても、もし、よい語り手になりたいと願うなら、たえず昔話にふれている必要があると私(わたし)は思います。それは、単に、そこから話の材料が得られるからというだけでなく、昔話に親しむことによって、「物語」やそれを「語る」ことの意味が少しずつわかってくるように思えるからです。お話に興味をもつ者にとっては、昔話は、たえずそこに自分をうるおしにかえっていかなければならない泉(いずみ)のようなものだと思います。

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ヘチマ の苗 小6年 1~3月
目標:構成を考え感想に重点を置いて書く
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ◎ 構成図構成図 <<構成>>構成図をかく
構成 ○ 題名の工夫題名の工夫 <<構成>>「○○な○○」「○○の○○」のように工夫
構成 ◎ 中心を決めるいちばん 中心 一番 <<構成>>いちばん……なのは
構成 【】★ 要約/感想文要約 <<構成>>要約を200字ぐらいでまとめる
構成 ◎ 書き出しの工夫/作文書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
題材 ◎ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 【】★ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
題材 ○ その人らしい会話「 」 <<題材>>人柄や気持ちがあらわれている会話
主題 ○ たぶんたぶん 多分 <<主題>>ほかの人の気持ちを推測する
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
題材 【】★ 前の話聞いた話前 聞 調べ <<題材>>前の話、聞いた話、調べた話
題材 ○ もし…だったらもし だったら <<題材>>想像したことを書く
表現 ◎ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
表現 ○ 現在形 ところどころに説明や描写を入れる
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
表現 【】★ ことわざの引用ことわざ 言葉 諺 <<表現>>主題につながることわざを引用する
主題 【】★ 一般化の主題人 人間 一般化 <<主題>>…は人間にとって…である
構成 【】★ 書き出しの結び/作文書き出しの結び <<構成>>書き出しのキーワードを使って結ぶ
表現 ○ 絵をかく そのときのようすを絵でかく

字数 ★ 1200字以上
表記 ★ 引用はただし書きでほかの人の文章を引用するときは明示
表記 ○ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ★ 一文百字以内一つの文が百字をこえないように


課題のヒント

 内容:お話とは声によって伝達される文学である。お話は昔話などに求めることができる。昔話は、文学のもとのかたちと言ってよく、大きな力がかくされている。

 解説:似た話は、子供(こども)のころお母さんに聞かせてもらった「ももたろう」や「うらしまたろう」の話の懐かし(なつかし)さなどが考えられるでしょう。

 感想は、「昔話は人間の心のふるさとだ」というところで。例えば、「正直者が報われる」や「弱い者にはやさしく」などの価値(かち)観は、道徳的に説明されるよりも昔話を通して自然に文化の中に根づいていくと考えられます。

 ことわざは、「燈台下(もと)暗し(身近な昔話に実は大きな力が秘め(ひめ)られている)」「三子(みつご)の魂(たましい)……(小さいころに聞かされた昔話などがその子の価値(かち)観や人生観・世界観の基礎(きそ)となる)」など。 ( n )
 第一段落(いちだんらく)は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落(だんらく)ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。

 第二段落(だんらく)と第三段落(だんらく)は、似た例です。子供(こども)のころ、お母さんに読んでもらった昔話の中で印象に残っている話などを書いてみましょう。昔話には教訓がかくされています。子供(こども)は昔話を聞くことによって、知らず知らずのうちに道徳観を学んでいくのでしょう。昔話について調べた話を入れてもいいですね。

 第四段落(だんらく)は、「人間にとって昔話とは」など、昔話の持つ意味について考えてまとめます。子供(こども)のころ、何気なく聞いた昔話から学んでいることは意外と多いものですね。
 ( n )