未ログイン ログイン
作文検定送信フォーム
作文検定送信フォーム

題名と本文を書き、「点数を見る」のボタンを押してください。

級:★   山:mi   年:★   月:08   週:3  苗:mi
氏名:
題名:
本文:



題名:いったい臆病とは(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 自分に友達のできないのは、口が重く、しゃべることが下手で、相手を引きつけたり、悦(よろこ)ばせたりできないからだと思っている人も少なくない。しかしこの種の人も、人間というものは、こちらの言うことなどをそんなに注意してきいているものではないと考えることによって、気持ちが楽にならないだろうか。何かすばらしいことを自分が言うと相手が期待していないだろうかと考えるために、ますます口が重くなる。だが、世のなかで、自分の言うことにいちばん耳を傾け(かたむ )ているのは、ほかならぬ自分自身であることを知っておくのはむだではあるまい。何かつまらないことを言って笑われはしまいか、軽蔑(けいべつ)されはしまいかと心配するのは、相手が自分の言葉に耳をすませているだろうと思っている一種の自惚(うぬぼれ)である。こちらが不安と心配で胸をドキドキさせてしゃべっているときでも、別のことを考えているばあいが多いのである。まさにアランの言う「対象のない恐怖(きょうふ)」であって、そんなことにくよくよするのは全く意味のないことである。
 「自分を虫けらだと思っている者は人に踏みにじら(ふ    )れる」という格言がフランスにあるが、他人から尊重されるには、まず自分で自分を尊重することが第一である。われながらつまらないヤツだと思っている人間に、他人が敬意を払う(はら )はずがあるまい。自分は人に好かれない人間だと思っているかぎり、自分を好いてくれる人はないだろう。人間というものは、いつも友達を欲しそうにして卑屈(ひくつ)な愛想笑いをしている人間よりも、孤高(ここう)の態度をくずさない人間に対して、むしろ友情を求めたがるものである。無益な劣等(れっとう)感を棄(す)てるに越し(こ )たことはない。
 友達ができないことを嘆く(なげ )人に次に問いたいことは、あなたは自分の周囲に何か冷たい空気を流していないだろうかということである。私がこれまでくり返し書いてきたように、友情というものは、まずこちらから何かを、しかも何らの報酬(ほうしゅう)を期待することなしに与える(あた  )ことによって成り立つ。与える(あた  )ことが、無際限に与える(あた  )こと自体が悦び(よろこ )であるのが真の友情というものである。われわれの与え(あた )うるものには限度があるからである。そこに友人の選択(せんたく)が起こるのであるが、自分の選んだ人で、その人のためには何を与え(あた )ても惜しく(お  )ないという友人をもつことは至福ではないだろうか。∵
 私が冷たい空気というのは、好きな人にはすべてを与える(あた  )というこの心意気の乏しい(とぼ  )ことを意味する。最初から与える(あた  )気持ちの全然ない人に友達のできるはずがないが、たとえ与える(あた  )気持ちがあっても、その代償(だいしょう)をひそかに期待するようでは真の友情は結ばれない。人間は敏感(びんかん)であるから、報酬(ほうしゅう)を期待して与え(あた )られる友情は、これを無意識のうちに見破って、警戒(けいかい)する。友達のできないことを嘆く(なげ )人は、この種の、他人をして警戒(けいかい)せしめるものが自分にないかどうかを十分に反省してみる必要があろう。それと同時に注意すべきことは、他人から報酬(ほうしゅう)を期待しない友情を与え(あた )られながら、それを素直に、心から悦ん(よろこ )で受け入れることをしないで、これには何らかの目的があるのではないかと警戒(けいかい)することであろう。この種の警戒(けいかい)心もまた冷たい空気となって諸君をつつみ、友達をよせつけない。一般(いっぱん)に、友達のないことを嘆く(なげ )人には、この冷たい警戒(けいかい)心で無意識のうちに武装している人が多いように思われる。
 私が何かを与える(あた  )というのは、もちろん物質的なものばかりを意味するのではない。生まれつきさまざまの魅力(みりょく)を具えている人は、与える(あた  )ものを多くもつ人である。問題は与える(あた  )ものの乏しい(とぼ  )人にある。自分は何を無償(むしょう)で人に与える(あた  )ことができるかを考えるとき、よき友達はおのずから作られるにちがいない。

(河盛(かわもり)好蔵(よしぞう)の文章による)

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ミズキ の苗 中1年 7~9月
目標:意見文の基本的な構成を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 構成図構成図 <<構成>>構成図をかく
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由一理由 <<構成>>…の理由は第一に
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由二理由 <<構成>>…の理由は第二に
題材 ◎ データ実例・長文実例データ 長文 <<題材>>数字の実例・長文集の実例
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 【】★ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
構成 ○ これからの結びこれから <<構成>>自分の問題としてこれからのことを書く

字数 ★ 800字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 サケが戻っ(もどっ)てきました! 
 その年、札幌の豊平川に1500匹(ひき)を超える(こえる)サケが戻っ(もどっ)たことが、1981年に報告されました。札幌の人々は喜びました。彼ら(かれら)にとって、これは大きなニュースでした。
 豊平川は、石狩川(いしかりがわ)に注ぐ川です。数年前、その川はサケで非常に有名でした。多くのサケが毎秋、そこに戻っ(もどっ)てきて卵を産みました。
 その後、何かが起こりました。1952年、6匹(ひき)のサケしかそこに見られませんでした。また、その後、札幌の人々はサケを全く見なくなりました。彼ら(かれら)は忙し(いそがし)すぎたので、自分たちの川に何が起こっているかということに注意を払う(はらう)ことができませんでした。そして、彼ら(かれら)は、当時の大都市の多くの川と同じように豊平川もほとんど死にかけているということに気づきませんでした。
 幸運にも、札幌の人々が皆(みな)、サケがかつて教えてくれた教訓を忘れているわけではありませんでした。何人かの人々は、豊平川が、サケが戻り(もどり)、卵を産むには汚染(おせん)されすぎているということに気づきました。それは、彼ら(かれら)をとりまく環境(かんきょう)が悪くなっているというサインでした。そこで、これらの人々は、豊平川を再びきれいにするために働き始めたのです。彼ら(かれら)は、定期的に川のテストを行いました。これらのテストは、豊平川が魚が住むのに十分安全かどうかを彼ら(かれら)に教えてくれました。彼ら(かれら)は、札幌の人々に、きれいな水が自分たちの生活のためにどれだけ重要であるかを伝えました。そして、少しずつ、長い期間をかけて、川の水は再びきれいになりはじめました。
 1978年、秋のある日、2匹(ひき)のサケが豊平川で見られました。これはわくわくさせるニュースでした。このニュースは、川をよりきれいにするために働いていた人々に希望を与え(あたえ)ました。1か月後、「札幌サケ協会」が設立されました。そのメンバーたちは、川を十分にきれいにすれば、魚を連れ戻す(つれもどす)ことができると信じました。
 大きなキャンペーンが始まりました。人々は、川にはサケを再び連れ戻す(つれもどす)わずかなチャンスがあることを知っていました。そこで、彼ら(かれら)は熱心に働きました。すぐに、より多くの人々がそのプロジェクトに興味を持ち、支援(しえん)することを申し出ました。最初の年に、100万匹(ひき)の赤ちゃんのサケが注意深く豊平川に放されました。2年目には140万匹(ひき)が、3年目にはさらに140万匹(ひき)が放流されました。人々は、放流された赤ちゃんのサケが戻っ(もどっ)てくるかどうか確信はありませんでした。しかし、幸いにも、1981年に、1500匹(ひき)のサケが戻っ(もどっ)てきたのです。
 札幌の人々はともに働き、彼ら(かれら)の川にサケを連れ戻す(つれもどす)ことに成功しました。さらに、私たちが努力を一つにすれば一度は汚染(おせん)された川に生き物を戻す(もどす)ことができるということを私たちに示してくれました。また、このプロジェクトにはもう一つ良いことがあります。「Come Back Salmon」プロジェクトは、今では日本の他の地域でも成果を上げています。京都の由良川、東京の荒川(あらかわ)、長野の千曲川など多くの川で、毎年、赤ちゃんのサケが放流されています。そして、サケが戻っ(もどっ)てきたという報告がなされています。毎秋、私たちの多くの川でサケがはねるのを見るのは素晴らしいではありませんか。
 英国のテムズ川にサケが戻っ(もどっ)てきてから既に(すでに)いくらかの時が経っています。同じようなプロジェクトが世界中で成功のうちに起こっていると言われています。札幌の人々がしたように、私たちの努力を一つにすれば私たちは自然のバランスの中に戻る(もどる)かもしれません。 ( n )
 友達を作るためには自分に劣等(れっとう)感を持たないことと温かい空気を持つことが大切という話です。 意見文としては、「確かに謙虚(けんきょ)さは必要だが、自分に自信を持つことも大切だ」というところで考えるといいでしょう。
 社会実例は、頭が切れる冷たく厳しい人よりも、のんびりしていて心の温かい人の方が、多くの人に支持されてうまくいったという話などがありそう。また、自分に劣等(れっとう)感を持たないという例では、「シンデレラ」などもあてはまりそうです。「どうせ、私なんか」と思わずに、「私もお城に行ってみたい」という彼女(かのじょ)の前向きな姿勢が幸運を呼んだのでしょう。
 名言は、いろいろありそうです。自分で考えてみましょう。 ( n )
 第一段落 人間は理由のない不安や恐怖(きょうふ)から臆病(おくびょう)になっている。自意識過剰(かじょう)といってもよいが、自分の容貌(ようぼう)や性格が他人に快感を与え(あたえ)ないと思いこみ、人の前に出ても、そのことばかり気をとられていると、それが固いカラになって、自分の持っているさまざまな美点までを被(ひ)(おお)いかくして、ますます自分を人に好かれない人間にしてしまう。友達ができないという理由のなかでいちばん大きいものは、この劣等(れっとう)感、もしくはこの臆病(おくびょう)さではないかと思われる。他人から尊重されるには、まず自分で自分を尊重することが第一である。無益な劣等(れっとう)感を棄(す)て、自分は何を無償(むしょう)で人に与える(あたえる)ことができるかを考えるとき、よき友達はおのずから作られるにちがいない。
意見として「自分に自信を持つことは大切だ。」とあげてみましょう。
 第二段落は、理由のその一を書きます。「劣等(れっとう)感を持っていると他人を不快にするからだ。」そして、自分自身の体験談を書いていきましょう。自分の友人のことで考えてみましょう。「あれもこれもだめだ。」とやたらと愚痴(ぐち)っぽい人には近づきたくないでしょう? 自分まで暗くなってしまいそう。
 第三段落は、理由のその二を書きます。「自信の中から、他人に与える(あたえる)ことのできるあたたかさが生まれるからだ。」自分の実力に自信があってはじめて、無償(むしょう)で人に与える(あたえる)という温かい空気をつくりだすことができます。先週の長文で受験のために退部したメンバがもっと自分に自信があったら、どんなことになっていたでしょうか。
 第四段落は、反対意見に理解を示しながら、自分の意見を主張します。「確かに、自分の力を過信して尊大な態度になるのはよくない。しかし「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言もあるように、私たちは、自分に自信を持ち信念を持った生き方をすることで、よい人間関係を築いていけるはずだ。」 ( k )
 「自分に自信をもつべきだ」。第一の理由として挙げられれるのは、まず「自分に自信を持つことで、より積極的に人と関われるからだ」。新しい学校で、または新しいクラスで、なじみのない中に自分がぽつんといる状態を考えたとき、周りの人がみんな自分よりも頭がよさそうに見えたり、スポーツができそうに見えたり……そういうひけめを感じている状態では、なかなか自分から積極的に友達を作ろうという心境にはならないですよね(笑)。
 第二の理由は、「自信を持つことで、自然に人を引き付けられるからだ」。イチロー選手、田中将大投手、錦織(にしきおり)圭選手……世界を股(また)にかけて活躍(かつやく)しているには、カリスマ性があります。多くの人がその言動に注目しますね。学校生活においても、人を引き付ける人物というのは、やはり、魅力(みりょく)のある人。その魅力(みりょく)は、やはり自信から生まれるものなのでしょう。
 ( m )