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題名:べつにすてきなものじゃないし(感)
感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。
課題の長文
【1】べつにすてきなものじゃないし、大したものでもない。何でもないものにすぎないが、どんなときにもなくてはかなわぬものとして子どものころからつねに身のまわりに、かならず手のとどくところにあって、とても親しい。【2】ひとが人生で、そんなにも長く身近に付きあう家具はほかにないといっていいかもしれない。そうではあっても、だれにもとくに大切にされているというのでもない。
くずかごはくずかごだ。いつもそこにあってそこに見えているのに、だれも見ていない。【3】だれしもの人生のどんな一部を切りとっても日々の光景のどこかしらに、いつでもきまってくずかごが、きっと一つは置かれているはずなのに日々に欠かせぬ家具として重んじられているとはいえない。くずかごのないくらしはかんがえられないが、しかし、くずかごはやっぱりいつでもただのくずかごにしかすぎない。
【4】あってもなくてもどうでもいいものではないのだ。くずかごは、わたしたちとつねに、日々をともにしている。だが、どうしてだろうか。どうして、くずかごはまるで日のあたらない場所に置かれたまま、いつもあたかも「ないもの」のごとくにしかおもわれないのだろうか。【5】どんなにすばらしい部屋であっても、くずかごはみすぼらしくてかまわない。そうであってすこしも奇妙 ( きみょう ) におもわれることがないということこそ、むしろ、奇妙 ( きみょう ) なことではないだろうか。くずかごは、どうあれ、もっとも親しい毎日のくらしの仲間なのだ。
【6】わたしたちはどうかすると、くらしというのは、手に入れるものでつくられるのだとかんがえる。何かを手に入れることがくらしの物差しをつくるので、手に入れたものをどれだけいれられるか、その容積 ( ようせき ) のおおきさがゆたかさの目安なのだ、と。【7】そう期待して、いつのまにか身のまわりを手に入れたものでいっぱいにしてしまう。くずかごが片すみ ( かた ) に追いやられてわすれられるのも、むべなるかな(もっともなことの意)だ。そしてある日突然 ( とつぜん ) とんでもないことに気づいて、びっくりする。【8】そうやって手に入れたものが、日々に欠かせぬ必要なものどころか、そのおおくはどういうわけかすでに、ただのすてるにすてられないものばかりになってしまっている。
【9】そのときになってはじめて日々のくらしの姿勢 ( しせい ) をつくるのは、何を手に入れるかではなくて、ほんとうは何を手に入れないかなのだということに、わたしたちは気づくのかもしれない。くらしにめりはりをつけるのは、何が必要かではない。【0】何が不必要なのかと∵いう発見なのだ。あらためて身のまわりを見わたしてみて、何をすてるか、すてられるか、すてなければならないかに思いいたって、あまりもの不必要なものにとりかこまれた日常 ( にちじょう ) の景色に、ほとんど呆然と ( ぼうぜん ) してしまう。そして、ようやく部屋の片すみ ( かた ) に置きわすれられたままのみすぼらしいくずかごに目をとめて、どれほどこの日々に欠かせぬ仲間のことをないがしろにしてきたことか、いまさらのように思い知るのだ。
日々のくらし方、ひとの住まい方ということをいうとき、まずかんがえるのは、くずかごのことだ。くずかごはおおきなくずかごがいい。くずかごのおおきさはそのひとのこころのおおきさに正比例 ( せいひれい ) すると、勝手にそう決めている。部屋におおきなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけで、何かが変わってくる。くらしの姿勢 ( しせい ) が、きっとしゃんとしてくる。
(長田弘 ( ひろし ) の文より)
項目表
項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。
項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森
項目表 ナツメ の苗 小5年 4~6月
目標:表現をくふうし構成を意識して書く
★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
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課題のヒント
要約
(1)くずかごは重んじられていない。(2)私 ( わたし ) たちは、暮らし ( くらし ) というものを「手に入れること」を中心に考えている。(3)しかし、暮らし ( くらし ) の姿勢 ( しせい ) を作るのは「何を手に入れないか」ということだ。(4)大きなくずかごを置けば、生活の姿勢 ( しせい ) が変わってくる。
似 ( に ) た例
ぐっと身近に、「ぼくの机 ( つくえ ) の中もガラクタでいっぱいだ」「もう読まないけど捨てる ( すてる ) にはもったいない漫画 ( まんが ) の山がある」などと考えてみましょう。「何を持っているか」ということより「何を持たないか」ということがその人の生き方を表しているような気がしますね。
ことわざと感想
「過ぎ ( すぎ ) たるは及ば ( およば ) ざるがごとし」、「山高きがゆえに貴から ( とうとから ) ず」などが使えそうです。
感想
何をどれだけ持っているかということよりもその中身が問題。本当に大切なものだけを大事にして、余分 ( よぶん ) なものはどんどん捨て ( すて ) ていくシンプルな生活が必要なのかもしれませんね。 ( n )
第一段落 ( いちだんらく ) は要約です。要約は、三文抜き ( ぬき ) 書きと同じようなものと考えておけばいいです。長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落 ( だんらく ) は、似 ( に ) た例です。机 ( つくえ ) の整理をしていたらほとんどがいらないものだったなどという話を書いていきましょう。部屋の整理をするたびにゴミの山になるという人も多いと思います。買うときにはどうしてもそれがほしくて買ったのに、いつの間にかいらなくなっていたというものもあるでしょう。
第三段落 ( だんらく ) も、似 ( に ) た例です。ふだんは目立たないけれどとても大切な役割 ( やくわり ) を果たしているものについて書いてみましょう。長文に出てくるごみ箱ももちろんそうですが、ほかにもかげで役に立っているものがありそうです。
第四段落 ( だんらく ) は、「わかった」ということばでまとめの感想です。【例】「私 ( わたし ) はこの話を読んで、本当に大切なのは、「何を持っているか」ではなく、「何を持たないか」であることがわかった。」
( j )
〜体験実例〜
今は大きな古本屋やリサイクルショップがあります。いらなくなったものを買ってもらおうと持って行くと、意外に値段 ( ねだん ) がつかないのです。ブックオフでは新品に近い状態 ( じょうたい ) でないとだめだそうです。私 ( わたし ) は引越し ( ひっこし ) のときに大量の本と和服を古本屋と中古着物屋にもって行きました。どちらも貴重 ( きちょう ) なものでほとんど使っていない。でもほとんど値段 ( ねだん ) がつかない。高価 ( こうか ) なものを買い込む ( かいこむ ) だけ買って使わずに買ったことだけで満足し、保存 ( ほぞん ) が悪かったのです。一時の欲望 ( よくぼう ) だけで貴重 ( きちょう ) な和服や本がゴミとなってしまったのです。それからはなんでも大事に使い、「使う回数が多いかどうか」を考えてからものを買うようにしました。部屋のなかはすっきり。ゴミも少ない。環境 ( かんきょう ) にもお財布 ( さいふ ) にもやさしい。そうして家に残ったものは、昔からずっと使っているものだけでした。ゴミ箱を大きくするのもいいけれど、ゴミ箱を小さくするのも一つの方法かな。 ( b )
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