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級:★   山:na   年:★   月:06   週:3  苗:na
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題名:コオロギは「リーリー」と(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】コオロギは「リーリー」と鳴くというけれど、「リーリー」と聞こえるのは人間の耳にそう聞こえるだけのことで、コオロギにはどう聞こえているのだろう、そんなことを小学生のころふと考えたことがあります。【2】人間の耳とコオロギの「耳」の構造(こうぞう)はまるでちがったものでしょうから、少なくともコオロギが人間が聞いているのと同じように「リーリー」という音を聞いているという保証(ほしょう)はありません。【3】そのように考えれば、同じ人間でも全く同じ耳はないのですから、私(わたし)たちは個人(こじん)個人(こじん)で、少しずつちがった音を聞いているのかもしれません。ヨーロッパの人の耳には、あの美しいコオロギの鳴き声も雑音(ざつおん)としてしか聞こえないという話もどこかで聞いたことがあります。【4】聴覚(ちょうかく)のしくみが日本人とヨーロッパ人ではちがうというのです。
 先日ラジオで、東京ではアオマツムシが木の上でうるさいほど鳴いていて、他の虫の声が聞こえないほどだ、このアオマツムシは明治時代に中国から渡っ(わた )てきた帰化昆虫(こんちゅう)で、どうも声がうるさすぎて味気ないというような話をしていました。【5】それを聞きながら、横浜(よこはま)に住んでいる私(わたし)は、どうしてその虫が横浜(よこはま)にはいないのだろうと不思議に思ったのですが、つい先ごろ、ぼんやりと庭に出て夕涼み(ゆうすず )をしている時、妙に(みょう )大きな声の虫が鳴いているのに気がつきました。【6】何もこの声は今年初めて聞くようなめずらしいものではなく、今まで毎年秋の初めに聞いてきた声で、私(わたし)は今までずっとそれをコオロギだと思ってきたのですが、ラジオの話を思い出して、ひょっとしたらこれがあのアオマツムシかもしれないぞと思ったのです。【7】そうなると、やもたてもたまらず確かめ(たし  )たくなって、懐中(かいちゅう)電灯を持って庭の木の葉の上を探し(さが )ました。そして一時間ほどの探索(たんさく)の末、私(わたし)は今まで見たこともない緑色の虫が、緑色の葉の上で大声で鳴いているのを発見したのでした。【8】それ以来、今まで少し声の大きなコオロギだなということぐらいしか考えず、むしろ秋を感じさせる虫の声として楽しく聞いていたその声が、急にうるさく感じられるようになってしまったのです。
 【9】私(わたし)たちは、実際(じっさい)の体験を通じていろいろな知識(ちしき)を身につけてゆくのだと、単純(たんじゅん)に考えています。コオロギの声を聞いて、コオロギという虫を知り、セミをつかまえて、セミという虫の形や色に∵ついて知るというように。【0】けれども、実際(じっさい)には、自分自身の直接的(ちょくせつてき)な体験を通して得られる知識(ちしき)は案外少ないのです。むしろ私(わたし)たちは、他人から知識(ちしき)を与え(あた )られることによって、自分の体験を幅(はば)の広いものにしていくといった方がよいでしょう。極端(きょくたん)な言い方をすれば、私(わたし)たちは、知っているものしか見えないし、聞こえないのです。
 サッカーのルールについて何も知らずに、サッカーの試合を見ても、おそらく何もおもしろくないでしょう。そればかりか、何でボールを手に持って走らないのだろうとか、何でゴールキーパーをみんなで押さえ(お  )てしまわないのだろうかとか考えてイライラするにちがいありません。手を使ってはいけないというルールがあるのだということを知っているからこそ、足で上手にボールをあやつる選手の姿(すがた)がすばらしいものに見えるのです。それを知らなければ、足だけで懸命(けんめい)にボールをけっている姿(すがた)はこっけいなものでしかありません。
 知識(ちしき)は現実(げんじつ)の見え方や感じ方を変えてしまう力を持っています。コオロギは日本に昔からいる虫だがアオマツムシは外国から渡っ(わた )てきた虫だという知識(ちしき)が、コオロギの声はきれいだが、アオマツムシの声はうるさくて耐えがたい(た    )というふうに感じさせてしまいます。逆に(ぎゃく )床(ゆか)に落ちたステーキをそのまま皿に乗せて出されても、そのことを知らなければ、私(わたし)たちは平気でそれを食べてしまうでしょう。「知らぬが仏(ほとけ)」というわけです。
 現実(げんじつ)の見え方や、それに対する感じ方を変えてしまうものは、知識(ちしき)だけではありません。習慣(しゅうかん)もその一つです。日本人とヨーロッパ人では聴覚(ちょうかく)のしくみがちがうという話も、考えようによっては、虫の声を楽しむという日本人の習慣(しゅうかん)が、日本人の耳を少しずつ変化させてきたのだとも言えるでしょう。

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ナツメ の苗 小5年 4~6月
目標:表現をくふうし構成を意識して書く
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ○ 題名の工夫題名の工夫 <<構成>>「○○な○○」「○○の○○」のように工夫
構成 ◎ 中心を決めるいちばん 中心 一番 <<構成>>いちばん……なのは
構成 【】★ 要約/感想文要約 <<構成>>要約を200字ぐらいでまとめる
構成 【】★ 書き出しの工夫/作文書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 【】★ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
題材 ○ その人らしい会話「 」 <<題材>>人柄や気持ちがあらわれている会話
主題 ○ たぶんたぶん 多分 <<主題>>ほかの人の気持ちを推測する
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
題材 ◎ 前の話聞いた話前 聞 調べ <<題材>>前の話、聞いた話、調べた話
表現 ○ いろいろな思ったいろいろな思った <<表現>>だろう。かもしれない。と言いたい。
表現 【】★ ダジャレ表現ダジャレ だじゃれ 駄洒落 <<表現>>思ったことなどの中にダジャレを使う
表現 ○ 現在形 ところどころに説明や描写を入れる
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
表現 ◎ ことわざの引用ことわざ 言葉 諺 <<表現>>主題につながることわざを引用する
主題 【】★ わかったこと分かった わかった <<主題>>理解したこと学んだこと発見したこと
構成 ◎ 書き出しの結び/作文書き出しの結び <<構成>>書き出しのキーワードを使って結ぶ
表現 ○ 絵をかく そのときのようすを絵でかく

字数 ★ 500字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ○ 短い会話少なく会話はその人らしさが出ているものを
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ★ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ★ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 一文百字以内一つの文が百字をこえないように


課題のヒント

 要約(1)コオロギの声は、日本人には美しく聴こえる(きこえる)が、ヨーロッパ人には雑音(ざつおん)として聴こえる(きこえる)といわれている。(2)アオマツムシの声も、帰化昆虫(こんちゅう)だということを知ってからうるさく聴こえる(きこえる)ようになった。(3)知識(ちしき)や習慣(しゅうかん)は、ものの見方を変える。(4)自分のものの見方や考え方が絶対(ぜったい)のものだと思わないことが大切だ。

 似(に)た例先入観でものを見てしまうという例など。例えば、「あの先生こわいんだよ」などと人から教えられると、会う前から、その先生がこわそうに見えるということがあります。歴史上の実例では、天動説と地動説などの話も書けそう。知識(ちしき)がものの見方を変えるということですね。
 感想とことわざ 反対意見の理解(りかい)は、「自分が正しいと思ったことを主張(しゅちょう)することも大切だが」というところ。「自分のものの見方が絶対(ぜったい)だと思わない」という謙虚(けんきょ)さは大切ですが、その考えが行き過ぎる(いきすぎる)と「人は人、自分は自分」という関わり合いのない社会になってしまうこともあるからです。ことわざは「たで食う虫も…」「長所は短所」「井(い)の中のかわず…」「百聞は一見にしかず」などが使えそう。 ( n )
 第一段落(いちだんらく)は要約です。要約は、三文抜き(ぬき)書きと同じようなものと考えておけばいいです。長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。長文は敬(けい)体になっていますが、常体(じょうたい)に直してまとめてみましょう。

 第二段落(だんらく)と第三段落(だんらく)は似(に)た例です。同じ一枚(まい)の絵を見ても人によって受ける印象が違っ(ちがっ)たり、同じ曲を聴い(きい)ても人によって感じ方が違っ(ちがっ)たりすることがあります。また、クラスの話し合いなどでは、自分と違う(ちがう)意見の人もいるでしょう? そんな話を書いてみましょう。あるいは、先入観でものごとを見て失敗したというような話でもいいです。優しい(やさしい)先生だといううわさを信じていたら、ちょっといたずらをしただけですごくおこられたなどということはないかな? 真実は自分で確かめ(たしかめ)てみないとわからないものですね。

 第四段落(だんらく)は、「わかった」ということばでまとめの感想です。【例】「自分の考え方がいつも絶対(ぜったい)に正しいとは限ら(かぎら)ないということがわかった。」「先入観で物事や人を見てしまうと、その真実の姿(すがた)が見えなくなるということがわかった。」 ( j )
 似(に)た話の例です。
 人によって、感じ方が違う(ちがう)という例で。
 たとえば、スポーツ、好きですか? スポーツの中継(ちゅうけい)(ちゅうけい)番組を見るのは? 私(わたし)は、実は、あまり好きではありません。結果は気になりますが、後でニュースでいいところだけ見ればいいや、という感じ。ところが、わが家の夫と娘(むすめ)はスポーツ中継(ちゅうけい)が好きで、バレーボールやサッカーをずっと見ていたりします。こういう番組って、あまり興味(きょうみ)のない人には、すごくうるさく感じませんか? 野球もそうですが、応援(おうえん)の声や音がとても騒々しく(そうぞうしく)て、私(わたし)は、ついに「ああうるさい。音を消して見てよ!」などと言ってしまいます。
 同じように、M君の家では、M君がいっしょうけんめいに見ている歴史ものの番組を、お母さんは「眠く(ねむく)なる。」と言うそうです。ほかにも、子供(こども)が面白がっているお笑い番組を「下品だ。うるさいだけだ。」などと言うお母さんもいそうです。
 文化や習慣(しゅうかん)に限ら(かぎら)ず、身近な人でも、こんなに感じ方が違う(ちがう)んですね。自分だけが正しいと思わず、たまには、うるさがっている人にも気をつかって、小さい音で見てあげたりしましょう。(笑) ( h )
〜たとえばこんなテーマで〜
 知識(ちしき)が見方を変える、視野(しや)を広げるということから、異(い)文化理解(りかい)について意見を述べる(のべる)のもおもしろいですね。

○体験実例
 アジア系(けい)外国人の犯罪(はんざい)が増え(ふえ)ていますね。「中国人窃盗(せっとう)団(だん)」という言葉をよく耳にしたり、「外国人を見かけたら注意!」という警察(けいさつ)のはり紙もよく目にします。なんだか外国人みんながこわいように思えてきますね。
 たしかに外国人の犯罪(はんざい)は増え(ふえ)ています。けれども、外国人みんなが悪いことをするわけでもないし、日本人の犯罪(はんざい)の数に比べれ(くらべれ)ば特別に多いわけではありません。
 それになぜ外国人が犯罪(はんざい)をしてしまうのかを知ると、外国人に対する見方も変わりますね。

○分かったこととたとえ
 いろいろな国の人と分けへだてなく仲良くできれば高いお金を払っ(はらっ)て留学(りゅうがく)しなくても、インターナショナルな人間になれますね。何も知らなければ私(わたし)たちはまるで「井(い)の中の蛙」です。
  ( b )
〜たとえばこんな似(に)た話〜
 英語などの外国語を習っている人は分かると思いますが、音の表現(ひょうげん)が日本語と違い(ちがい)ますね。
 たとえば、犬の鳴き声は「ワンワン」が英語では「バウバウ」。
 音だけではありません。擬態語(ぎたいご)も違い(ちがい)ます。擬態語(ぎたいご)は様子を表す言葉ですから、見え方も違う(ちがう)ということですね。
 いろいろな言葉を調べてみるのもおもしろいですね。 ( b )