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級:★   山:nu   年:★   月:10   週:2  苗:nu
氏名:
題名:
本文:



題名:子どものころ、わたしは(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】子どものころ、わたしは「ノーの一語」という見出しの文を読んだことがある。それは、あるイギリス人の書いた本から訳し(やく )たものだということで、「ノー」ということばは、ときとしてたいへん言いにくいことばであるが、言いにくいからといって、言うべきときに、言わないでいると、相手に思いもよらない迷惑(めいわく)をかけることがある、というものであった。【2】これは、おそらく、人間という人間が、生きていくあいだにいくどとなくぶつかる問題であると思う。わたしもこの問題について考えてきたことを書いてみたい。
 ことばの生活には、ときどき、言いにくいことばがあらわれて、わたしたちのことばを、にごらせたり、くもらせたり、ゆがませたりする。
 【3】「忘れ(わす )ました。」もそのひとつである。このことばを言うとき、知らないあいだに、わたしたちの声は小さくなったり、不明確(ふめいかく)になったりしやすい。ことに、忘れ(わす )てはならないだいじな用事を忘れ(わす )たときなど、「忘れ(わす )ました。」は、いっそう言いにくいことばになって、なぜ忘れ(わす )たかという言いわけのほうが、それよりもさきに口をついて出てくる。【4】しかし、そういう言いわけは、じっさいには責任(せきにん)転嫁(てんか)にきこえるだけで、なんのききめもない。「忘れ(わす )ました。すみません。」という、責任(せきにん)感から出たことばだけが、相手の心をほぐす力がある。それを言ったあとで、忘れる(わす  )ようになった事情(じじょう)をのべれば、それは責任(せきにん)のがれではなく誠意(せいい)のこもったことばとして、相手の心に通じるものである。
 【5】一般(いっぱん)に、「ください。」とか「おねがいいたします。」とかいう依頼(いらい)のことばや、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびのことばも、言いにくいものである。【6】ことに、まだことばの生活にじゅうぶんなれていない少年や青年のころには言いにくい。そのために、つい、言うのをためらったり、ことばをあいまいにしたりして、卑屈(ひくつ)な態度(たいど)になりやすい。【7】あるいはまた、まともに「申しわけありません。」と言うかわりに、「おわびに来ました。」というような言い方になりやすい。それではおわびの真実はあらわれない。言いにくさを押しきっ(お   )て言う声やすがたこそ、おわびの真実があらわれて、相手の心を動かすのである。∵【8】そのようにだいじな、しかも、ことばとしてみればほんのかんたんなひとことが、どうしてそんなに言いにくいのであろうか。それは、こういうことばは、自分の失敗や、欠点や、無力さを、みずからみとめる自己(じこ)否定(ひてい)のことばだからである。
 【9】しかし、自分を否定(ひてい)するとは、自分の全体をだめだとしてしまうことではない。
 自分のここがまちがっていたとか、この点がたりなかったのだとか、自分からはっきりみとめてそれを否定(ひてい)することであり、そうすることで、わたしたちは明るくなり、つよくなる。【0】とはいっても、自分の全部を肯定(こうてい)して、自分だけは完全なもののように思っていたいのが人情(にんじょう)である。だから、だれでも、自分の欠点をみとめたり、みとめられたりすることは、本能(ほんのう)的にさけようとするのである。
 こういう類(たぐい)の言いにくいことばをほんとうに征服(せいふく)することができたとき、人間としての真実が開けてくる。また、人間としての真実があらわれるとき、言いにくいことばも征服(せいふく)される。そういう真実になってものを言うとき、そのことばはよく相手に通じるだけでなく、ことばのひびきもすがたもすっきりしてくるのである。

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ヌルデ の苗 小5年 10~12月
目標:表現をくふうし構成を意識して書く
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ○ 題名の工夫題名の工夫 <<構成>>「○○な○○」「○○の○○」のように工夫
構成 ◎ 中心を決めるいちばん 中心 一番 <<構成>>いちばん……なのは
構成 【】★ 要約/感想文要約 <<構成>>要約を200字ぐらいでまとめる
構成 ◎ 書き出しの工夫/作文書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
題材 ◎ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 【】★ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
題材 ○ その人らしい会話「 」 <<題材>>人柄や気持ちがあらわれている会話
主題 ○ たぶんたぶん 多分 <<主題>>ほかの人の気持ちを推測する
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
題材 【】★ 前の話聞いた話前 聞 調べ <<題材>>前の話、聞いた話、調べた話
表現 ○ いろいろな思ったいろいろな思った <<表現>>だろう。かもしれない。と言いたい。
表現 ◎ ダジャレ表現ダジャレ だじゃれ 駄洒落 <<表現>>思ったことなどの中にダジャレを使う
表現 ○ 現在形 ところどころに説明や描写を入れる
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
表現 【】★ ことわざの引用ことわざ 言葉 諺 <<表現>>主題につながることわざを引用する
主題 【】★ わかったこと分かった わかった <<主題>>理解したこと学んだこと発見したこと
構成 【】★ 書き出しの結び/作文書き出しの結び <<構成>>書き出しのキーワードを使って結ぶ
表現 ○ 絵をかく そのときのようすを絵でかく

字数 ★ 800字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ○ 短い会話少なく会話はその人らしさが出ているものを
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ★ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ★ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 一文百字以内一つの文が百字をこえないように


課題のヒント

 解説(かいせつ):友達に何かをたのまれてことわれなかったり、いやなことをイヤと言えなかったり、あやまりたいけどあやまれなかったりしたことってあるでしょう。「ごめんね」ということばは、なかなか言いにくいものです。5年生は、この文章を読んで「わかったこと」を書きましょう。「人間は……」「言葉というものは……」という大きい感想でわかったことを書いていくとなおいい感想になります。

 ことわざ:「知って行わざるは、知らざるに同じ」「人生意気に感ず」「実るほど頭(こうべ)をたれる稲穂(いなほ)かな」などが使えそうです。 ( n )
 第一段落(いちだんらく)は要約です。長文の中から大事なところを三つか四つ選び、自然につながるように文を組み立てて書いてください。
 
 第二段落(だんらく)は、似(に)た例です。 忘れ物(わすれもの)をしたり、失敗したとき、自分はどんな行動に出たのか、そのときの心の動きや体験を、思い出して書いてみましょう。

 第三段落(だんらく)も、また、似(に)た例です。いたずら心でお父さんの大切にしている桜(さくら)の木を切ってとがめられたとき、正直に「ぼくがやりました。」と謝罪(しゃざい)して、その勇気をほめられたという、アメリカ大統領(だいとうりょう)、ジョージワシントンの伝記の一節なども使えそうですね。
 
 第四段落(だんらく)は、「わかった」ということばを使って意見をしめくくりましょう。言いにくい言葉でも、勇気をだして、きっぱり口に出して自分の意志(いし)を相手に伝えること、自らの欠点や落ち度を自分からはっきり認める(みとめる)ことの大切さや、本能(ほんのう)的にそれを避けよ(さけよ)うとする心を否定(ひてい)することによって、わたしたちは明るくなり、強くもなれる……という意味合いでまとめてください。
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