未ログイン ログイン
作文検定送信フォーム
作文検定送信フォーム

題名と本文を書き、「点数を見る」のボタンを押してください。

級:★   山:yabi   年:★   月:09   週:1  苗:yabi
氏名:
題名:
本文:



題名:視覚系は(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】視覚系は、光を介し(かい )て物の形を認知する。形は触っ(さわ )てもわかるから、視覚だけが形の担い手ではない。さらに、聴覚(ちょうかく)も形の認識にまったく無関係とはいえない。コウモリは、自分の出す超(ちょう)音波を利用して餌(えさ)の虫を捕らえ(と  )、障害物を避ける(さ  )。【2】そのためには相手の位置や大きさ、広がりを「耳で見ている」はずである。
 ところで形はどこにあるのだろうか。形は物の方にある。すなわち形は物の属性だという。もちろんそうに違い(ちが )ない。「無いもの」は、どうやっても「見えない」。【3】見なくても、触っ(さわ )てみれば、あるていど形がわかる。それは、ものが本来、形を持つからである。
 もう一つの見方では、形は頭の中にある。目がなかったら、物は見えない。その目は脳に連絡(れんらく)している。【4】たしかに、触っ(さわ )てみれば物の形もあるていどわかるが、大きな物体を撫で(な )てもとても「一目」ではわからない。形を知るには、触覚(しょっかく)刺激(しげき)がいったん脳に入り、それを使って脳があらためて形を構成する。【5】目だって同じである。物が好んで形を作っているわけではない。われわれの頭が、形と称する(しょう  )ものを、相手に押し付け(お つ )ている。
 さて、この二つのどちらが正しいか。それは、考えてもムダらしい。【6】どちらが正しいかというのは、じつは質問が悪い。答えが出ないように、問題が立ててある。形については、右の二つの面、つまり自分と相手とをともに考慮(こうりょ)する必要があるから、話が面倒(めんどう)になるのである。
 【7】目はたいへん有効な感覚器だが、あまりに有効なので、有効でない点に、あんがい気づかないことがある。たとえば、物の大きさがわからない。
 そんなことはない。大きい小さいは見ればわかる。【8】そう言うかもしれないが、それは相対的な大小である。顕微鏡(けんびきょう)で見たものの大きさは、倍率を知らないかぎりわからない。見たこともないものが、宇宙空間にポッカリ浮い(う )ていたら、誰(だれ)でも寸法がわからない。【9】月と太陽が、同じような大きさだと昔の人は思っていたであろうが、実際の寸法はとんでもなく違う(ちが )。
 大きさを知るという、はなはだ単純なことができないので、人の世ではモノサシを売っているのである。【0】あんな簡単な器具はな∵い。それでも、たいへん便利なものである。なぜそれほど便利かといえば、視覚系だけにまかせておくと、大きさの絶対値がわからないからである。
 それを幾何(きか)学に持ち込む(も こ )と、比例あるいは相似になる。相似というのは、形は同じだが、絶対的な大きさはどうでもいい。それはまさしく、視覚系の性質である。幾何(きか)学のように形を扱う(あつか )数学が、視覚系の性質を持つというのは、たとえばこういうことである。
 では、なぜ形が同じなら、大きさはどうでもいいのか。それは目の構造を考えればわかる。目はカメラと同じようにできている。レンズを通った光は網膜(もうまく)に像を結ぶ。その後の大きさは、見ている物体の距離(きょり)が遠ければ小さくなり、近ければ大きくなる。生物は年中動きまわるから、そういうことは絶えず起こる。だからといって、それをいちいち「違う(ちが )もの」と考えては具合が悪い。
 ライオンがネズミの大きさに見えたところで、ライオンはライオンである。ネズミだと考えていれば、目の前に来たときに、はじめてライオンではないかと気づく。それではライオンに食われてしまう。だから、そういう生物はできたとしても、いまはいない。つまり、視覚系は、その中に絶対座標を持ち込む(も こ )ようには、進化してこなかった。あえてそれをすれば、ずいぶん正確な目ができたかもしれないが、いちいち座標を定めるために計算量が膨大(ぼうだい)になり、いきなり大きな脳を作らなければならなかったかもしれない。
 逆に、われわれが「比例」とか「相似」を考えることができるのは、本来、視覚系にそういう性質が存在するからであろう。目の網膜(もうまく)は、発生的、構造的には、じつは脳の延長であり、相似とは、脳の一部がやっていることを、脳のどこかの部分がよく知っている、ということかもしれないのである。

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ビワ の苗 中2年 7~9月
目標:二つの異なる意見を比較して考える書き方を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ◎ 構成図構成図 <<構成>>構成図をかく
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
題材 ○ 状況説明 身近な実例による説明
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の意見一意見 考え 確かに <<構成>>確かにAという意見もある
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の意見二意見 考え しかし <<構成>>しかしBという意見もある
題材 ◎ 昔話の実例・長文実例昔話 童話 長文 <<題材>>昔話や童話の実例・長文集の実例
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 ○ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
主題 【】★ 総合化の主題総合化 <<主題>>大事なことはAかBかではなくCである
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
構成 ○ 具体的説明の結び例えば 具体的 <<構成>>主題を具体的に再説明して結ぶ

字数 ★ 800字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 数年前に、私はラジオ番組でこの質問に答えるように依頼(いらい)されました。すなわち「あなたがかつて学んだ最も重要な教えは何ですか。」
 それは簡単でした。つまり、私がかつて学んだ最も大きなものは私たちが思うことの重要性です。あなたがどう考えるか私に伝えてください。そうすれば、私は、あなたがどういう人かわかるでしょう。私たちの考えは私たちのあり方を作ります。どうして私たちは他の何物になり得ましょうか? 
 私は、あなたと私が学習しなければならない最も偉大(いだい)な教訓(実際、私たちが学習しなければならない、ほとんど唯一(ゆいいつ)の教訓)は、正しい思考を選ぶことであると確信しています。もし私たちが正しい思考をすることができれば、私たちは、私たちのすべての悩み(なやみ)を解決する高速道路の上にいることになるでしょう。最も偉大(いだい)な思想家の一人である、マルクス・アウレリウスは、そのことについて8つの単語(あなたの人生を決定することのできる8つの単語)で述べました。「私たちの 人生 とは 私たちが 人生 について 考える ことです。」(笑)
 そのとおり、私たちは、幸福な考えを抱け(だけ)ば、幸福になるでしょう。私たちは、悲しい考えを抱け(だけ)ば、悲しくなるでしょう。私たちは、正しい考えを抱け(だけ)ば、間違え(まちがえ)ないでしょう。私たちは、不健康な考えを抱け(だけ)ば、病気になるでしょう。
 私は、年をとるにつれて、思考の力がどれくらい大きいかよくわかります。教えることに費やした35年の結果として、私は、人々が考えを変えることによって、心配、恐れ(おそれ)および様々な種類の病気を追い払う(おいはらう)ことができ、彼ら(かれら)の人生を変えることができることを知っています。
 例えば、思考の力を示した信じられない変化のうちの一つは私の学生の一人の身にふりかかりました。彼(かれ)は重い病気でした。この学生は、私に話してくれました。「私はすべてのことを悩ん(なやん)でいました。私は、背が低すぎたので悩ん(なやん)でいました。髪の毛(かみのけ)が薄く(うすく)なっていると思って悩ん(なやん)でいました。結婚(けっこん)したいと思っていた女の子を失ってしまうのではないかと思って悩ん(なやん)でいました。いい人生を送れないと思って悩ん(なやん)でいました。私はもはや働くことができませんでした。私は仕事をやめました。その精神的圧力は非常に強くなったので、何かが起こらなければならなくなりました。そして、その何かが起こったのです。」
 「病気は非常に悪かったので、私は自分の家族にさえ話しかけることができませんでした。私は、自分の考えをコントロールできませんでした。私は空虚(くうきょ)さに満ちていました。毎日は悲嘆(ひたん)の日々でした。私は川に飛び込み(とびこみ)、全てを終わりにしたいと思いました。」
 「しかし、私は、フロリダへ旅行をすることを決めました。私は、空気が変わることが私を助けてくれることを望みました。私が列車に乗った時、私の父親は私に手紙を渡し(わたし)、私がフロリダに到着(とうちゃく)するまで、それを開かないように言いました。私は夏にフロリダに着きました。ホテルを取ることができなかったので、ガレージの使っていない部屋を借りました。私は、仕事を得ようとしましたが得られませんでした。私は、海の近くで時間を過ごしました。私は家にいるときよりもフロリダにいる方がもっと不幸でした。それで、私は、父からの手紙を開けました。彼(かれ)の短い手紙は次のように書いてありました。『息子よ、おまえは、家から1500マイルのところにいる。そして、おまえは、何の変化も感じていないのではないかな? 私はそうだとわかっていたよ。なぜなら、おまえは、おまえを不幸にするものを引きずっているからだ。それはおまえ自身だ。おまえの身体にも心にも何も悪いところはない。重要なのは、おまえが今までに遭遇(そうぐう)してきた事柄(ことがら)ではなく、その事柄(ことがら)をどう考えるかということだ。「人は、心の中で考えるような人になる。」息子よ、そのことがわかったら、家に帰って来なさい。そうすれば元気になるだろう。』」
 「父の手紙は私を怒ら(おこら)せました。私は教えではなく、何か優しい言葉を求めていたのです。私は非常に怒っ(おこっ)たので、その時、その場で、家に帰るまいと思いました。その夜、マイアミのわき道の一つを下っていた時、私は礼拝が行われている教会に来ました。私は、行く場所がなかったので、中に入り、聖書の句の説教を聞きました。すなわち「自分の心を支配できる者は一都市を手中に治める者よりも強い」。私は神の家の中に座り、父の手紙にあったのと同じ考えを聞きました。そして、その後、私の心配はすべて私から去っていきました。私は、私の人生で初めて明白に考えることができました。私は独り言を言いました、「私はなんてばかだったのだろう!」まさしく、私は全ての世界とそこにいる全ての人を変えたいと欲しました。変える必要のある唯一(ゆいいつ)のものは、私の心であるカメラのレンズの向きだったのです。」 ( n )
 視覚系は絶対座標を持たない、という話です。ものの大きさは、その絶対的な大きさではなく、相対的な大きさで認識されます。人間の脳がたとえば太陽の大きさを絶対的なものとして見ることができるとしたら、夕焼けを見るたびに、「ああ、今日も1億4900万キロメートル向こうの西の空に、直径140万キロメートルの太陽が沈ん(しずん)でいくなあ」と思わなければなりません。広い宇宙には、こういう認識の仕方をする生物がいるかもしれませんが、地球上ではたぶんいないでしょう。
 人間の認識が相対的なのは、その方が処理する情報量が格段に少なくて済むからです。
 みなさんが例えば好きな服を選ぶ場合も、Aの服の好みは65%で、Bの服の好みは78%だからBの服にしよう、などとは考えません。AとBを比べてみて、「あ、Bのほうがいいや」という選び方をするはずです。
 おはしで何かをつまむ場合も、右斜め(ななめ)前方80センチメートルのところに直径1センチの煮豆(にまめ)が一つあるから箸(はし)を左30度に直進させて、というロボットのような認識の仕方はしません。実際に箸(はし)を伸ばし(のばし)てみてずれたら調整して目的のものをつまむという行動の仕方をします。
 こう考えると、正しい意見などというものも、自分ひとりで考えて絶対的な基準を見つけようとするよりも、ほかの人との話し合いの中で必要な修正を加えながら考えていったほうがいいと言えそうです。旧ソ連の計画経済が破綻(はたん)したのは、消費生活のように個人の好みが複雑に絡ん(からん)でいるものに対して市場の自由な調整を生かさなかったからだったと言われています。
 「視覚系は相対的だ」という話から進めて、人間の認識や行動における相対性の重要さということで考えていくと意見化しやすいでしょう。
 長文実例は、8.2週の「子供のころに道に」の地図の話などが使えそうです。 ( n )
 第一段落は、長文の要約を書きます。150文字程度で考えましょう。
形は物の方にあり、形は物の属性だという。もう一つの見方では、形は頭の中にある。目がなかったら、物は見えない。この二つのどちらが正しいかは、考えてもムダらしい。形については、右の二つの面、つまり自分と相手とをともに考慮(こうりょ)する必要がある。目はたいへん有効な感覚器だが物の大きさがわからない。大きさを知るという単純なことができないので、人の世ではモノサシを売っているのである。視覚系は、その中に絶対座標を持ち込む(もちこむ)ようには、進化してこなかった。逆に、われわれが「比例」とか「相似」を考えることができるのは、本来、視覚系にそういう性質が存在するからであろう。
 第二段落では、意見の第一として意見Aを書きます。「確かに相対的ということは、私たちにとって便利だ。」という意見を出しましょう。実例となる自分の体験をあげます。たとえば、勉強をするとき、テストの順位などで自分の位置をはかります。そのとき、○○君よりよかったから、といって安心したりします。また奮起したり。何かを買うときも、あそこの店の値段より安いから、といって買うチャンスを決めますね。そしてそれは、流動的なものです。
 第三段落では、意見の第二として、反対の立場の意見Bを書きます。「しかし、人生には絶対的なものが必要なときもある。」たとえば、生き方を考えるとき、その目標となるものが時と場合によって変わったのでは決意できませんね。価値の変わらない目標がいるのです。
 第四段落では、いままでにあげた二つの意見それぞれに理解を示しながら、さらに上の発想Cをしてまとめていきます。「大事なことはAかBかではなくCである。」としていくのです。これを「総合化の主題」といいます。
 確かに、相対的なものも、絶対的なものも、どちらも大切だ。しかしもっと大切なことは「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という言葉があるように、絶対的なものをひとりで決めていくよりも、生きていく中で他人と協調しつつ判断していくことである。 ( k )
相対的、絶対的な考え方のわかりやすい例です。
・相対的1:選択(せんたく)式のテスト問題がわからないとき。こっちよりはこっちの方がいいみたいだ、という消去法で答えを選ぶことができます。
・絶対的1:選択(せんたく)式であってもいきなり正解がわかったり、記述式で答えなければならない時。直接、答えそのものを導き出します。

・相対的2:入試で、上位100人を合格させる、というような決め方。たいていの入試はこのやり方ですね。「今年の新入生はレベルが高いなあ(または低いなあ)」と言われたりします。
・絶対的2:入試で、○点以上は合格、それ以下は不合格とするというもの。現実にはあまりありません。あるレベル以上の生徒は必ず確保できますが、何人来るか、予測できないからです。

・相対的3:選挙で、「いい人がいないけど、この中でなら○○さんかなあ」と投票する時。
・絶対的3:選挙で、「いい人がいないから、今回は白紙で投票しよう」と決める時。

・相対的4:(社会実例)事故を起こしたシンドラーエレベータの社長が、「閉じ込め(とじこめ)はエレベータではよくあること」などと発言したことがありました。これは、間違っ(まちがっ)た「相対的」な考え方です。
・絶対的4:たとえ他社でもよく起こっていても、閉じ込め(とじこめ)などが起こらないよう、最大限の努力をする。それが特に製品の品質管理には求められるものです。品質管理においては、常に「絶対的」な考え方をしなければなりません。「以前よりよくなっているからいいや」ではすまされないのです。 ( h )
相対的ということの例としては、言葉の森ホームページから「数字の草」のデータを見て、たとえば、「世界の二酸化炭素排出(はいしゅつ)量の割合」で日本は世界の中でどのくらいの位置にいるか、また「一か月の小遣い(こづかい)平均」で、自分のもらっているおこづかいは、平均と比べて多いのか少ないのか、ということがわかり、比べることによって、自分や、自分の国のことがわかる、ということがあります。「数字の草」には実例として使えるものがたくさんあるので、利用して書くといいでしょう。ほかにももちろん、国民総生産で、世界の中で日本は何番目にお金があるか、とか、世界の幸福度調査で、日本人は世界の人とくらべて、自分たちのことをどう判断しているか、ということも比較(ひかく)により考えることができますね。 ( t )