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 読解マラソン集(ルビつき)小1春
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 星座の歴史 読解マラソン集 小1 春 1番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 【1】昔(むかし)の人々(ひとびと)は、明るい(あか  )星(ほし)を結ん(むす )で星座(せいざ)を思い描き(おも えが )ました。星座(せいざ)を作っ(つく )たのは、シュメール人(じん)という説(せつ)もありますが、一般(いっぱん)的(てき)には、約(やく)五千(せん)年(ねん)前(まえ)、バビロニアの羊(ひつじ)飼い(か )たちによって、作ら(つく )れたのが最初(さいしょ)と言わ(い )れています。【2】初め(はじ )のころは、十二星座(せいざ)でしたが、その後(  ご)、四十八星座(せいざ)に増え(ふ )ました。
 十七世紀(せいき)に、オランダで望遠鏡(ぼうえんきょう)が発明(はつめい)され、暗い(くら )星(ほし)も観測(かんそく)できるようになると、四十八星座(せいざ)のすきまにも新しい(あたら  )星座(せいざ)が作ら(つく )れるようになりました。【3】そのころ、星(ほし)を見つける(み   )たびに、こんな会話(かいわ)が交わさ(か  )れたかもしれません。「新しい(あたら  )星(ほし)を見つけ(み  )たぞ。」「だめ。それは、おらンダ。」
 それまでは、星座(せいざ)というと、北半球(きたはんきゅう)のものに限ら(かぎ )れていました。【4】しかし、今(いま)まで知ら(し )れていなかった南半球(みなみはんきゅう)の星座(せいざ)が紹介(しょうかい)されるようになると、新(しん)星座(せいざ)作り(づく )のブームが起こり(お  )ました。なぜ星座(せいざ)がたくさん作ら(つく )れたのかというと、二十世紀(せいき)の初め(はじ )までは、星座(せいざ)を作る(つく )ことに決まり(き  )がなく、誰(だれ)でも簡単(かんたん)に作る(つく )ことができたからです。【5】一時(いちじ)は百(ひゃく)二十もの星座(せいざ)が作ら(つく )れたことがあり、あまりの多(おお)さに混乱(こんらん)が起きる(お  )ようになってしまいました。そこで、二十世紀(せいき)になってから、国際(こくさい)天文学(てんもんがく)連合(れんごう)によって、八十八の星座(せいざ)に統一(とういつ)され、星座(せいざ)の境界(きょうかい)も定め(さだ )られることになりました。【6】現在(げんざい)、私(わたし)たちが親しん(した  )でいる星座(せいざ)は、このときに定め(さだ )られたものです。
 星座(せいざ)は、神話(しんわ)とともに紹介(しょうかい)されることが多い(おお )ため、西洋(せいよう)のものと思わ(おも )れがちですが、古代(こだい)のインドや中国(ちゅうごく)にも独自(どくじ)のものがあります。【7】中国(ちゅうごく)の星座(せいざ)は、七、八世紀(せいき)ごろ、日本(にほん)にも伝え(つた )られたようで、日本(にほん)では、明治(めいじ)時代(じだい)に西洋(せいよう)の天文学(てんもんがく)が導入(どうにゅう)されるまで、ずっと中国(ちゅうごく)の星座(せいざ)が使わ(つか )れてきました。∵
 【8】また、昔(むかし)から星座(せいざ)は、時刻(じこく)をはかり、季節(きせつ)の移り変わり(うつ か  )を知り(し )、農耕(のうこう)の時期(じき)を伝える(つた  )役割(やくわり)を果たし(は  )てきました。海(うみ)に囲ま(かこ )れた土地(とち)に住む(す )人々(ひとびと)は、広い(ひろ )海(うみ)を航海(こうかい)するときに、星(ほし)を観測(かんそく)して位置(いち)や方角(ほうがく)を確かめる(たし   )のにも使っ(つか )ていました。【9】ですから、星座(せいざ)の名前(なまえ)も、その土地(とち)独自(どくじ)の呼び名(よ な)が数多く(かずおお )ありました。
 四季(しき)を通じて( つう  )明るく(あか  )見える(み  )オリオン座(ざ)は、世界(せかい)各地(かくち)でさまざまな名前(なまえ)がつけられています。日本(にほん)では、その形(かたち)から鼓星(つづみぼし)と呼ば(よ )れていました。【0】また、オリオン座(ざ)の左上(ひだりうえ)にある赤い(あか )星(ほし)は平家星(へいけぼし)、右下(みぎした)にある白い(しろ )星(ほし)は源氏星(げんじぼし)とも呼ば(よ )れていました。これは平家(へいけ)の旗(はた)の色(いろ)が赤(あか)、源氏(げんじ)の旗(はた)の色(いろ)が白(しろ)だったからです。
 さまざまな想像(そうぞう)をふくらませてくれる星座(せいざ)を、たまには正座(せいざ)してしみじみ眺め(なが )てみるのもいいかもしれません。
 あれは大きい(おお  )からお父さん( とう  )星(ぼし)。あっちはきれいだからお母さん( かあ  )星(ぼし)。これはしょっぱいから梅干し(うめぼ )。ここにある長い(なが )のは物干し(ものほ )。頭(あたま)にかぶっているのはただの帽子(ぼうし)。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(π)
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 フクロウの苦労 読解マラソン集 小1 春 2番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 【1】フクロウは夜行(やこう)性(せい)の鳥(とり)で、暗い(くら )ところで活動(かつどう)するため、体(からだ)にさまざまな工夫(くふう)をしています。フクロウのなかまは、顔(かお)が平たく(ひら  )頭(あたま)が大きい(おお  )という特徴(とくちょう)があり、人間(にんげん)と同じ(おな )ように、両目(りょうめ)が顔(かお)の前(まえ)の方(ほう)についていて、両目(りょうめ)で見える(み  )範囲(はんい)が広く(ひろ )なっています。【2】このおかげで、暗やみ(くら  )の中(なか)でも獲物(えもの)をよく見る(み )ことができます。また、首(くび)がよく動く(うご )ようになっているので、四方八方(しほうはっぽう)を見(み)わたせます。体(からだ)はそのままで、首(くび)をぐるりと回し(まわ )、真後ろ(まうし )に顔(かお)を持っ(も )てくることができるほどです。
 【3】フクロウの能力(のうりょく)のすばらしさは、目(め)だけではありません。暗やみ(くら  )で狩り(か )をするときは、音(おと)で獲物(えもの)の場所(ばしょ)を判断(はんだん)することの方(ほう)が多い(おお )ので、耳(みみ)もすぐれています。【4】人間(にんげん)も、左右(さゆう)の耳(みみ)に聞こえる(き   )わずかな違い(ちが )から、音(おと)の出(で)ている場所(ばしょ)をある程度(  ていど)知る(し )ことができますが、上下(じょうげ)の位置(いち)のちがいを知る(し )のは、たいへん難しい(むずか  )ことです。【5】ふだん木(き)の枝(えだ)にとまっているフクロウは、地面(じめん)を歩い(ある )ているネズミのような獲物(えもの)をつかまえるために、上下(じょうげ)の方向(ほうこう)まで判断(はんだん)しなくてはなりません。【6】フクロウの右(みぎ)耳(みみ)は、左(ひだり)耳(みみ)よりも高い(たか )ところについており、二つの耳(みみ)の位置(いち)が上下(じょうげ)にずれているので、獲物(えもの)がどのくらい下(した)を歩い(ある )ているのかがわかるのです。
 【7】せっかく獲物(えもの)の場所(ばしょ)がわかっても、近づく(ちか  )ときにバサバサッと羽ばたき(は   )の音(おと)がすると、獲物(えもの)に逃げ(に )られてしまいます。けれども、フクロウは、そんなヘマはしません。【8】羽(はね)の先端(せんたん)は、細かく(こま  )櫛(くし)のようにわかれていて、羽ばたき(は   )の音(おと)がしないようになっています。さらに、羽(はね)の表面(ひょうめん)には、たいへん細かい(こま  )毛(け)が生え(は )ていて、ビロードのようになめらかです。そのおかげで、こっそりと獲物(えもの)にさとられずに近づく(ちか  )ことができます。∵
 【9】新幹線(しんかんせん)の新しい(あたら  )車体(しゃたい)には、騒音(そうおん)をおさえる工夫(くふう)がされています。パンタグラフに小さな(ちい  )ギザギザのものがついているのですが、これは、音(おと)を立て(た )ないで羽ばたく(は   )ことのできるフクロウの翼(つばさ)をまねて作っ(つく )たものです。【0】フクロウはこれを見(み)て、「ふう、クロウして考え(かんが )たのに……。」と言っ(い )ているかもしれません。
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
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 世界の移動図書館 読解マラソン集 小1 春 3番
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 【1】たくさんの本(ほん)を置い(お )てある図書館(としょかん)。好き(す )な本(ほん)をさがしたり、何(なに)かを調べ(しら )たりすることができて、本当に(ほんとう )便利(べんり)です。【2】図書館(としょかん)のある場所(ばしょ)から遠く(とお )に住ん(す )でいる人(ひと)のためには、図書館(としょかん)の本(ほん)を積ん(つ )だバスが、決まっ(き  )た日(ひ)に来(き)てくれるところもあります。これを移動(いどう)図書館(としょかん)といいます。
 【3】移動(いどう)図書館(としょかん)は、世界中(せかいじゅう)にあります。たいていは、バスに本(ほん)をつんだ「図書館(としょかん)バス」ですが、なかには、かわった移動(いどう)図書館(としょかん)もあります。【4】たとえば、モンゴルという国(くに)では、ラクダが本(ほん)を積ん(つ )でさばくの道(みち)を行く(い )、「図書館(としょかん)ラクダ」がいるそうです。ヨーロッパの北(きた)では、トナカイのそりに本(ほん)をのせていく「図書館(としょかん)トナカイそり」があって、雪(ゆき)や氷(こおり)の上(うえ)をすいすいと本(ほん)を運ん(はこ )でくれるそうです。【5】タイという国(くに)では、ゾウの背(せ)に本(ほん)をつんだ「図書館(としょかん)ゾウ」がいるそうです。ゾウは、どんなに木(き)がおいしげったジャングルの道(みち)も平気(へいき)で進ん(すす )でいき、山奥(やまおく)の村(むら)の学校(がっこう)に本(ほん)を届け(とど )てくれるそうです。
 【6】国(くに)が広い(ひろ )ところでは、ヘリコプター図書館(としょかん)もあるそうです。しかし、もちろんヘリコプターの上(うえ)から本(ほん)をばらまくわけではありません。
 【7】また、インドネシアでは、日本(にほん)の人(ひと)たちの寄付(きふ)も使っ(つか )て、オートバイで本(ほん)を運ぶ(はこ )、「バイク図書館(としょかん)」もできました。どうしてかというと、インドネシアでは、大きい(おお  )津波(つなみ)があって、村(むら)も道(みち)もめちゃめちゃにされてしまったからです。【8】しかし、バイクなら、じゃまなものがふさいでいる道(みち)も通り(とお )ぬけていくことができるのです。
 世界(せかい)には、貧困(ひんこん)や戦争(せんそう)のために、生きる(い  )だけで精一杯(せいいっぱい)という暮らし(く  )を送っ(おく )ている人(ひと)たちがいます。【9】しかし、そういうところにこそ、図書館(としょかん)を作ろ(つく )うという人(ひと)がいるのです。図書館(としょかん)ができると、人々(ひとびと)は、食べ物(た もの)にもこまっていても、いえ、生きる(い  )のにぎりぎりの厳しい(きび  )生活(せいかつ)だからこそ、喜ん(よろこ )で本(ほん)を借り(か )に来る(く )というのです。∵【0】そして、それらの人々(ひとびと)は、こう言い(い )ます。
 「図書館(としょかん)は、人間らしく(にんげん   )生きる(い  )ための、命(いのち)の灯台(とうだい)だ」と。
 この話(はなし)、「本(ほん)、灯台(とうだい)(ほんとうだい)」!

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(λ)
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 ゴキブリの世界 読解マラソン集 小1 春 4番
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 苦手(にがて)な虫(むし)の名前(なまえ)は何かと(なに  )質問(しつもん)したら、多く(おお )の人(ひと)はゴキブリと答える(こた  )ことでしょう。台所(だいどころ)に潜(ひそ)んでは、夜中(よなか)に這い出し(は だ )てきて住人(じゅうにん)を驚かす(おどろ  )、というよくないイメージを持た(も )れているゴキブリです。しかし、ほとんどのゴキブリは人間(にんげん)と直接(ちょくせつ)関わり(かか  )あうことなく、朽木(くちき)や動物(どうぶつ)の死骸(しがい)など、腐っ(くさ )たものを食べ(た )てほそぼそと暮らし(く  )ている野(の)の虫(むし)なのです。
 ゴキブリは生き(い )ている化石(かせき)と言わ(い )れており、現在(げんざい)と姿(すがた)があまり変わら(か  )ない化石(かせき)が、太古(たいこ)の地層(ちそう)から発見(はっけん)されています。ゴキブリは、人家(じんか)を始め(はじ )熱帯(ねったい)雨林(うりん)や砂漠(さばく)など、寒冷(かんれい)地(ち)以外(いがい)の様々(さまざま)な場所(ばしょ)に生息(せいそく)してきました。
 人間(にんげん)の住環境(じゅうかんきょう)に出没(しゅつぼつ)するようになったゴキブリは、同じ(おな )ゴキブリの中(なか)でも特に(とく )雑食(ざっしょく)性(せい)の強い(つよ )種(しゅ)です。ゴキブリにとって人家(じんか)は、豊富(ほうふ)な食料(しょくりょう)がほぼ確実(かくじつ)に手(て)に入れ(い )られる環境(かんきょう)なのです。彼ら(かれ )は残飯(ざんぱん)だけでなく、人間(にんげん)の垢(あか)や髪の毛(かみ け)といったものまで食べ(た )てしまいます。このたくましさなくしては、約(やく)三億(おく)年(ねん)近く(ちか )も絶滅(ぜつめつ)することなく現在(げんざい)まで生き延びる(い の  )ことはできなかったでしょう。
 生物(せいぶつ)には天敵(てんてき)がつきものなので、もちろんゴキブリにも天敵(てんてき)は存在(そんざい)します。カエルやクモなどはその代表(だいひょう)ですが、人家(じんか)に棲む(す )ゴキブリにとっては殺虫(さっちゅう)剤(ざい)やスリッパの方(ほう)が恐ろしい(おそ   )かもしれません。
 ゴキブリは古来(こらい)から生き延び(い の )てきたことから、「人類(じんるい)滅亡(めつぼう)後(ご)はゴキブリが地球(ちきゅう)を支配(しはい)する」と考える(かんが  )人(ひと)もいます。しかし、多く(おお )のゴキブリは森(もり)や林(はやし)の自然(しぜん)の中(なか)に生息(せいそく)しているのですから、地球(ちきゅう)の環境(かんきょう)が破壊(はかい)されればゴキブリもまた影響(えいきょう)を免れる(まぬがれる)ことができません。ゴキブリだけがいいゴキブンで生き延びる(い の  )ことはできないのです。∵
 人間(にんげん)もゴキブリも、同じ(おな )地球(ちきゅう)の仲間(なかま)です。今度(こんど)ゴキブリを見つけ(み  )たら、そっと手(て)に乗せ(の )て優しく(やさ  )なでてあげましょう。きっとゴキブリは喜ん(よろこ )で、もっとたくさんの仲間(なかま)を連れ(つ )てくるはずです。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(χ)
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 種のない果物 読解マラソン集 小1 春 5番
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 野生(やせい)のバナナには、種(たね)のできるものがありますが、私(わたし)たちがふだん食べ(た )ているバナナに種(たね)はありません。皮(かわ)をむけば丸ごと(まる  )食べ(た )られます。しかし、バナナを輪切り(わぎ )にしてよく見(み)てみると、中心(ちゅうしん)近く(ちか )に黒い(くろ )つぶがあることがわかります。この黒い(くろ )つぶは、種(たね)になるはずの部分(ぶぶん)ですが、大きく(おお  )はなりません。また、ブドウにも種(たね)のないものがあり、種(たね)のあるものよりも、ずっと食べ(た )やすくなっています。
 種(たね)のない果物(くだもの)を作る(つく )方法(ほうほう)は二つあります。一つは、花粉(かふん)のかわりに薬(くすり)を使う(つか )という方法(ほうほう)です。花粉(かふん)は本来(ほんらい)、果実(かじつ)を作る(つく )ために必要(ひつよう)なものです。花粉(かふん)がめしべの先(さき)につくと、そこから花粉(かふん)管(かん)が伸び(の )ていき、のびた管(くだ)がめしべの根元(ねもと)にある子房(しぼう)の中(なか)に入り(はい )、種(たね)ができはじめます。すると、その刺激(しげき)で子房(しぼう)のかべなどがふくらみはじめ、果実(かじつ)ができます。そこで、花粉(かふん)を使わ(つか )ずにうまく子房(しぼう)のかべを刺激(しげき)できれば、種(たね)ができずに食べ(た )られる果実(かじつ)の部分(ぶぶん)だけができるというわけです。デラウェアというぶどうは、花粉(かふん)のかわりに薬(くすり)を使っ(つか )て、種(たね)のないものを作り(つく )ます。
 種(たね)のない果物(くだもの)を作る(つく )二つ目(め)の方法(ほうほう)は、染色(せんしょく)体(たい)の数(かず)を変える(か  )というものです。染色(せんしょく)体(たい)とは、細胞(さいぼう)の中(なか)にあるひものようなもので、植物(しょくぶつ)によってそれぞれ数(かず)が決まっ(き  )ています。この数(かず)を変える(か  )と、植物(しょくぶつ)は種(たね)を作ら(つく )なくなることがあります。種(たね)なしスイカは、この性質(せいしつ)を利用(りよう)して作ら(つく )れています。
 「おいしい果物(くだもの)を食べ(た )たいけれど、種(たね)を取る(と )のがめんどうだ」という人間(にんげん)の思い(おも )が、さまざまな種(たね)のない果物(くだもの)を作り出し(つく だ )てきました。種(たね)を取る(と )のはめんどうでも、種(たね)なしの果物(くだもの)を作る(つく )ための研究(けんきゅう)は、少し(すこ )もめんどうではないのが、人間(にんげん)のおもしろいところかもしれません。∵
 みなさんも、いつか研究(けんきゅう)者(しゃ)になって種(たね)なしの果物(くだもの)を作る(つく )日(ひ)が来る(く )かもしれません。
「やった! ついに、種(たね)なしのクリができた。」
「わあ。おめでとう。」
「でも、イガだけになっちゃった。」
「あ、そう。」
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
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 レコードの仕組み 読解マラソン集 小1 春 6番
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 世界(せかい)で初めて(はじ  )音(おと)を記録(きろく)する機械(きかい)を発明(はつめい)したのはエジソンです。彼(かれ)は、薄い(うす )金属(きんぞく)の錫(すず)を筒(つつ)のようにしたものに、音(おと)の強(つよ)さによって深(ふか)さのちがう溝(みぞ)を刻み(きざ )ました。音(おと)は、空気(くうき)がふるえて聞こえる(き   )ものなので、大きな(おお  )音(おと)は深い(ふか )溝(みぞ)、小さな(ちい  )音(おと)は浅い(あさ )溝(みぞ)として記録(きろく)することができます。このエジソンの発明(はつめい)にさらに工夫(くふう)が重ね(かさ )られ、音(おと)は自由(じゆう)に記録(きろく)や再生(さいせい)をすることができるようになりました。
 最初(さいしょ)、筒(つつ)状(じょう)だった記録(きろく)器(き)は、やがて薄い(うす )円盤(えんばん)状(じょう)のものになりました。これはレコードと呼ば(よ )れ、昭和(しょうわ)の時代(じだい)には、音楽(おんがく)はレコードで聴く(き )ものでした。ちなみに、「レコード」というのは、英語(えいご)で「記録(きろく)」という意味(いみ)です。
 レコードは塩化(えんか)ビニルというプラスチックでできていて、音(おと)は表(おもて)と裏(うら)の両面(りょうめん)に細かい(こま  )溝(みぞ)として刻ま(きざ )れていました。ダイヤモンドの針(はり)がその溝(みぞ)に沿っ(そ )て動く(うご )ときに、その針(はり)の震え(ふる )が音(おと)になって聞こえる(き   )という仕組み(しく )でした。溝(みぞ)はレコードの両面(りょうめん)に刻ま(きざ )れているので、全部(ぜんぶ)を聴く(き )ためには、途中(とちゅう)で表(おもて)と裏(うら)をひっくり返さ(    かえ )なければなりませんでした。
 レコードはプラスチックでできているので、何(なん)度(ど)も繰り返し(く かえ )聴い(き )ていると、溝(みぞ)のでこぼこがすり減っ(  へ )て、音(おと)が悪く(わる )なります。また、雑音(ざつおん)も入り(はい )やすくなりました。
 レコードは、今(いま)ではすっかりCDなどに取っ(と )て代わら(か  )れてしまいましたが、雑音(ざつおん)を含め(ふく )たレコードの音(おと)に温かみ(あたた  )があっていいという昔ながら(むかし   )のファンも根強く(ねづよ )いるようです。そういうファンの人(ひと)たちに言わ(い )せると、オーケストラの演奏(えんそう)などのレコードでは、楽器(がっき)の当たる(あ  )かすかな音(おと)、演奏(えんそう)者(しゃ)の息づかい(いき   )なども聴こえ(き  )てくるそうです。∵
 今(いま)はもう過去(かこ)のものになったレコード時代(じだい)には、こんな会話(かいわ)もあったでしょう。
「ドーコレ、いいレコード。」
ひっくりかえしても、
「ドーコレ、いいレコード。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(τ)
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 大時計の針 読解マラソン集 小1 春 7番
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 腕時計(うでどけい)には秒針(びょうしん)がついているのに、駅(えき)にあるような大きな(おお  )時計(とけい)に秒針(びょうしん)がないのはなぜでしょうか。
 腕時計(うでどけい)の秒針(びょうしん)は、たいへん細く(ほそ )て軽く(かる )できています。針(はり)を動かす(うご  )ときに、重(おも)さの影響(えいきょう)を受ける(う  )のを少なく(すく  )しているのです。サイズが小さく(ちい  )軽い(かる )と、小さな(ちい  )力(ちから)で動かす(うご  )ことができます。ところが、駅(えき)などに取り付け(と つ )られる時計(とけい)は、遠く(とお )からでも見やすい(み   )ように大きく(おお  )作ら(つく )れています。大きく(おお  )なれば針(はり)も丈夫(じょうぶ)に作ら(つく )なければならず、どうしても重く(おも )なってしまうため、簡単(かんたん)には動かす(うご  )ことができなくなります。
 さらに、同じ(おな )ひとつの時計(とけい)の中(なか)でも、針(はり)を動かす(うご  )力(ちから)に違い(ちが )が出(で)てきます。時計(とけい)の文字(もじ)盤(ばん)の12から6までの位置(いち)では、針(はり)は上(うえ)から下(した)へ動く(うご )ため、針(はり)の重(おも)さで速く(はや )動こ(うご )うとします。ところが、6から12までの位置(いち)では、重力(じゅうりょく)に逆らっ(さか  )て針(はり)を持ち上げ(も あ )なくてはならないため、動き(うご )が遅く(おそ )なってしまいます。しかも、針(はり)の傾く(かたむ )角度(かくど)によって、針(はり)にかかる重力(じゅうりょく)が違う(ちが )ので、いつも同じ(おな )力(ちから)で同じ(おな )速度(そくど)を保つ(たも )ということにはなりません。
 したがって、大きく(おお  )重い(おも )秒針(びょうしん)を正確(せいかく)に動かす(うご  )ためには、秒針(びょうしん)の速度(そくど)を調節(ちょうせつ)するための複雑(ふくざつ)な機械(きかい)を付け(つ )ておかなくてはなりません。大きな(おお  )時計(とけい)では、針(はり)や時計(とけい)本体(ほんたい)の重(おも)さに加え(くわ )てさらに装置(そうち)の重(おも)さが増える(ふ  )ことになります。こういった理由(りゆう)で、大きな(おお  )時計(とけい)には秒針(びょうしん)が取り付け(と つ )られなくなったのです。
 このことは秒針(びょうしん)だけではなく、時針(じしん)や分針(ふんしん)にも言え(い )ます。だから機械(きかい)に負担(ふたん)をかけずに正確(せいかく)に動かす(うご  )ために、大きな(おお  )時計(とけい)の分針(ふんしん)は、三十秒(びょう)に一回(かい)動く(うご )ような仕組み(しく )になっています。∵
 伊豆(いず)の土肥(とい)海岸(かいがん)には、世界(せかい)最大(さいだい)の針(はり)を持つ(も )時計(とけい)があります。ここでは、時計(とけい)を地面(じめん)に水平(すいへい)に設置(せっち)することで、針(はり)にかかる重力(じゅうりょく)をいつも同じ(おな )に保てる(たも  )ような工夫(くふう)がされています。ギネス記録(きろく)の大時計(おおどけい)の針(はり)は、大空(おおぞら)に向かっ(む  )てハリ切っ(き )て時(とき)を刻ん(きざ )でいます。でも、地上(ちじょう)からは、ちょっと時刻(じこく)が読み(よ )づらいかもしれません。
「大時計(おおどけい)さん、ずいぶん大きく(おお  )ていばっているみたいですね。」
「おお、どけい。」
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(μ)
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 世界初の切手 読解マラソン集 小1 春 8番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 世界(せかい)でいちばん初め(はじ )に切手(きって)ができた国(くに)は、イギリスです。それは、今(いま)から二百(ひゃく)年(ねん)近く(ちか )前(まえ)のことでした。
 当時(とうじ)、イギリスにはすでに郵便(ゆうびん)の制度(せいど)はありましたが、手紙(てがみ)の重(おも)さと送る(おく )距離(きょり)によって、値段(ねだん)が変わっ(か  )ていました。つまり、重い(おも )ものを遠く(とお )へ送る(おく )ほどたくさんのお金( かね)を払わ(はら )なければならなかったのです。また、その料金(りょうきん)も、受け取っ(う と )た人(ひと)が払う(はら )仕組み(しく )でしたから、受け取り(う と )を拒否(きょひ)する人(ひと)もたくさんいました。なかには、空(から)の封筒(ふうとう)を送り(おく )、家族(かぞく)に受け取り(う と )を拒否(きょひ)してもらい、自分(じぶん)が元気(げんき)なことをただで知ら(し )せる人(ひと)もいたそうです。
 ここに登場(とうじょう)したのが、「近代(きんだい)郵便(ゆうびん)制度(せいど)の父(ちち)」と呼ば(よ )れるローランド・ヒルです。彼(かれ)はその時(とき)、郵便(ゆうびん)の仕事(しごと)をしているわけではありませんでした。しかし、郵便(ゆうびん)を前払い(まえばら )制(せい)にして、料金(りょうきん)を安く(やす )、またどこへ出し(だ )ても同じ(おな )金額(きんがく)にすることを提案(ていあん)したのです。
 こうして、世界(せかい)で最初(さいしょ)の切手(きって)である一ペニーの「ペニー・ブラック」と、二ペンスの「ペンス・ブルー」という二種類(しゅるい)の切手(きって)が作ら(つく )れました。どちらも、当時(とうじ)のイギリスのビクトリア女王(じょおう)の横顔(よこがお)が描か(えが )れています。
 この切手(きって)は、世界(せかい)で最初(さいしょ)の切手(きって)だったため、イギリスの国名(こくめい)は印刷(いんさつ)されていませんでした。その後(  ご)、この新しい(あたら  )郵便(ゆうびん)制度(せいど)はヨーロッパ中(じゅう)に、そして世界中(せかいじゅう)に広まり(ひろ  )ました。しかし、イギリスだけは現在(げんざい)でも、切手(きって)に国名(こくめい)を印刷(いんさつ)していません。これは、世界(せかい)の先頭(せんとう)をキッテ、最初(さいしょ)に切手(きって)を作っ(つく )たという、誇り(ほこ )があるからです。
「ヒルさん、切手(きって)を最初(さいしょ)に作っ(つく )たときは、どんな気持ち(きも )でしたか。」
「うまく行く(い )かどうかわからないので、どきどキッテしました。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(τ)
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 魚のうろこ 読解マラソン集 小1 春 9番
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 私(わたし)たち人間(にんげん)の体(からだ)は、やわらかい皮膚(ひふ)でおおわれていますが、魚(さかな)の体(からだ)の表面(ひょうめん)には、かたいうろこがあります。うろこは、皮膚(ひふ)の一部(いちぶ)が変化(へんか)したものです。魚(さかな)の種類(しゅるい)によって、うろこの形(かたち)はさまざまです。マツカサウオは分厚い(ぶあつ )うろこを持っ(も )ていますし、ハリセンボンは、針(はり)のようにとがったうろこを持っ(も )ています。なぜ魚(さかな)にはうろこがあるのでしょうか。
 生物(せいぶつ)の体(からだ)は、細胞(さいぼう)からできています。細胞(さいぼう)は、小さな(ちい  )部屋(へや)のようなもので、まわりを薄い(うす )膜(まく)がおおっています。この膜(まく)には、特別(とくべつ)な性質(せいしつ)があります。それは、密度(みつど)の薄い(うす )方(ほう)から密度(みつど)の濃い(こ )方(ほう)にだけ水分(すいぶん)を通す(とお )性質(せいしつ)です。たとえば、細胞(さいぼう)の中(なか)に入っ(はい )ている水分(すいぶん)が、まわりの水(みず)よりも薄けれ(うす  )ば、細胞(さいぼう)から外(そと)へ水(みず)がどんどん出(で)ていきます。ナメクジに塩(しお)をかけると小さく(ちい  )なるのは、ナメクジの細胞(さいぼう)から水(みず)が出(で)ていってしまうからです。逆に(ぎゃく )、細胞(さいぼう)の中(なか)の水(みず)のほうが濃い(こ )ときは、まわりからどんどん水(みず)が入っ(はい )てきます。
 魚(さかな)が棲ん(す )でいるのは、池(いけ)や川(かわ)のような真水(まみず)か、塩分(えんぶん)の濃い(こ )海(うみ)の水(みず)の中(なか)です。もし魚(さかな)の体(からだ)の表面(ひょうめん)が、ナメクジのようだったらどうなるでしょう。真水(まみず)に棲む(す )魚(さかな)は、体(からだ)の中(なか)にどんどん水(みず)が入っ(はい )てきてしまうし、海水(かいすい)に棲む(す )魚(さかな)は、体(からだ)の中(なか)の水(みず)がどんどん出(で)て行っ(い )てしまいます。それを防ぐ(ふせ )働き(はたら )をするのがうろこです。うろこは水(みず)を通さ(とお )ないようにできているので、体(からだ)の水(みず)が勝手(かって)に出(で)たり入っ(はい )たりしないのです。
 うろこには模様(もよう)があり、中心(ちゅうしん)から放射状(ほうしゃじょう)にみぞがあります。このみぞを見る(み )と、魚(さかな)のだいたいの年齢(ねんれい)を知る(し )ことができます。これは、ちょうど植物(しょくぶつ)の年輪(ねんりん)によく似(に)ています。サバにもうろこがあるので、残念(ざんねん)ながら年齢(ねんれい)のサバを読む(よ )ことができないのです。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
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 かわいいアザラシ 読解マラソン集 小1 春 10番
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 アザラシは、よく見る(み )とかわいらしい動物(どうぶつ)です。ある動物(どうぶつ)学者(がくしゃ)は、アザラシの顔(かお)はネコにそっくりだと言い(い )ました。しかし、ドイツ語(   ご)では「海(うみ)の犬(いぬ)」という名前(なまえ)ですし、日本語(にほんご)では「海(うみ)の豹(ひょう)」と書き(か )ます。アザラシは、見方(みかた)によって、いろいろな動物(どうぶつ)に似(に)ているのかもしれません。
 日本(にほん)では、ときどき迷い(まよ )アザラシがニュースになります。たいていは、生まれ(う  )て間(ま)もない赤ちゃん(あか   )や小さな(ちい  )子ども(こ  )のアザラシです。アザラシの子ども(こ  )は泳ぐ(およ )のがまだ下手(へた)なので、天候(てんこう)が悪く(わる )なると流さ(なが )れて、親(おや)とはぐれてしまうのです。
 しかし、大人(おとな)になったアザラシは泳ぐ(およ )のが得意(とくい)で、ゾウアザラシは息(いき)をしないまま二時間(じかん)も潜り(もぐ )、二〇〇〇メートルの深(ふか)さのところまで行く(い )ことがあります。
 アザラシとアシカはよく似(に)ていますが、いくつか違い(ちが )があります。第(だい)一は顔(かお)です。アザラシには耳(みみ)穴(あな)しかありませんが、アシカは耳(みみ)がでています。第(だい)二は、陸上(りくじょう)の歩き(ある )方(かた)です。アザラシは動き(うご )が遅く(おそ )、体(からだ)を上下(じょうげ)に動かし(うご  )て芋虫(いもむし)のように進み(すす )ます。しかし、アシカは動き(うご )がはやく、前(まえ)と後ろ(うし )のヒレをつかって岩(いわ)でも簡単(かんたん)によじ登り(  のぼ )ます。第(だい)三は泳ぎ方(およ かた)です。アザラシは腰(こし)から後ろ(うし )を動かし(うご  )て泳ぎ(およ )ますが、アシカは前(まえ)ヒレをつかって泳ぎ(およ )ます。
 かわいらしい顔(かお)で人気(にんき)のアザラシですが、水族館(すいぞくかん)でアシカのショーがあっても、アザラシのショーはめったにありません。その理由(りゆう)は、アシカの方(ほう)が陸上(りくじょう)で動き(うご )やすい体(からだ)をしているからです。アザラシは、ずんぐりした体型(たいけい)をしているため、陸上(りくじょう)を歩く(ある )のが下手(へた)で、アシカのような離れ業(はな わざ)はできません。アザラシに、なぜアシカのように上手(じょうず)に歩け(ある )ないのか聞い(き )てみると、こう言う(い )かもしれません。∵
「問題(もんだい)は足(あし)か……。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
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 日本で生まれたハト時計 読解マラソン集 小1 春 11番
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 一時間(じかん)ごとにハトが小窓(こまど)から顔(かお)を出し(だ )て「ポッポポッポ」と可愛らしい(かわい   )鳴き声(な ごえ)で時刻(じこく)を知らせ(し  )てくれるハト時計(どけい)は、人気(にんき)があります。カラクリ時計(どけい)の元祖(がんそ)とも言え(い )るこのハト時計(どけい)ですが、じつはこのハト時計(どけい)は日本(にほん)だけのものです。ハト時計(どけい)は、昭和(しょうわ)の初期(しょき)にドイツから日本(にほん)に入っ(はい )てきたカッコウ時計(どけい)がもとになっています。日本(にほん)に入る(はい )と「カッコウ」から「ハト」に変身(へんしん)してしまったのは、どうしてでしょうか。
 カッコウ時計(どけい)が最初(さいしょ)に作ら(つく )れたのは、森(もり)の多い(おお )ドイツでした。この地方(ちほう)では冬(ふゆ)になると雪(ゆき)で閉ざさ(と  )れるため、家(いえ)の中(なか)で作業(さぎょう)のできる木工(もっこう)作り(づく )が盛(さか)んで、「森(もり)のモミの木(き)に止まっ(と  )て鳴く(な )カッコウの姿(すがた)」を時計(とけい)にあしらいました。
 そして、このカッコウの姿(すがた)のある時計(とけい)に、鳴き声(な ごえ)がつくようになりました。最初(さいしょ)に考え(かんが )られた鳴き声(な ごえ)は、にわとりのものでした。コケコッコーでは、目覚まし(めざ  )にはなりそうですが、かなりにぎやかな時計(とけい)になります。評判(ひょうばん)があまりよくないために、カッコウの鳴き声(な ごえ)にもどすと、それが大当たり(おおあ  )になり、カッコウ時計(どけい)が完成(かんせい)しました。
 そして、日本(にほん)に掛け時計(か どけい)としてカッコウ時計(どけい)が輸入(ゆにゅう)されました。今(いま)の時代(じだい)でもそうですが、掛け時計(か どけい)というのは、家(いえ)を新築(しんちく)したときやお店(みせ)ができたときに贈り物(おく もの)として使わ(つか )れることが多い(おお )ようです。つまり、縁起(えんぎ)の良い(よ )時計(とけい)だったのです。ところが、カッコウ時計(どけい)の場合(ばあい)、カッコウという鳥(とり)の名(な)を漢字(かんじ)で書く(か )と閑古鳥(かんこどり)となります。閑古鳥(かんこどり)とは、日本(にほん)では「閑古鳥(かんこどり)が鳴く(な )」といって寂しく(さび  )商売(しょうばい)などが流行ら(はや )ない様子(ようす)を意味(いみ)する言葉(ことば)でした。そこで、日本(にほん)で売る(う )ときにカッコウ時計(どけい)からハト時計(どけい)に変身(へんしん)したのです。また、カッコウの色(いろ)は灰色(はいいろ)で、白色(しろいろ)のハトに比べる(くら  )とやや地味(じみ)でした。ハトは平和(へいわ)のシンボルにもなっていたので、カッコウよりもハトの方(ほう)が人気(にんき)があったのです。∵
 カッコウはドイツではカッコウよかったかもしれませんが、日本人(にほんじん)のハートをつかんだのはやはりハトだったのです。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(μ)
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 桜の花 読解マラソン集 小1 春 12番
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 日本(にっぽん)には至る(いた )ところに桜(さくら)の木(き)が植え(う )てあり、日本人(にほんじん)は桜(さくら)の花(はな)が大好き(だいす )です。春(はる)、私(わたし)たちの目(め)を楽しま(たの  )せてくれる桜(さくら)は、夏(なつ)には次(つぎ)の年(とし)の花芽(はなめ)の準備(じゅんび)にかかります。けれど、すぐに花(はな)は咲か(さ )ず、秋冬(あきふゆ)を過ごし(す  )、春(はる)になってやっと花(はな)が咲く(さ )のには、理由(りゆう)があります。開花(かいか)ホルモンという指令(しれい)物質(ぶっしつ)が夏(なつ)には働い(はたら )ていないのです。開花(かいか)ホルモンは、気温(きおん)が〇度(ど)近く(ちか )まで一度(いちど)下がり(さ  )、その後(  ご)だんだん暖かく(あたた  )なって初めて(はじ  )、「花(はな)を咲かせ(さ  )なさい」と桜(さくら)の木(き)に指令(しれい)を出し(だ )ます。そのため、ずっと気温(きおん)が高い(たか )南(みなみ)の島(しま)には、桜(さくら)はありません。四季(しき)のある地域(ちいき)だからこその花(はな)なのです。
 この開花(かいか)ホルモンは、葉(は)も関係(かんけい)していると考え(かんが )られています。桜(さくら)の代表(だいひょう)的(てき)な種類(しゅるい)であるソメイヨシノの場合(ばあい)、花(はな)が散る(ち )と葉っぱ(は  )だけの葉桜(はざくら)になります。葉(は)から花芽(はなめ)の成長(せいちょう)を遅らせる(おく   )物質(ぶっしつ)が出(で)ているので、葉(は)がある間(あいだ)、花芽(はなめ)は開き(ひら )ません。冬(ふゆ)が終わり(お  )春(はる)になりかけるころの桜(さくら)には、葉(は)が全く(まった )なくなり、それからやっと花芽(はなめ)がふくらみます。
 ところで、夏(なつ)から秋(あき)にかけて、台風(たいふう)などで一気に(いっき )桜(さくら)の葉(は)が落ち(お )てしまうことがあります。そんなとき、桜(さくら)は「葉(は)が落ち(お )た。花(はな)を咲かせよ(さ   )う」と、春(はる)ではないのに、開花(かいか)することもあるようです。季節はずれ(きせつ   )の桜(さくら)の花(はな)を見かけ(み  )たら、葉(は)はどうなっているか桜(さくら)の木(き)に聞い(き )てみましょう。ハっと驚く(おどろ )ようなハナシが聞ける(き  )かもしれません。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Ν)
読んだ回数を「正」で記録しておきましょう。 読解マラソン集              回目  12番目