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 読解マラソン集(ルビつき)小1夏
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 高地での生活 読解マラソン集 小1 夏 1番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 富士山(ふじさん)の高(たか)さは三七七六メートルです。頂上(ちょうじょう)を目指し(めざ )て登る(のぼ )人(ひと)はいますが、頂上(ちょうじょう)に住ん(す )でいる人(ひと)はいません。しかし、世界(せかい)には、この富士山(ふじさん)よりももっと高い(たか )ところで生活(せいかつ)している人(ひと)がいます。
 高地(こうち)では様々(さまざま)なおもしろい現象(げんしょう)が起こり(お  )ます。例えば(たと  )、ケーキやパンがうまく焼け(や )なくなります。ケーキやパンが膨らむ(ふく  )のは、生地(きじ)の中(なか)に含ま(ふく )れる空気(くうき)の泡(あわ)が膨張(ぼうちょう)するからですが、高地(こうち)ではこの空気(くうき)の泡(あわ)が膨れ(ふく )すぎるのです。すると、パンの出来上がり(できあ  )はぼそぼそした感じ(かん )になります。もっと悪けれ(わる  )ば、空気(くうき)の泡(あわ)が破裂(はれつ)してぺちゃんこになってしまいます。
 標高(ひょうこう)の高い(たか )ところでは、ゆで卵(たまご)ひとつ作る(つく )にも注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)です。普通(ふつう)なら十二分(じゅうにふん)程度(ていど)で固い(かた )ゆで卵(たまご)ができますが、高度(こうど)千(せん)五百(ひゃく)メートルのところでは一分(いっぷん)長く(なが )、高度(こうど)三千(さんぜん)メートルでは三分(さんぷん)長く(なが )ゆでなければなりません。そうしないと、半熟(はんじゅく)のゆで卵(たまご)ができてしまうからです。
 変化(へんか)が起こる(お  )のはケーキやパン、ゆで卵(たまご)だけではありません。高度(こうど)が上がる(あ  )につれて気圧(きあつ)が低下(ていか)するため、空気(くうき)中(ちゅう)の酸素(さんそ)の量(りょう)も減っ(へ )ていきます。高度(こうど)五千(せん)メートルでは、酸素(さんそ)の量(りょう)は平地(へいち)の半分(はんぶん)にまで減っ(へ )てしまうので、ほとんどの人(ひと)は頭痛(ずつう)やめまいに悩まさ(なや  )れます。また、高所(こうしょ)では紫外線(しがいせん)などの光線(こうせん)から守っ(まも )てくれる大気(たいき)が薄い(うす )ため、目(め)や皮膚(ひふ)を傷める(いた  )こともあります。
 いろいろと注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)な高地(こうち)での生活(せいかつ)。早く(はや )慣れる(な  )にはコーチが必要(ひつよう)かもしれませんね。

「コーチ、高地(こうち)の生活(せいかつ)って大変(たいへん)なんですね。」
「ぼくは、もともと高地(こうち)に慣れ(な )ているから大丈夫(だいじょうぶ)だけど。」
「へえ。コーチはどこの出身(しゅっしん)なんですか。」
「高知(こうち)県(けん)。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Μ)
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 右と左 読解マラソン集 小1 夏 2番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 鏡(かがみ)をつかっておもしろいことをしてみましょう。あなたの顔(かお)が正面(しょうめん)から大きく(おお  )写っ(うつ )ている写真(しゃしん)を用意(ようい)します。それから、目(め)のまんなか、鼻(はな)、口(くち)を通る(とお )顔(かお)の中心線(ちゅうしんせん)の上(うえ)に鏡(かがみ)を立て(た )ます。写真(しゃしん)の半分(はんぶん)と鏡(かがみ)に映っ(うつ )たその半分(はんぶん)とを合わせる(あ   )と、片方(かたほう)の側(がわ)だけからできた左右(さゆう)対称(たいしょう)の顔(かお)になります。鏡(かがみ)の向き(む )を変える(か  )と、もう片方(かたほう)の側(がわ)でも同じ(おな )ことができます。
 右側(みぎがわ)だけでできた顔(かお)と左側(ひだりがわ)だけでできた顔(かお)とでは、かなりちがった印象(いんしょう)を受け(う )ます。目(め)の大き(おお )さやほっぺたの形(かたち)など、右(みぎ)と左(ひだり)では意外(いがい)に大きく(おお  )異なっ(こと  )ているのです。
 顔(かお)だけではありません。人(ひと)の体(からだ)は、左右(さゆう)対称(たいしょう)に思え(おも )ますが、実は(じつ )少し(すこ )ちがっていて、手足(てあし)の長(なが)さや筋肉(きんにく)のつきかたなども同じ(おな )ではないのです。
 人(ひと)がまっすぐに歩く(ある )のは当たり前(あ  まえ)のようですが、実は(じつ )目(め)で周り(まわ )の景色(けしき)を確かめ(たし  )ながら体(からだ)の向き(む )をコントロールしています。そのため、視界(しかい)のきかない吹雪(ふぶき)のときなど、ただやみくもに進ん(すす )でいくと、弱い(よわ )足(あし)の方(ほう)に少し(すこ )ずつ曲がっ(ま  )ていってしまいます。そして、長い(なが )時間(じかん)歩い(ある )たあげく、結局(けっきょく)最初(さいしょ)と同じ(おな )地点(ちてん)にもどってしまうこともあるのです。
 内臓(ないぞう)では、右(みぎ)と左(ひだり)はもっとちがいます。たとえば心臓(しんぞう)は体(からだ)の少し(すこ )左側(ひだりがわ)にあります。赤ちゃん(あか   )を抱(だ)くときに、お母さん( かあ  )は自然(しぜん)と赤ちゃん(あか   )の頭(あたま)が心臓(しんぞう)の近く(ちか )にくるように抱(だ)きます。赤ちゃん(あか   )はお母さん( かあ  )のおなかの中(なか)にいるとき、お母さん( かあ  )の心臓(しんぞう)の音(おと)をずっと聞い(き )ていたので、この音(おと)を聞く(き )と安心(あんしん)するのかもしれません。
 右(みぎ)と左(ひだり)の違い(ちが )は、普段(ふだん)の生活(せいかつ)でも役に立ち(やく た )ます。例えば(たと  )、野球(やきゅう)をするとき、右(みぎ)利き(き )の人(ひと)は、左手(ひだりて)でボールをキャッチし右手(みぎて)でボールを投げ(な )ます。リンゴの皮(かわ)をむくときは、左手(ひだりて)でリンゴを支え(ささ )右手(みぎて)で包丁(ほうちょう)を動かし(うご  )ます。人間(にんげん)の体(からだ)は、右(みぎ)と左(ひだり)の違い(ちが )をうまく生かし(い  )ているのです。
∵
 ここで一句(いっく)。
「ウインクを 両目(りょうめ)でしたら ただのまばたき」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(α)

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 果物を食べるコウモリ 読解マラソン集 小1 夏 3番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 【1】コウモリは、夕方(ゆうがた)薄暗く(うすぐら )なってから空(そら)を飛びまわる(と    )動物(どうぶつ)です。その黒い(くろ )影(かげ)が、少し(すこ )気味が悪い(きみ わる )ということで、怖(こわ)がる人(ひと)もいます。
 しかし、南(みなみ)の国(くに)には、とてもかわいいコウモリがいます。【2】フルーツコウモリといって、金色(きんいろ)でむくむくしていて、まるでぬいぐるみのようです。コウモリはふつう虫(むし)などを食べ(た )ますが、このフルーツコウモリは、果物(くだもの)や花(はな)の花粉(かふん)を食べ(た )ます。

 【3】南(みなみ)の国(くに)には、おいしくて甘い(あま )果物(くだもの)がどこにでもたくさんみのっています。マンゴーやパパイヤなど、汁気(しるけ)もたっぷりのみずみずしい果物(くだもの)です。【4】こうしたところでは、コウモリが果物(くだもの)を食べ(た )て種(たね)を落とし(お  )たり、花粉(かふん)を運ん(はこ )だりすることによって、その果物(くだもの)や花(はな)の繁殖(はんしょく)を助け(たす )ています。

 【5】このコウモリはおいしい果物(くだもの)ばかり食べ(た )ているので、清潔(せいけつ)でしかも肉(にく)の味(あじ)がとてもよく、地元(じもと)の人(ひと)がつかまえて食べる(た  )ようになりました。
 そこで、コウモリも知恵(ちえ)を使っ(つか )て、お寺( てら)の広い(ひろ )庭(にわ)の木(き)にすむようになりました。【6】どうしてかというと、南(みなみ)の国(くに)では、お寺( てら)の中(なか)にいる生き物(い もの)は、決して(けっ  )殺し(ころ )てはいけないという決まり(き  )があるからです。コウモリたちは、なぜかそのことを知っ(し )て、お寺( てら)にすむようになったのです。

 【7】南(みなみ)の国(くに)のお寺( てら)にいくと、庭(にわ)には、野良猫(のらねこ)や野良犬(のらいぬ)がのんびりし、木(き)には、金色(きんいろ)のフルーツコウモリがたくさんぶらさがって、これものんびりしています。【8】その様子(ようす)は、まるでコウモリの形(かたち)をした果物(くだもの)がたくさんみのっているようです。昼間(ひるま)は暑い(あつ )ので、コウモリたちは、片方(かたほう)の羽(はね)を使っ(つか )てぱたぱた体(からだ)をあおいでいます。
∵
【9】「コウモリさん、フルーツをどうやって食べる(た  )んですか。」
「コウ、モリモリ食べる(た  )んだよ。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(λ)
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 働き者の砂糖 読解マラソン集 小1 夏 4番
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 チョコレート、キャンディー、ケーキなど、甘い(あま )お菓子( かし)を思い浮かべる(おも う   )だけで幸せ(しあわ )な気分(きぶん)になれる人(ひと)は多い(おお )でしょう。それらのお菓子( かし)を作る(つく )のに大切(たいせつ)なのが砂糖(さとう)です。しかし、砂糖(さとう)にはほかにもいろいろな働き(はたら )があります。

 その働き(はたら )のひとつに、カビや微生物(びせいぶつ)が増殖(ぞうしょく)するのを防ぐ(ふせ )というものがあります。カビや微生物(びせいぶつ)は湿っ(しめ )たところ、つまり、水分(すいぶん)のあるところが好き(す )です。砂糖(さとう)は、食べ物(た もの)の水分(すいぶん)の周り(まわ )をおおって、微生物(びせいぶつ)やカビの働き(はたら )をにぶらせます。ジャムや果物(くだもの)の缶詰(かんづめ)などがその例(れい)です。果物(くだもの)はほうっておくと傷ん(いた )だり腐っ(くさ )たりしますが、砂糖(さとう)とともに調理(ちょうり)することで長期間(ちょうきかん)保存(ほぞん)することができます。

 水分(すいぶん)を抱え込む(かか こ )砂糖(さとう)の性質(せいしつ)は、生クリーム(なま    )や卵白(らんぱく)の泡立て(あわだ )にも一役(ひとやく)買っ(か )ています。クリームや卵(たまご)のたんぱく質(    しつ)の水分(すいぶん)を砂糖(さとう)が抱え込む(かか こ )ことによって、泡(あわ)がくずれるのを防ぎ(ふせ )、また泡(あわ)同士(どうし)がくっつくのををおさえてくれます。ふわふわのクリームを作る(つく )のには、砂糖(さとう)が欠か(か )せないのです。
 肉(にく)を煮込む(にこ )ときにも、その働き(はたら )が発揮(はっき)されます。調理(ちょうり)する前(まえ)の下(した)準備(じゅんび)の肉(にく)に砂糖(さとう)をすりこんでおくと、軟らかく(やわ   )煮る(に )ことができます。それは、砂糖(さとう)が肉(にく)のたんぱく質(    しつ)の持つ(も )水分(すいぶん)を肉(にく)の中(なか)にとどめておくからです。

 甘(あま)さを作り出す(つく だ )調味(ちょうみ)料(りょう)というイメージの強い(つよ )砂糖(さとう)ですが、実際(じっさい)には水分(すいぶん)と結びつき(むす   )やすい性質(せいしつ)が私(わたし)たちの生活(せいかつ)の中(なか)でいろいろな役割(やくわり)をはたしているのです。
 働き者(はたら もの)の砂糖(さとう)は、縁(えん)の下(した)の力持ち(ちからも )なので、決して(けっ  )「えっへん!」といばっているわけではありません。しかし、ダイエットをさけぶ人(ひと)たちからは、かたき扱い(あつか )されています。「えっ? 変(へん)? 一生懸命(いっしょうけんめい)働い(はたら )ているのに……。」砂糖(さとう)からそんな声(こえ)が聞こえ(き  )てきそうです。
∵
「カビ君(くん)は、どうして砂糖(さとう)が苦手(にがて)なの。」
「だって、砂糖(さとう)ってサ、トウっても甘い(あま )んだもん。」  言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(σ)
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 機織の歴史 読解マラソン集 小1 夏 5番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 「鶴(つる)の恩返し(おんがえ )」や「瓜(うり)子(こ)姫(ひめ)」のように、日本(にっぽん)の昔話(むかしばなし)には、女(おんな)の人(ひと)が機(はた)を織る(お )場面(ばめん)がよく出(で)てきます。
 布(ぬの)を織る(お )仕事(しごと)は、紀元前(きげんぜん)八〇〇〇年(ねん)ほど前(まえ)から始まり(はじ  )ました。布(ぬの)を織る(お )ためには上(うえ)から何本(なんぼん)も垂らし(た  )た経糸(たていと)の間(あいだ)を一本(いっぽん)ずつ緯糸(よこいと)を縫う(ぬ )ように入れ(い )ていきます。ですから、一枚(まい)の布(ぬの)を織る(お )のも大変(たいへん)時間(じかん)のかかる作業(さぎょう)でした。
 この作業(さぎょう)は、次第に(しだい )機織(はたおり)の道具(どうぐ)が改良(かいりょう)されるようになって早く(はや )できるようになりましたが、それでも手作業(てさぎょう)の機織(はたおり)は時間(じかん)のかかる仕事(しごと)でした。
 しかし、十八世紀(せいき)に、イギリスで機械(きかい)の力(ちから)を利用(りよう)した機織(はたおり)機(き)が発明(はつめい)されると、機織(はたおり)のスピードはぐんと上がり(あ  )ました。最初(さいしょ)の機織(はたおり)機(き)は水力(すいりょく)を使っ(つか )ていましたが、やがて蒸気(じょうき)の力(ちから)が使わ(つか )れるようになり、機織(はたおり)の仕事(しごと)は更に(さら )能率(のうりつ)が上がり(あ  )ました。機械(きかい)のよいところは故障(こしょう)さえしなければ、疲れ(つか )を知ら(し )ずに一日中(いちにちじゅう)でも働ける(はたら  )ことです。このため、イギリスでは、それまでの手仕事(てしごと)を奪わ(うば )れた人(ひと)たちが、機械(きかい)を壊す(こわ )という運動(うんどう)まで起こり(お  )ました。
 中国(ちゅうごく)では紀元前(きげんぜん)後(ご)に複雑(ふくざつ)な模様(もよう)を織る(お )機織(はたおり)の道具(どうぐ)が作ら(つく )れていました。それは、体重(たいじゅう)の軽い(かる )子供(こども)が機織(はたおり)の上(うえ)に乗り(の )、下(した)からの指示(しじ)で経糸(たていと)を複雑(ふくざつ)に上げ(あ )たり下げ(さ )たりするというものでした。このような複雑(ふくざつ)な模様(もよう)は、手作業(てさぎょう)でなければできませんでしたが、十九世紀(せいき)に、フランスでカードに開け(あ )た穴(あな)の有無(うむ)で経糸(たていと)を上下(じょうげ)させる自動(じどう)織機(しょっき)が開発(かいはつ)されました。この発明(はつめい)によって、複雑(ふくざつ)な織物(おりもの)も簡単(かんたん)にできるようになりました。
 現代(げんだい)の日本(にっぽん)では、手作業(てさぎょう)による織物(おりもの)は、伝統(でんとう)工芸(こうげい)のような特殊(とくしゅ)な分野(ぶんや)に残る(のこ )だけになっています。
∵
 機織(はたおり)で忙しい(いそが  )織姫(おりひめ)は、ある日(ひ)、天の川(あま がわ)のほとりから地上(ちじょう)の様子(ようす)を眺め(なが )ました
「自動(じどう)織機(しょっき)で、あんなに簡単(かんたん)に機織(はたおり)ができるなんて!」
 ショッキを受け(う )た織姫(おりひめ)は言い(い )ました。
「もう、私(わたし)ハ、タオリちゃいそう。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(η)
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 いちばん古い漫画 読解マラソン集 小1 夏 6番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 日本(にっぽん)は世界一(せかいいち)の漫画(まんが)王国(おうこく)とよばれています。大人(おとな)向け(む )のものまでふくめると、一年間(ねんかん)に七億(おく)冊(さつ)以上(いじょう)の漫画(まんが)が出版(しゅっぱん)されています。漫画(まんが)をもとにして、アニメーションや映画(えいが)やテレビ番組(ばんぐみ)もたくさん作ら(つく )れ、いろいろな国(くに)の言葉(ことば)に翻訳(ほんやく)されて、世界中(せかいじゅう)の人気(にんき)を集め(あつ )ています。
 では、漫画(まんが)は、いつの時代(じだい)からあったのでしょうか。いちばん古い(ふる )漫画(まんが)は、今(いま)から八百年(はっぴゃくねん)ほど前(まえ)にかかれたと言わ(い )れています。それは、京都(きょうと)の高山寺(こうざんじ)というお寺( てら)にある、「鳥獣(ちょうじゅう)人物(じんぶつ)戯画(ぎが)」という絵(え)です。
 その中(なか)には、人真似(ひとまね)をして遊ぶ(あそ )動物(どうぶつ)たちがかかれています。始まり(はじ  )は、動物(どうぶつ)たちの川遊び(かわあそ )。川(かわ)に飛びこむ(と   )ウサギや、泳ぐ(およ )サル。ウサギに背中(せなか)を流し(なが )てもらって、気持ちよ(きも  )さそうなサルもいます。別(べつ)の絵(え)には弓矢(ゆみや)の練習(れんしゅう)をしたり、相撲(すもう)をとって遊ん(あそ )だりするカエルやウサギの様子(ようす)がかかれています。カエルに投げ飛ばさ(な と  )れて、ひっくりかえったウサギのそばで、見物(けんぶつ)のカエルたちが大(おお)わらいしている絵(え)もあります。カエルの仏(ほとけ)様(さま)にお経(きょう)をあげているサルのお坊さん(ぼう  )の絵(え)もあります。どの動物(どうぶつ)も生き生き(い い )と描か(えが )れ、今にも(いま  )絵(え)の中(なか)から飛び出し(と だ )てきそうです。
 この昔(むかし)の漫画(まんが)には、セリフがかかれておらず、ストーリーもはっきりしません。しかし絵(え)の中(なか)には、今(いま)の漫画(まんが)に似(に)たところもあります。たとえば今(いま)の漫画(まんが)では、すばやい動き(うご )をあらわすために線(せん)を何本(なんぼん)もひき、スピードの出(で)ている様子(ようす)をあらわします。鳥獣(ちょうじゅう)人物(じんぶつ)戯画(ぎが)の中(なか)にも、同じ(おな )ようなかき方(かた)が見(み)られるのです。
 こんな昔(むかし)から、漫画(まんが)を楽しん(たの  )でいた日本人(にっぽんじん)。これからも、たくさんの名作(めいさく)が生まれ(う  )、多く(おお )の人(ひと)に愛さ(あい )れていくことでしょう。∵
 漫画(まんが)は、世界中(せかいじゅう)に自(じ)マンガできる、日本(にっぽん)の宝(たから)です。しかし、漫画(まんが)は絵(え)がわかりやすいので、字(じ)の多い(おお )本(ほん)は読()マンガ、漫画(まんが)なら読む(よ )という生活(せいかつ)を続け(つづ )ていると、次第に(しだい )読む(よ )力(ちから)が低下(ていか)してきます。字(じ)の多い(おお )本(ほん)を読む(よ )一方(いっぽう)で、漫画(まんが)も楽しく(たの  )読み(よ )、漫画(まんが)の読み方(よ かた)についても自(じ)マンガできる国(くに)にしていきましょう。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(γ)
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 地球の友達、月 読解マラソン集 小1 夏 7番
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 夜(よる)の道(みち)を歩い(ある )ていると、何(なに)かが黙っ(だま )てついてきます。あなたが止まる(と  )と、それも止まり(と  )ます。あなたが歩き(ある )はじめると、またどこまでもついてきます。
 もちろん、キツネやお化け( ば )などではありません。夜空(よぞら)に明るく(あか  )輝く(かがや )もの、それはお月(つき)さまです。
 月(つき)がついてくるのは、電車(でんしゃ)に乗っ(の )ていても同じ(おな )です。電車(でんしゃ)の窓(まど)から見る(み )と、家(いえ)や電信柱(でんしんばしら)は、どんどん後ろ(うし )へ飛び(と )去っ(さ )ていきます。遠く(とお )に見える(み  )山(やま)も、近く(ちか )の家々(いえいえ)ほどではありませんが、少し(すこ )ずつ後ろ(うし )の方(ほう)へ動い(うご )ていくように見え(み )ます。しかし、空(そら)に浮かぶ(う  )月(つき)は山(やま)を越え(こ )、町(まち)を越え(こ )、電車(でんしゃ)の中(なか)のあなたについてくるように見え(み )ます。
 家(いえ)、電信柱(でんしんばしら)、山(やま)、月(つき)。これらを比べ(くら )て違う(ちが )のは、電車(でんしゃ)からの距離(きょり)です。つまり、遠く(とお )のものほど、動か(うご )ないように見える(み  )のです。
 月(つき)は、わたしたちの地球(ちきゅう)を三十個(こ)ぐらい並べ(なら )たほど先(さき)にある空(そら)のかなたに浮かん(う  )でいます。ですから、地球(ちきゅう)の上(うえ)を少々(しょうしょう)移動(いどう)したくらいでは、月(つき)の位置(いち)は変わら(か  )ないように見える(み  )のです。
 もちろん、月(つき)よりもっと遠く(とお )の太陽(たいよう)でも、同じ(おな )ことが言え(い )ます。あなたがどんなに動い(うご )ても太陽(たいよう)はついてきます。しかし、太陽(たいよう)はまぶしすぎて、あまり見上げる(みあ  )ことはありません。やはり、夜(よる)、明るい(あか  )月(つき)が一緒(いっしょ)についてくるところにこそ、不思議(ふしぎ)さがあるのでしょう。
 地球(ちきゅう)は月(つき)の四倍(ばい)の大き(おお )さです。したがって、もし、月(つき)の上(うえ)を歩き(ある )ながら地球(ちきゅう)を見る(み )と、月(つき)よりも四倍(ばい)大きい(おお  )、青く(あお )美しい(うつく  )地球(ちきゅう)がついてきます。月(つき)と地球(ちきゅう)のツキあいは、遠く(とお )ても深い(ふか )ものなのです。
∵
「ねえ、どうしてついてくるの?」
「だって、ツキだから。」
「では、もし太陽(たいよう)だったら?」
「やっぱり、ついて行き(   い )タイヨウ。」
「甘えん坊(あま  ぼう)なんだね。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(α)
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 世界に広がる蚊帳 読解マラソン集 小1 夏 8番
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 寝よ(ね )うとしたら、ブーンという音(おと)がして、あわてて灯り(あか )をつけたことがありませんか。そして、小さな(ちい  )蚊(か)がどこにいるか見つけよ(み   )うとしたことがあるでしょう。
 日本(にっぽん)では昔(むかし)、蚊(か)を防ぐ(ふせ )ために蚊帳(かや)という道具(どうぐ)を使っ(つか )ていました。これは、一ミリメートルほどの細かい(こま  )網(あみ)でできている四角い(しかく )テントのようなもので、部屋(へや)の中(なか)で四方(しほう)から吊り(つ )下げる(さ  )ようになっています。網目(あみめ)が細かい(こま  )ので、蚊(か)は中(なか)に入(はい)れませんが、涼しい(すず  )風(かぜ)は通す(とお )ことができます。昔(むかし)の日本人(にっぽんじん)は、蚊(か)の多い(おお )暑い(あつ )夏(なつ)の夜(よる)を、蚊帳(かや)の中(なか)で風鈴(ふうりん)の音(おと)を聞き(き )ながら涼しく(すず  )過ごし(す  )たのです。 

 しかし、昭和(しょうわ)の後期(こうき)になると、殺虫(さっちゅう)剤(ざい)や下水道(げすいどう)が普及(ふきゅう)した結果(けっか)、蚊(か)自体(じたい)が少なく(すく  )なり、蚊帳(かや)は次第に(しだい )使わ(つか )れなくなっていきました。 
 ところが、今(いま)、この蚊帳(かや)が再び(ふたた )注目(ちゅうもく)されています。蚊帳(かや)は、電気(でんき)も薬品(やくひん)も使わ(つか )ない点(てん)で、人間(にんげん)にも地球(ちきゅう)にももちろん蚊(か)にも優しい(やさ  )道具(どうぐ)だと考え(かんが )られるようになってきたのです。 

 日本(にっぽん)は、マラリヤの被害(ひがい)に悩まさ(なや  )れるアフリカ諸国(しょこく)にたくさんの蚊帳(かや)を送っ(おく )ています。これによって多く(おお )の子供(こども)たちの命(いのち)が助かっ(たす  )ているそうです。日本(にっぽん)ではほとんど使わ(つか )れることのなくなった蚊帳(かや)も、世界(せかい)では大(だい)活躍(かつやく)をしているのです。日本人(にっぽんじん)のこれからの役割(やくわり)は、より安く(やす )より安全(あんぜん)な蚊帳(かや)を世界中(せかいじゅう)に広める(ひろ  )ことではないでしょうカ。

「ブーン。」
「あ、蚊(か)や。蚊帳(かや)に入ろ(はい )う。」
「しまった。蚊帳(かや)に入ら(はい )れたカ。ヤーン。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(α)
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 生命を宿したカプセル 読解マラソン集 小1 夏 9番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 たまごはニワトリから生まれ(う  )ます。そのニワトリはたまごから生まれ(う  )ます。さてどちらが先(さき)なのでしょう。
 たまごをうむ動物(どうぶつ)は、ニワトリばかりではありません。サケ、マス、カエル、カメ、ヘビ、トカゲ、ハト、キジ、ダチョウ、それに乳(ちち)で子ども(こ  )を育てる(そだ  )カモノハシも、たまごをうみます。サケとマスのたまごは見分け(みわ )がつかないほどよくにていますが、サケのたまごからはサケが、マスのたまごからはマスが、まちがいなくうまれマス。たまごは、その動物(どうぶつ)の生命(せいめい)を宿し(やど )たカプセルなのです。
 鳥(とり)がたまごをうみ、それをひなにかえすには、何(なん)日(にち)もかかります。その間(あいだ)、親鳥(おやどり)は、外敵(がいてき)からたまごをまもるために、いろいろな工夫(くふう)をします。
 高山(こうざん)にすむライチョウは、ハイマツの中(なか)に巣(す)をつくり、巣(す)を枯れ草(か くさ)でわからなくして敵(てき)の目(め)をあざむきます。川原(かわら)にすむコアジサシは、石ころ(いし  )と見分け(みわ )のつかないようなたまごを小石(こいし)の上(うえ)にうみます。コウノトリは、高い(たか )木(き)の上(うえ)に巣(す)をつくり、敵(てき)が近づく(ちか  )のをふせぎます。このように親鳥(おやどり)たちは、一生懸命(いっしょうけんめい)たまごを守っ(まも )ています。
 では、たまごから子ども(こ  )になるまでの変化(へんか)をいろいろな動物(どうぶつ)でくらべてみましょう。メダカは水中(すいちゅう)生活(せいかつ)をする魚(さかな)です。カエルは水(みず)と陸(りく)の両方(りょうほう)で生活(せいかつ)します。ニワトリは陸(りく)だけで生活(せいかつ)します。このように、メダカもカエルもニワトリも、生活(せいかつ)する場所(ばしょ)はちがうし、親(おや)になったときの大き(おお )さや形(かたち)もちがいますが、たまごの中(なか)で育つ(そだ )ようすをくらべてみると、よくにたところがあります。

 ニワトリが先(さき)か、タマゴが先(さき)か。
「ニワトリさん、お先に( さき )どうぞ。」
「いえいえ、タマゴさんこそお先に( さき )どうぞ。」
「では、いっしょにそろって。」
「わたしたち、ニタワマトゴリ。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Κ)
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 おいしいいも虫はいかが? 読解マラソン集 小1 夏 10番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 【1】買っ(か )てきた野菜(やさい)の葉(は)に、いも虫(むし)がたくさんついていたらどうしますか。普通(ふつう)は「わあ、いやだ」と急い(いそ )で取り除き(と のぞ )、野菜(やさい)をすっかりきれいにしてから調理(ちょうり)するでしょう。【2】しかし世界(せかい)には、いも虫(むし)を見(み)て「わあ、おいしそう」と感じる(かん  )人(ひと)たちもいるのです。
 アフリカの一部(いちぶ)では、ガの幼虫(ようちゅう)であるいも虫(むし)が食用(しょくよう)にされています。【3】それらの地域(ちいき)では、キャッサバやトウモロコシなどのでんぷん質(しつ)が食事(しょくじ)の中心(ちゅうしん)なので、どうしてもたんぱく質(    しつ)が不足(ふそく)しがちです。しかし、質(しつ)のよいたんぱく源(げん)は高価(こうか)で手(て)に入り(はい )にくいのが現状(げんじょう)です。【4】ですから、たんぱく質(    しつ)のかたまりであるいも虫(むし)は大変(たいへん)貴重(きちょう)な補助(ほじょ)食品(しょくひん)なのです。実際(じっさい)、一皿(さら)のいも虫(むし)は、大人(おとな)が一日(にち)に必要(ひつよう)とするたんぱく質(    しつ)・ビタミン・ミネラルの約(やく)四分の(ぶん )三を含む(ふく )と言わ(い )れています。
 【5】秋(あき)の雨(あめ)の季節(きせつ)が過ぎる(す  )と、いも虫(むし)の収穫(しゅうかく)が始まり(はじ  )ます。村(むら)の女性(じょせい)たちは、総出(そうで)でいも虫(むし)を集め(あつ )ます。いも虫(むし)は内臓(ないぞう)を抜き(ぬ )、ゆでてから天日干し(てんぴぼ)にします。【6】この乾燥(かんそう)いも虫(むし)を、おやつがわりにそのままポリポリと食べる(た  )のです。
 このいも虫(むし)は、ただおいしいだけではありません。ある意味(いみ)で、とても効率(こうりつ)のよい食品(しょくひん)でもあるのです。【7】いも虫(むし)は、人間(にんげん)には食べ(た )られない有毒(ゆうどく)の植物(しょくぶつ)でもかまわず食べ(た )てくれます。そしてどんどん肥え(こ )太り(ふと )、わずか六週間(しゅうかん)で体重(たいじゅう)を四千(せん)倍(ばい)に増やし(ふ  )ます。【8】その丸々(まるまる)としたおいしそうないも虫(むし)を、今度(こんど)は人間(にんげん)が食べる(た  )わけです。

「いも虫(むし)君(くん)、いいねえ。あったかそうな蓑(みの)を着(き)て。」
「それはミノムシ。」
【9】「確か(たし )、茶碗(ちゃわん)に入っ(はい )ているんだよね。」
「それはチャワンムシ。」
「ときどき足(あし)がかゆくなるけどね。」
「それは、ミズムシ。もう、いいもん。無視(むし)。」【0】

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Μ)
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 冗談から生まれたトライアスロン 読解マラソン集 小1 夏 11番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 トライアスロンの競技(きょうぎ)の歴史(れきし)はまだ新しく(あたら  )、二十世紀(せいき)の後半(こうはん)に最初(さいしょ)の大会(たいかい)が開催(かいさい)されました。トライアスロンとは、ギリシャ語(ご)で「三」を意味(いみ)するトライと、「賞品(しょうひん)」を意味(いみ)するアスロンを合わせ(あ  )てできた言葉(ことば)です。その名(な)のとおり、水泳(すいえい)、ランニング、自転車(じてんしゃ)の三種目(しゅもく)を続け(つづ )て行ない(おこ  )、その総合(そうごう)タイムを競う(きそ )レースです。どれか一つだけでも体力(たいりょく)のいるハードな競技(きょうぎ)ですが、それをひとりで三つもこなすということで、鉄人(てつじん)レースともよばれています。
 この競技(きょうぎ)が生まれ(う  )たのは、ハワイのオアフ島(とう)でした。海兵(かいへい)隊員(たいいん)たちが、一日(にち)の仕事(しごと)を終え(お )て、ビールを飲み(の )ながらくつろいでいるとき、オアフ島(とう)で行なわ(おこ  )れている三つの競技(きょうぎ)のうち、どれがいちばん大変(たいへん)かという議論(ぎろん)になりました。三つの競技(きょうぎ)というのは、オアフ島(とう)一周(いっしゅう)の自転車(じてんしゃ)レース、ホノルルマラソン大会(たいかい)、ワイキキビーチでの遠泳(えんえい)大会(たいかい)のことです。だれもが、自分(じぶん)の出場(しゅつじょう)した競技(きょうぎ)こそが最も(もっと )苦しかっ(くる   )たと自慢(じまん)げに話す(はな )ので、いくら話し合っ(はな あ )ても答え(こた )は出(で)ませんでした。そのとき、ビールを飲ん(の )で酔っぱらっ(よ    )ていた海軍(かいぐん)司令(しれい)官(かん)のジョン・コリンズは、ある提案(ていあん)をしました。この三つの競技(きょうぎ)を合わせ(あ  )て一つの競技(きょうぎ)にしたらどうかというのです。
 まさか本気(ほんき)で挑戦(ちょうせん)する者(もの)はいないだろうと、コリンズはほんの冗談(じょうだん)のつもりで提案(ていあん)したのですが、実際(じっさい)に競技(きょうぎ)に参加(さんか)する人(ひと)があらわれました。現在(げんざい)では、日本(にっぽん)でも毎年(まいとし)多く(おお )の大会(たいかい)が開か(ひら )れています。また、二〇〇〇年(ねん)に行なわ(おこ  )れたシドニーオリンピックから、トライアスロンは正式(せいしき)種目(しゅもく)になっています。
∵
「ぼくも、新しい(あたら  )競技(きょうぎ)を考えつい(かんが   )た。」
「なあに。」
「ドッジボールと槍投げ(やりな )と火(ひ)の輪(わ)くぐりを組み合わせる(く あ   )んだ。」
「今度(こんど)のオリンピックで採用(さいよう)されるといいね。」
 だれも出(で)ないと思う(おも )けど。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ)
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 クマノミの知恵 読解マラソン集 小1 夏 12番
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 【1】脊椎動物(せきついどうぶつ)のほとんどは、生まれ(う  )たときから性別(せいべつ)が決まっ(き  )ており、途中(とちゅう)で変化(へんか)することはありません。ところが、同じ(おな )脊椎動物(せきついどうぶつ)でも、魚(さかな)には、オスがメスへ、メスがオスへと変化(へんか)したり、生まれながら(う     )にして雌雄(しゆう)同体(どうたい)のものがあります。
 【2】オスからメスへ変化(へんか)するものとして代表(だいひょう)的(てき)なのは、クマノミの仲間(なかま)です。クマノミは、毒(どく)を持つ(も )イソギンチャクと一緒(いっしょ)に暮らす(く  )ことで有名(ゆうめい)です。【3】ひとつのイソギンチャクに、オスとメス一匹(いっぴき)ずつの成魚(せいぎょ)と、体(からだ)の小さな(ちい  )幼魚(ようぎょ)の数(すう)匹(ひき)で暮らし(く  )ていることが多い(おお )のですが、この成魚(せいぎょ)と幼魚(ようぎょ)の間(あいだ)に、親子(おやこ)関係(かんけい)はありません。クマノミの稚魚(ちぎょ)は、卵(たまご)から孵化(ふか)すると、すぐに生まれ(う  )たイソギンチャクを離れ(はな )、しばらく海(うみ)の中(なか)で浮遊(ふゆう)生活(せいかつ)を続け(つづ )ます。【4】そして、全く(まった )別(べつ)のイソギンチャクにたどりつき、そこで元(もと)から住ん(す )でいる縁(えん)もゆかりもないクマノミたちと共同(きょうどう)生活(せいかつ)を始め(はじ )ます。これは、親子(おやこ)で繁殖(はんしょく)してしまう危険(きけん)をさけるための工夫(くふう)です。
 【5】同じ(おな )ひとつのイソギンチャクの中(なか)に暮らし(く  )ているクマノミたちは、体(からだ)の大き(おお )さに違い(ちが )があります。群れ(む )の中(なか)でいちばん大きい(おお  )のがメス、次に(つぎ )大きい(おお  )のがオスです。【6】三番(ばん)め以降(いこう)の魚(さかな)たちは、オスでもメスでもない未(み)成熟(せいじゅく)な個体(こたい)です。卵(たまご)を産む(う )のはメスですが、その卵(たまご)を守る(まも )のは、おもにオスの役目(やくめ)です。【7】何らかの(なん   )原因(げんいん)で、いちばん大きい(おお  )メスが死ん(し )でしまうと、オスが性(せい)転換(てんかん)をしてメスになり、オスの次(つぎ)に大きい(おお  )未(み)成熟(せいじゅく)な個体(こたい)がオスになって繁殖(はんしょく)に参加(さんか)します。クマノミの世界(せかい)には、このようにきちんとした秩序(ちつじょ)があります。
 【8】なぜいちばん大きい(おお  )個体(こたい)がメスになるかというと、メスは体(からだ)が大きい(おお  )ほどたくさんの卵(たまご)を産む(う )ことができるからです。
∵
【9】「わたし、昨日(きのう)までオスだったメスで、名前(なまえ)はクマオよ。」
「ぼくは、今日(きょう)からオスになった、名前(なまえ)はクマコなんだ。」
「何だか(なん  )、呼び(よ )方(かた)にクマっちゃうね。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(π)
読んだ回数を「正」で記録しておきましょう。 読解マラソン集              回目  12番目