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 読解マラソン集(ルビつき)小1秋
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 ヘレンは一歳半のころ 読解マラソン集 小1 秋 1番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 ヘレンは一歳(さい)半(はん)のころ、重い(おも )病気(びょうき)で、目(め)が見え(み )なくなり、耳(みみ)も聞こえ(き  )なくなりました。声(こえ)を出す(だ )ことはできましたが、他(た)の人(ひと)の話(はなし)が聞こえ(き  )ないため、正しく(ただ  )話す(はな )こともできませんでした。そのために、人(ひと)に思っ(おも )ていることをうまく伝え(つた )られずに、毎日(まいにち)癇癪(かんしゃく)をおこしてはあばれ、まるで動物(どうぶつ)のように手づかみ(て   )でものを食べる(た  )というような生活(せいかつ)ぶりでした。家族(かぞく)の人(ひと)たちは、いったいこの子(こ)は将来(しょうらい)どうなってしまうのだろうと、胸(むね)がつぶれる思い(おも )でした。 
 ぽかぽかとおひさまがほほえむ四月(しがつ)のはじめ、運命(うんめい)の日(ひ)がやってきました。サリバン先生(せんせい)は、庭(にわ)の井戸(いど)から水(みず)をくみ、ヘレンの手(て)をとって、そのつめたい水(みず)をかけました。
 ヘレンはおどろいて手(て)をひっこめました。その手(て)をまたとって、サリバン先生(せんせい)は水(みず)をかけました。何(なん)度(ど)かそうするうちに、ヘレンは気持ちよ(きも  )さそうに、手(て)をのばしたままにしました。そこで先生(せんせい)は、ヘレンの手のひら(て   )に指(ゆび)でこう書き(か )ました。
 「w a t e r(ウォーター)」 
 ウォーター、そう、水(みず)のことです。ヘレンは不思議(ふしぎ)そうな顔(かお)をしています。そこで、サリバン先生(せんせい)はもう一度(  いちど)、その手(て)に水(みず)をかけました。そして、すぐにまた、「water」と書き(か )ました。ヘレンは、考え(かんが )ているようすです。さらに先生(せんせい)が、ヘレンの手(て)に水(みず)をかけたところ、ヘレンがうなずいたのです。すかさず、先生(せんせい)は「water」と書き(か )ました。すると、へレンが、先生(せんせい)の手(て)を探り(さぐ )あて、同じ(おな )ように何(なに)かをその手(て)に書こ(か )うとしました。 
 「わかってくれたのね」サリバン先生(せんせい)は、胸(むね)の高鳴り(たかな )をおさえつつ、ヘレンの手(て)をとり自分(じぶん)の顔(かお)に持っ(も )て行き(い )、ほおをなぞらせたあと、くちびるにあてがいました。それから、ゆっくりとそしてはっきり、発音(はつおん)しました。 
「ウ、ォーター」 
もう一度(  いちど)、言い(い )ました。∵
「ウォーター」 
すると、ヘレンもまねをするようにくちびるを少し(すこ )うごかしました。息(いき)とも声(こえ)ともつかないかすかな音(おと)がヘレンの口(くち)から出(で)ました。 
 この日(ひ)のことをサリバン先生(せんせい)は一生(いっしょう)忘れ(わす )なかったでしょう。目(め)が見え(み )ず耳(みみ)も聞こえ(き  )ず、口(くち)もきけなかったヘレンが、生まれ(う  )てはじめて言葉(ことば)にふれた瞬間(しゅんかん)です。ヘレンは、服(ふく)をびしょぬれにしながら、何(なん)度(ど)も水(みず)にさわり、先生(せんせい)の手(て)をとって、文字(もじ)らしきものをその手(て)に書き(か )、くちびるを動かし(うご  )ました。サリバン先生(せんせい)も、よろこびの涙(なみだ)と水(みず)でぐしゃぐしゃになりながら、「ウォーター」「ウォーター」と繰り返す(く かえ )のでした。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(φ)
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 急いで食べると 読解マラソン集 小1 秋 2番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 急い(いそ )で食べる(た  )と、食べ物(た もの)がのどにつまり、せきこんでしまうことがあります。私(わたし)たちののどのおくは、二つの道(みち)にわかれています。ひとつは、鼻(はな)や口(くち)から入っ(はい )た空気(くうき)の通る(とお )道(みち)、もうひとつは、食べ物(た もの)の通る(とお )道(みち)です。空気(くうき)の通る(とお )道(みち)は気管(きかん)とよばれ、のどの前(まえ)の方(ほう)にあり、空気(くうき)はそこから肺(はい)へ送ら(おく )れます。食べ物(た もの)の通る(とお )道(みち)は、食道(しょくどう)と呼ば(よ )れ、後ろ(うし )のほうにあり、食べ(た )たものはそこから胃(い)に送ら(おく )れます。
 食べ物(た もの)が、のどのかべにあたると、空気(くうき)の通る(とお )道(みち)は反射(はんしゃ)的(てき)にふさがれて、食べ物(た もの)の通る(とお )道(みち)だけがあきます。まるで、手旗(てばた)信号(しんごう)で「赤(あか)上げ(あ )て。」「白(しろ)上げ(あ )て。」とやるように、「食べ物(た もの)だ。」「次(つぎ)は空気(くうき)だぞ。」と、弁(べん)を開き(ひら )ます。だから、急い(いそ )で食べる(た  )と、「赤(あか)上げ(あ )て、白(しろ)上げ(あ )て、赤(あか)上げ(あ )ないで、白(しろ)下げ(さ )ない。」などという命令(めいれい)になって、弁(べん)がまちがえてしまうことがあるのです。
 きちんとかんで、唾液(だえき)が十分(ふん)まざっている食べ物(た もの)は、食道(しょくどう)の動き(うご )によって胃(い)に送ら(おく )れます。しかし、大きい(おお  )ままのものや、よくかんでいない食べ物(た もの)は、二つの道(みち)のわかれるところにつまってしまうことがあります。歯(は)の生え(は )ていない赤ちゃん(あか   )やかむ力(ちから)の弱い(よわ )お年寄り(としよ )が、流動(りゅうどう)食(しょく)といって、水分(すいぶん)が多く(おお )柔らかい(やわ   )ものを食べる(た  )のはこのためです。
 食べ物(た もの)がのどにつまった時(とき)は、背中(せなか)をたたいてもらったり、それでも取れ(と )ない場合(ばあい)は指(ゆび)をつっこんで取っ(と )てもらったりします。空気(くうき)の通る(とお )道(みち)をあけてやるためです。いずれにしてもすばやい対処(たいしょ)が必要(ひつよう)となります。最近(さいきん)では、とっさに掃除(そうじ)機(き)を使っ(つか )て、おばあさんがのどにつまらせたおもちを吸い込ん(す こ )で取っ(と )た例(れい)もあるそうです。
 空気(くうき)と食べ物(た もの)の区別(くべつ)のように、体(からだ)が自然(しぜん)に動作(どうさ)する似(に)たような例(れい)として、イルカやクジラの鼻(はな)があります。イルカやクジラは水中(すいちゅう)に入る(はい )と、自然(しぜん)に鼻(はな)の穴(あな)が閉じる(と  )ので、水(みず)が入り(はい )ません。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(φ)
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 牛乳から生まれたチーズ 読解マラソン集 小1 秋 3番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 牛乳(ぎゅうにゅう)から生まれ(う  )たチーズは、今(いま)では世界中(せかいじゅう)で食べ(た )られており、その数(かず)は千(せん)種類(しゅるい)にものぼるそうです。わが国(  くに)でも、小さな(ちい  )子供(こども)からお年寄り(としよ )まで、手軽(てがる)なカルシウム源(げん)として用い(もち )られ、スーパーマーケットなどには必ず(かなら )売ら(う )れています。ワインととても相性(あいしょう)がよいチーズは、日本(にっぽん)でも研究(けんきゅう)が進み(すす )、日本(にっぽん)製(せい)のチーズもフランスなどの本場(ほんば)のものにひけをとらなくなりました。風味(ふうみ)がよく牛乳(ぎゅうにゅう)より保存(ほぞん)がきき、持ち運び(も はこ )に便利(べんり)で栄養(えいよう)豊富(ほうふ)なこの食べ物(た もの)は実は(じつ )、偶然(ぐうぜん)発見(はっけん)されたものなのです。 
 古い(ふる )アラビアの民話(みんわ)にチーズ発見(はっけん)のつぎのような話(はなし)が残っ(のこ )ています。発見(はっけん)者(しゃ)は古代(こだい)オリエントの商人(しょうにん)です。砂漠(さばく)を旅(たび)する商人(しょうにん)は、羊(ひつじ)の胃袋(いぶくろ)を干し(ほ )て作っ(つく )た水筒(すいとう)にヤギの乳(ちち)を入れ(い )、それをラクダにくくりつけて、暑い(あつ )中(なか)を歩い(ある )ていました。夕方(ゆうがた)、のどがかわき、乳(ちち)を飲も(の )うとしたところ、中(なか)から黄色い(きいろ )水(みず)と白い(しろ )かたまりがでてきました。それを食べ(た )てみたら、とてもおいしかったそうです。これがチーズの始まり(はじ  )といわれています。古い(ふる )牛乳(ぎゅうにゅう)が出(で)てくると思っ(おも )ていたら、不思議(ふしぎ)な白い(しろ )かたまりがころんと出(で)たのですから、まさにひょうたんからコマ、商人(しょうにん)はさぞかし驚い(おどろ )たことでしょう。
 現代(げんだい)では、原料(げんりょう)の乳(ちち)を乳酸菌(にゅうさんきん)などを使っ(つか )て発酵(はっこう)させたあと、水分(すいぶん)をぬいてかためて作り(つく )ます。ここで使わ(つか )れる乳酸菌(にゅうさんきん)は生き(い )ているので、時間(じかん)がたつと変化(へんか)が起き(お )、味わい(あじ  )が変わっ(か  )ていきます。白(しろ)カビや青カビ(あお  )におおわれたチーズなどもあり、そのおいしさにやみつきになる人(ひと)も多い(おお )ようです。
 発酵(はっこう)を使っ(つか )た食べ物(た もの)には、ほかに納豆(なっとう)があります。昔(むかし)、武士(ぶし)が戦っ(たたか )ているときに食糧(しょくりょう)がなくなり、近く(ちか )の農民(のうみん)に煮(に)た大豆(だいず)を出さ(だ )せたことがありました。しかし、急い(いそ )でいたので入れ物(い もの)が間に合わ(ま あ )ず、農民(のうみん)は俵(たわら)につめて武士(ぶし)のところに持っ(も )ていきました。その俵(たわら)につめた煮(に)大豆(だいず)が、二、三日(にち)たつと何と(なん )納豆(なっとう)になっていたのです。∵最初(さいしょ)、大豆(だいず)が腐っ(くさ )てしまったと思い(おも )、しぶしぶ口(くち)にした武士(ぶし)も、食べ(た )てみてそのおいしさに驚い(おどろ )たことでしょう。
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(φ)
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 大きな赤いハサミを 読解マラソン集 小1 秋 4番
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 大きな(おお  )赤い(あか )ハサミを持っ(も )たアメリカザリガニは、子供(こども)たちに人気(にんき)があります。このアメリカザリガニは、名前(なまえ)のとおり元々(もともと)はアメリカで暮らす(く  )生き物(い もの)でした。昭和(しょうわ)の初め(はじ )ごろ、食用(しょくよう)ガエルだったウシガエルの餌(えさ)にするために、わざわざ海(うみ)の向こう(む  )のアメリカから買わ(か )れてきたのです。
「ウシガエルに食べ(た )られるなんてまっぴらだ。」
きっとそんな考え(かんが )をもったアメリカザリガニたちがいたのでしょう。カエルに食べ(た )られるぐらいならもう帰る(かえ )とばかりに、近く(ちか )の川(かわ)や池(いけ)に逃げ出し(に だ )、そこで子供(こども)を生み(う )、あっという間に(     ま )日本(にっぽん)中(じゅう)に広がり(ひろ  )ました。それだけ生きる(い  )力(ちから)が強い(つよ )生き物(い もの)だったのです。それもそのはず、アメリカザリガニはなんでもムシャムシャと食べ(た )てしまうし、少し(すこ )くらい汚れ(よご )た水(みず)の中(なか)でもへっちゃらなのです。もし、アメリカザリガニがグルメできれい好き(す )だったら、今ごろ(いま  )日本(にっぽん)には生息(せいそく)していなかったかもしれません。
 さて、立派(りっぱ)なハサミを持つ(も )アメリカザリガニは、他(た)の生き物(い もの)はもちろん、仲間(なかま)同士(どうし)でもよくケンカをします。そんな時(とき)に足(あし)やハサミが取れ(と )てしまうことがあります。さあ、大変(たいへん)です。でも、心配(しんぱい)はいりません。何(なん)度(ど)か脱皮(だっぴ)をしていくうちに足(あし)やハサミは元(もと)のように戻っ(もど )てしまいます。まるでしっぽを切ら(き )れたトカゲのようです。
 エビやカニの仲間(なかま)には、このように優れ(すぐ )た再生(さいせい)能力(のうりょく)を持つ(も )ものがあります。もちろん人間(にんげん)にも、ちょっとした怪我(けが)なら元(もと)のように直し(なお )てしまう力(ちから)が備わっ(そな  )ています。
 アメリカザリガニは、仲間(なかま)同士(どうし)でもケンカをしてしまいますから、たくさんつかまえたときは、全部(ぜんぶ)うちに持っ(も )て帰ら(かえ )ずに、川(かわ)へ返し(かえ )てあげましょう。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(ω)
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 梅雨の季節になると 読解マラソン集 小1 秋 5番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 梅雨(つゆ)の季節(きせつ)になるとよく見かける(み   )カタツムリ。まるでシャワーを楽しむ(たの  )ように雨(あめ)の中(なか)をのんびりと散歩(さんぽ)しています。カタツムリは虫(むし)ではありません。海(うみ)に住む(す )貝(かい)の仲間(なかま)なのです。昔(むかし)々、カタツムリは水(みず)の中(なか)に住ん(す )でいました。ですから、陸(りく)に上がっ(あ  )て生活(せいかつ)するようになった今(いま)でも、雨(あめ)の降る(ふ )日(ひ)が大好き(だいす )なのです。からっとさわやかに晴れ(は )た日(にち)や暑い(あつ )日(ひ)は大(だい)の苦手(にがて)です。しかし、殻(から)があるから、からからに乾い(かわ )てしまうことはありません。暑い(あつ )日(ひ)は、木の葉(こ は)や草(くさ)の陰(かげ)に隠れ(かく )てじっとしています。梅雨(つゆ)の季節(きせつ)にあれだけよく見かける(み   )ことができたカタツムリが、夏(なつ)になるとすっかり消え(き )てしまうのはそのためです。カエルやヘビが冬眠(とうみん)するように、カタツムリは夏(なつ)のあいだ、ひたすら眠り(ねむ )続け(つづ )ます。そして秋(あき)になり雨(あめ)が多く(おお )なってくると、眠り(ねむ )から覚め(さ )、活動(かつどう)を開始(かいし)するのです。
 動物(どうぶつ)や昆虫(こんちゅう)にはオスとメスの区別(くべつ)があります。けれども、カタツムリにはオスもメスもありません。一匹(ひき)のカタツムリがオスの役目(やくめ)とメスの役目(やくめ)をするのです。だから、どのカタツムリも大人(おとな)になると卵(たまご)を生み(う )ます。一回(かい)の産卵(さんらん)でニ十個(こ)から六十個(こ)の卵(たまご)を生み(う )ますが、一つの卵(たまご)を生む(う )のには十分(ぷん)から二十分(ぷん)もかかります。卵(たまご)からかえったカタツムリの赤ちゃん(あか   )は、生まれ(う  )たときから殻(から)があります。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(ω)
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 画用紙と色鉛筆 読解マラソン集 小1 秋 6番
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 画用紙(がようし)と色鉛筆(いろえんぴつ)を手渡さ(てわた )れ山(やま)の絵(え)をかくようにいわれたらほとんどの人(ひと)が緑色(みどりいろ)の山(やま)の絵(え)をかくでしょう。一面(めん)を緑色(みどりいろ)の木(き)でおおわれているのですから、たしかに山(やま)は緑色(みどりいろ)です。しかし、秋(あき)になるとまるですてきな衣装(いしょう)をまとったかのように、山(やま)は赤(あか)や黄色(きいろ)に色づい(いろ  )てきます。これを紅葉(こうよう)と言い(い )ます。紅葉(こうよう)が美しい(うつく  )ことで有名(ゆうめい)な山(やま)は、たくさんの人(ひと)でにぎわいます。紅葉狩り(もみじが )という言葉(ことば)を耳(みみ)にしたことがありませんか? 美しく(うつく  )色づい(いろ  )た木(き)や山(やま)を楽しむ(たの  )ということです。山(やま)に出かけ(で  )なくても公園(こうえん)や街路樹(がいろじゅ)の木(き)も美しく(うつく  )色づき(いろ  )ます。真っ赤(ま か)なもみじや黄色(きいろ)のいちょうなど、みなさんも見(み)たことがあるはずです。
 では、どうして秋(あき)になると木の葉(こ は)の色(いろ)が変わる(か  )のでしょう? これは冬(ふゆ)になって葉(は)を落とす(お  )ための用意(ようい)をしているからなのです。
 木(き)には、冬(ふゆ)に葉(は)の落ちる(お  )落葉樹(らくようじゅ)と冬(ふゆ)に葉(は)の落ち(お )ない常緑樹(じょうりょくじゅ)とがあります。冬(ふゆ)に葉(は)の落ちる(お  )木(き)は、夏(なつ)の日差し(ひざ )の強い(つよ )ときは光(ひかり)のエネルギーでたくさんの栄養(えいよう)を作り(つく )ます。しかし、冬(ふゆ)になって日差し(ひざ )が弱く(よわ )なると、栄養(えいよう)を作る(つく )よりも、乾燥(かんそう)や寒(さむ)さから身(み)を守る(まも )ために葉(は)を落とす(お  )のです。落葉樹(らくようじゅ)は、「冬(ふゆ)になったら、葉(は)を落とし(お  )たほうが楽(らく)よう。」と思っ(おも )ているのでしょう。
 葉(は)の緑色(みどりいろ)の部分(ぶぶん)は、光(ひかり)を栄養(えいよう)に変える(か  )ところです。落葉樹(らくようじゅ)は、葉(は)を落とす(お  )前(まえ)に、だんだんと緑色(みどりいろ)の部分(ぶぶん)を少なく(すく  )していきます。そのため、黄色(きいろ)や赤(あか)といった緑色(みどりいろ)以外(いがい)の成分(せいぶん)が顔(かお)を出し(だ )てくるのです。
 木の葉(こ は)が美しく(うつく  )変身(へんしん)するには、昼間(ひるま)の気温(きおん)と夜(よる)の気温(きおん)の差(さ)が大きい(おお  )ほうがよいそうです。また、空気(くうき)が澄ん(す )でいて葉(は)に十分(じゅうぶん)な日光(にっこう)が当たる(あ  )ことも大切(たいせつ)な条件(じょうけん)になります。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(ω)
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 インドという暑い国に 読解マラソン集 小1 秋 7番
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 インドという暑い(あつ )国(くに)にカルカッタという大きな(おお  )町(まち)があります。この国(くに)は貧富(ひんぷ)の差(さ)がとても大きい(おお  )国(くに)です。つまり、お金持ち(かねも )は気(き)が遠く(とお )なるほどの財産(ざいさん)を持ち(も )、貧しい(まず  )人々(ひとびと)は、今日(きょう)食べる(た  )ものにも困っ(こま )てしまうという具合(ぐあい)です。そんな豊か(ゆた )な暮らし(く  )を送っ(おく )ているある家(いえ)に、幼い(おさな )男の子(おとこ こ)がいました。毎年(まいとし)、その子(こ)の誕生(たんじょう)日(び)がやってくると、家(いえ)をあげての盛大(せいだい)なパーティーが繰り広げ(く ひろ )られます。そして、たくさんのプレゼントがこの子(こ)に贈ら(おく )れるのでした。
 ある年(とし)の誕生(たんじょう)日(び)のことです。
「今年(ことし)はどんなプレゼントがほしいの? 」
とたずねられたその子(こ)は、お父さん( とう  )の目(め)をじっと見つめ(み  )てこう言い(い )ました。
「ぼくは何(なに)もいらないんだ。パーティーをするお金( かね)やプレゼントを買う(か )お金( かね)を全部(ぜんぶ)、マザー・テレサのところにあげてください。貧しい(まず  )人(ひと)たちを助け(たす )たいんだ。」
 はっとした両親(りょうしん)は、この子(こ)を連れ(つ )てマザーテレサのもとをおとずれ、お金( かね)の入っ(はい )た封筒(ふうとう)をさし出し(だ )ました。両親(りょうしん)はこの男の子(おとこ こ)からとても大切(たいせつ)なことを教え(おし )てもらったのでした。
 地球(ちきゅう)上(じょう)の貧富(ひんぷ)の差(さ)は、なかなかなくなりません。しかし、もし、ある人(ひと)が自分(じぶん)の幸せ(しあわ )をほかの人(ひと)に少し(すこ )分ける(わ  )ことができ、そして、その人(ひと)もまた自分(じぶん)の幸せ(しあわ )をほかの人(ひと)に少し(すこ )分ける(わ  )ことができたらどうなるでしょう。分け(わ )られた豊か(ゆた )さは次々(つぎつぎ)と広がっ(ひろ  )ていき、やがて地球(ちきゅう)上(じょう)から貧し(まず )さはなくなっていくでしょう。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(ω)
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 どこの水族館でも 読解マラソン集 小1 秋 8番
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 どこの水族館(すいぞくかん)でも人気(にんき)のショーといえば、イルカのショーでしょう。水(みず)の中(なか)を気持ちよ(きも  )さそうに泳い(およ )でいるイルカは、実は(じつ )魚(さかな)の仲間(なかま)ではありません。私(わたし)たち人間(にんげん)と同じ(おな )ほ乳類( にゅうるい)と呼ば(よ )れる生き物(い もの)なのです。私(わたし)たちは水(みず)の中(なか)で呼吸(こきゅう)をすることはできません。それと同じ(おな )ように、あれほど自由自在(じゆうじざい)に泳ぎ(およ )回れる(まわ  )イルカも、水(みず)の中(なか)では呼吸(こきゅう)ができません。イルカの頭(あたま)の上(うえ)には噴気孔(ふんきこう)と呼ば(よ )れる小さい(ちい  )穴(あな)が開い(ひら )ています。イルカは、私(わたし)たちの鼻(はな)の穴(あな)のように、この穴(あな)をつかって呼吸(こきゅう)をしているのです。
 イルカは、昼間(ひるま)起き(お )ているときには、一分間(いっぷんかん)におよそ六回(かい)、水(みず)から頭(あたま)を出し(だ )て呼吸(こきゅう)をします。そして、眠り(ねむ )につく夜(よる)は、昼間(ひるま)のほぼ半分(はんぶん)の二回(かい)から三回(かい)呼吸(こきゅう)をします。ですから、水面(すいめん)に近い(ちか )浅い(あさ )ところをゆっくりと泳ぎ(およ )ながら寝(ね)ているのです。
 けれども、餌(えさ)をとるために深く(ふか )もぐる必要(ひつよう)があるときなどは、十五分(ふん)くらいの間(あいだ)は息(いき)を止め(と )ていることもできます。
 生物(せいぶつ)は昔(むかし)、海(うみ)から誕生(たんじょう)しました。魚(さかな)のひれが足(あし)になり、地上(ちじょう)を歩き回る(ある まわ )生物(せいぶつ)になりました。イルカの先祖(せんぞ)も、大昔(おおむかし)は、地上(ちじょう)を歩い(ある )ていたのでしょう。それがなぜか「やっぱり海(うみ)にいるか。」と、再び(ふたた )海(うみ)に戻り(もど )、自分(じぶん)の手足(てあし)を泳ぐ(およ )のに適し(てき )たひれのような形(かたち)に変え(か )ていきました。海(うみ)に戻っ(もど )たイルカが今(いま)どんな気持ち(きも )でいるか、聞い(き )てみたい気(き)がします。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(ω)
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 カタツムリとナメクジは 読解マラソン集 小1 秋 9番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 カタツムリとナメクジは、どちらも巻き貝(ま がい)のなかまで、大昔(おおむかし)、海(うみ)に住ん(す )でいました。海(うみ)に住ん(す )でいたころは、ナメクジにも殻(から)があったのですが、どういうわけか、ナメクジは殻(から)を捨て(す )てしまいました。もっと身軽(みがる)になりたいと思っ(おも )たのかもしれません。カタツムリは、海(うみ)に住ん(す )でいたときのまま、今(いま)でも殻(から)をつけています。殻(から)のないナメクジは、水気(みずけ)のないところではからからになってしまいます。一方(いっぽう)、カタツムリは、雨(あめ)が降る(ふ )まで、殻(から)の入り口(い くち)に膜(まく)をはって待つ(ま )ことができます。 
 カタツムリの殻(から)は、ヤドカリのようにだれかにもらったものではなく、生まれながら(う     )に身(み)につけているものです。この殻(から)は、体(からだ)からしみ出し(だ )た石灰(せっかい)分(ぶん)で作ら(つく )れ、体(からだ)にくっついているので、カタツムリの殻(から)と体(からだ)とを引き(ひ )はなすことはできません。この殻(から)があるおかげで、カタツムリは、いつでも敵(てき)から身(み)をかくすことができますが、ナメクジは、カタツムリのように殻(から)の中(なか)にかくれることができないので、夜(よる)にしか行動(こうどう)しません。
 ナメクジに塩(しお)をかけると小さく(ちい  )なっていきます。これは、塩(しお)をかけられたことによって、ナメクジの体(からだ)の中(なか)の水分(すいぶん)が外(そと)に出(で)ていくためです。塩(しお)だけではなく、砂糖(さとう)やこしょうでも同じ(おな )です。ナメクジは、とけていなくなってしまったように見え(み )ますが、じっさいには、水分(すいぶん)がなくなったために小さく(ちい  )なるだけです。もちろん、そのままにしておくと死ん(し )でしまいますが、水(みず)をかけてやると、まるで魔法(まほう)をかけられたように、また元気(げんき)になります。
 もともとは海(うみ)の中(なか)の生き物(い もの)だったカタツムリとナメクジ。陸(りく)に上がっ(あ  )てからは、殻(から)を捨て(す )てしまったナメクジの方(ほう)が苦労(くろう)が多(おお)そうです。歌(うた)にも歌わ(うた )れて人気(にんき)のあるカタツムリに比べる(くら  )と、ナメクジは少し(すこ )分(ぶん)が悪い(わる )ようです。ナメクジは、びんぼうくじをひいてしまったと思っ(おも )ているかもしれません。
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Λ)
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 地震、雷、火事、おやじ 読解マラソン集 小1 秋 10番
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 「地震(じしん)、雷(かみなり)、火事(かじ)、おやじ」は、昔(むかし)から怖い(こわ )ものの代表(だいひょう)としてあげられてますが、最後(さいご)の「おやじ」は、本来(ほんらい)は「大山風(おおやまじ)」と言っ(い )ていたもので、台風(たいふう)のときの強い(つよ )風(かぜ)を意味(いみ)していたそうです。自然(しぜん)には、人間(にんげん)の力(ちから)では太刀打ち(たちう )できない脅威(きょうい)が秘め(ひ )られています。ここでは、その中(なか)の雷(かみなり)に焦点(しょうてん)を当て(あ )てみましょう。 
 雷(かみなり)は、まず、雲(くも)ができるところから始まり(はじ  )ます。地面(じめん)や海面(かいめん)近く(ちか )の湿っ(しめ )た空気(くうき)は、水分(すいぶん)をたくさんふくみ、あたたまると上(うえ)にのぼっていきます。その空気(くうき)が上昇(じょうしょう)すると、温度(おんど)が下がり(さ  )、水分(すいぶん)が積乱雲(せきらんうん)となります。積乱雲(せきらんうん)の上(うえ)の方(ほう)では更に(さら )温度(おんど)が下がり(さ  )、水分(すいぶん)が氷(こおり)になります。その氷(こおり)が雲(くも)の中(なか)を落ち(お )ていくときに、上(うえ)に向かう(む  )空気(くうき)と激しく(はげ  )ぶつかり合っ(あ )てプラスとマイナスの静電気(せいでんき)が発生(はっせい)します。プラスの静電気(せいでんき)を帯び(お )た比較的(ひかくてき)軽い(かる )氷(こおり)の結晶(けっしょう)は雲の上(くも うえ)のほうに舞い(ま )上げ(あ )られ、マイナスの静電気(せいでんき)を帯び(お )た重い(おも )氷(こおり)の粒(つぶ)は雲(くも)の下(した)のほうにたまります。
 雲(くも)が大きく(おお  )なればなるほど電気(でんき)も強く(つよ )なり、雲(くも)の下(した)の方(ほう)にたまったマイナスの電気(でんき)は、地上(ちじょう)のプラスの電気(でんき)を目指し(めざ )て一目散(いちもくさん)に飛ん(と )でいきます。このとき、とても大きな(おお  )電流(でんりゅう)が一度に(いちど )流れる(なが  )ので、激しい(はげ  )光(ひかり)と大きな(おお  )音(おと)を出し(だ )ます。こういう形(かたち)の落雷(らくらい)は雷(かみなり)の九十パーセントを占め(し )ています。残り(のこ )の十パーセントの落雷(らくらい)は、雲の上(くも うえ)のほうにあるプラスの電気(でんき)が、地上(ちじょう)のマイナスの電気(でんき)目指し(めざ )て飛ん(と )でいく形(かたち)の雷(かみなり)です。雷(かみなり)にはこのほかに、雲(くも)から雲(くも)へ飛ん(と )でいくものもあります。
 雷(かみなり)のエネルギーは、雲(くも)の大き(おお )さなどによってもちがいがありますが、およそ五万(まん)アンペアにもなります。これは、六〇ワットの電球(でんきゅう)を八万(まん)個(こ)以上(いじょう)灯せ(とも )るエネルギーに相当(そうとう)します。わっとおどろくほどのエネルギーを一瞬(いっしゅん)のうちに放出(ほうしゅつ)しているのです。∵ 
 昔(むかし)の人(ひと)は、雷(かみなり)を、雲(くも)の中(なか)にいる魔物(まもの)があばれているのだと思っ(おも )ていたそうです。雷(かみなり)が鳴り(な )始め(はじ )たら、外(そと)には出(で)ずに家(いえ)の中(なか)で魔物(まもの)の機嫌(きげん)がおさまるのを静か(しず )に待ち(ま )ましょう。
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Λ)
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 暑かった夏も 読解マラソン集 小1 秋 11番
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 暑かっ(あつ  )た夏(なつ)も終わり(お  )に近づき(ちか  )、涼しい(すず  )風(かぜ)が吹き(ふ )始める(はじ  )ころ、夜(よる)になると虫(むし)たちの声(こえ)が聞こえ(き  )てきます。そんな虫(むし)たちの鳴き声(な ごえ)は、秋(あき)の到来(とうらい)を知らせ(し  )てくれます。
 生まれつき(う    )日本語(にほんご)を使っ(つか )ている人(ひと)は、自然(しぜん)の音(おと)を左脳(さのう)で聞き(き )ます。左脳(さのう)は言葉(ことば)を理解(りかい)する脳(のう)ですから、虫(むし)の音(おと)も声(こえ)のように聴こえ(き  )ます。これに対して( たい  )、英語(えいご)など欧米(おうべい)の言葉(ことば)を使っ(つか )ている人(ひと)は、自然(しぜん)の音(おと)を右脳(うのう)で聞き(き )ます。右脳(うのう)は音楽(おんがく)を感じる(かん  )脳(のう)ですから、虫(むし)の音(おと)は雑音(ざつおん)にしか聴こえ(き  )ないそうです。
 コオロギ、キリギリス、スズムシ、マツムシ、ウマオイ、カンタン、クツワムシなど、秋(あき)に鳴く(な )虫(むし)にはいろいろな種類(しゅるい)がいますが、大きく(おお  )分ける(わ  )とコオロギ類(るい)とキリギリス類(るい)に分け(わ )られます。上(うえ)から見(み)て、右羽(みぎばね)を上(うえ)にして鳴く(な )のがコオロギ類(るい)、左羽(ひだりばね)を上(うえ)にして鳴く(な )のがキリギリス類(るい)です。「右(みぎ)」という漢字(かんじ)の左(ひだり)半分(はんぶん)を消す(け )とコオロギの「コ」という字(じ)に、「左(ひだり)」という字(じ)の左(ひだり)半分(はんぶん)を消し(け )て、たての棒(ぼう)を少し(すこ )伸ばす(の  )とキリギリスの「キ」という字(じ)になります。これが覚え(おぼ )方(かた)です。
 コオロギ類(るい)には、コオロギ科(か)やカネタタキ科(か)の虫(むし)がいます。キリギリス類(るい)には、クサキリ、クツワムシ、ウマオイなど、たくさんの虫(むし)がいます。どちらの種類(しゅるい)も、鳴き(な )羽(ばね)を持っ(も )ているのはオスだけです。なぜなら、虫(むし)が鳴く(な )のはメスを呼ぶ(よ )ためだからです。また、自分(じぶん)の縄張り(なわば )を他(た)のオスに知ら(し )せるために鳴く(な )こともあります。
 コオロギは、「コロコロ」と鳴い(な )たり、「リーンリーン」と鳴い(な )たりします。スズムシは、その名(な)のとおり鈴(すず)のように、「リンリン」と鳴き(な )ます。「ガチャガチャ」とうるさく鳴く(な )のはクツワムシ。まるでスイッチがオンになったように「スイッチョン」と鳴き(な )始める(はじ  )のはウマオイ。「リーリーリーリー」と簡単(かんたん)な鳴き(な )方(かた)をするのはカンタンです。いろいろな音色(ねいろ)を楽しむ(たの  )ことができる秋(あき)の夜(よ)の草原(くさはら)は、まさに地球(ちきゅう)のコンサート会場(かいじょう)です。
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Λ)
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 生きているものには 読解マラソン集 小1 秋 12番
 読解マラソン集は、みなさんの声を取り入れて編集します。ご意見ご要望は、マラソン広場まで。 http://www.mori7.com/marason/hiroba/
 生き(い )ているものには、すべて寿命(じゅみょう)があります。しかし、生物(せいぶつ)の体(からだ)を作っ(つく )ている細胞(さいぼう)のレベルで考える(かんが  )と、実は(じつ )寿命(じゅみょう)がないのです。 
 例えば(たと  )、アメーバは、自分(じぶん)の体(からだ)を分裂(ぶんれつ)させながら増え(ふ )ていきます。栄養(えいよう)がいいと、自分(じぶん)の体(からだ)の一部(いちぶ)を分裂(ぶんれつ)させて、自分(じぶん)を増やし(ふ  )ていきます。
 このアメーバのような増え(ふ )方(かた)をしている生物(せいぶつ)は、たまたま一つの個体(こたい)が死ん(し )でも自分(じぶん)の分身(ぶんしん)は生き(い )ていますから、死ん(し )だことにはなりません。
 実は(じつ )人間(にんげん)にも、同じ(おな )ようなことが言え(い )ます。人間(にんげん)はアメーバのように分裂(ぶんれつ)して増える(ふ  )わけではありませんが、自分(じぶん)の細胞(さいぼう)の一部(いちぶ)を子供(こども)に伝え(つた )て生き(い )ています。だから、子供(こども)は、お父さん( とう  )やお母さん( かあ  )に似(に)ているのです。 
 このように細胞(さいぼう)は無限(むげん)に生き(い )続け(つづ )ていきますが、人間(にんげん)の個体(こたい)には寿命(じゅみょう)があります。どうして、このような寿命(じゅみょう)があるのかはわかりませんが、この理由(りゆう)は次(つぎ)のように考える(かんが  )ことができるかもしれません。
 例えば(たと  )、もし何百(なんびゃく)年間(ねんかん)も壊れ(こわ )ない自動車(じどうしゃ)があったらどうでしょう。古く(ふる )なって、いろいろ改良(かいりょう)したいところが出(で)てきても、いつまでもその古い(ふる )車(くるま)に乗り(の )続け(つづ )なければなりません。物(もの)は壊れる(こわ  )から、また新しい(あたら  )ものを作る(つく )ことができるのです。 
 プラスチックは、人間(にんげん)が人工(じんこう)的(てき)に作っ(つく )たものです。そのプラスチックの特徴(とくちょう)は、腐り(くさ )にくいことでしたが、その腐り(くさ )にくさのためにいつまでも自然(しぜん)の中(なか)に残り(のこ )環境(かんきょう)を汚染(おせん)するようになりました。壊れ(こわ )ないものばかりで世の中(よ なか)ができていると、新しい(あたら  )ものが登場(とうじょう)できなくなるのです。 
 生物(せいぶつ)も似(に)ています。寿命(じゅみょう)があるから、新しい(あたら  )生物(せいぶつ)が生まれ(う  )、その新しい(あたら  )生物(せいぶつ)が古い(ふる )生物(せいぶつ)のできなかったことをできるようにしていくのです。∵
 アメーバと同じ(おな )ような生き物(い もの)にゾウリムシがいます。このゾウリムシは、栄養(えいよう)状態(じょうたい)のよいときに自分(じぶん)を分裂(ぶんれつ)させて増え(ふ )ていきます。しかし、七百(ひゃく)回(かい)ぐらい分裂(ぶんれつ)を繰り返す(く かえ )と、それ以上(いじょう)の分裂(ぶんれつ)はできなくなり、突然(とつぜん)すべてのゾウリムシが死ん(し )でしまいます。そうならないように、ゾウリムシはときどき別(べつ)のゾウリムシと結婚(けっこん)して、今(いま)までの自分(じぶん)とは違う(ちが )新しい(あたら  )子孫(しそん)を作り(つく )ます。と言っ(い )てももちろん、ゾウリムシがゲタムシやサンダルムシになるのではありません。ゾウリムシのまま新しい(あたら  )性質(せいしつ)を手(て)に入れる(い  )のです。
 寿命(じゅみょう)があるということは、新しい(あたら  )ものを生み出す(う だ )条件(じょうけん)だと言える(い  )のかもしれません。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Σ)
読んだ回数を「正」で記録しておきましょう。 読解マラソン集              回目  12番目