森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 くだものを食べるかわいいコウモリ λ
 コウモリは、夕方からうすぐらくなって空をとびまわる動物です。その黒いかげが、すこしきみがわるいということで、こわがる人もいます。
 でも、南の国には、とてもかわいいコウモリがいます。
 フルーツコウモリといって、金色でむくむくしていて、まるでぬいぐるみのようです。
 コウモリはふつう虫などを食べますが、このフルーツコウモリは、くだものや、花のかふんを食べます。
 南の国には、おいしくてあまいくだものがどこにでもたくさんみのっています。マンゴーやパパイヤなど、しるけもたっぷりのみずみずしいくだものです。こうしたところでは、コウモリがくだものを食べてたねを落としたり、かふんをはこんだりすることで、そのくだものや花にとっても、やくにたってくれるのです。
 ところが、このコウモリはおいしいくだものばかり食べていますから、せいけつで、しかも肉の味がとてもいいのです。そういうわけで、じもとの人がつかまえて食べるようになりました。
 そこで、コウモリもちえを使って、お寺の広い庭の木にすむようになりました。どうしてかというと、南の国では、お寺の中にいるいきものは、けしてころしてはいけないというきまりがあるからです。コウモリたちは、なぜかそのことを知って、お寺にすむようになったのです。
 南の国のお寺にいくと、にわには、のらねこやのらいぬがのんびりし、木には、金色のフルーツコウモリがたくさんぶらさがって、これものんびりしています。そのようすは、まるでコウモリの形をしたくだものがたくさんみのっているようです。でも、コウモリたちはひるまはあついので、はねをかたいっぽうつかってぱたぱたからだをあおいでいるので、生きているものだとわかりますけれどもね。